村上賢司 : ウィキペディア(Wikipedia)
村上 賢司(むらかみ けんじ、1970年4月28日 - )は、日本の映画監督、テレビディレクター。イメージフォーラム付属映像研究所専任講師。
人物
群馬県高崎市出身。新島学園高等学校、専修大学文学部卒業。イメージフォーラム付属映像研究所第15期卒業・16期特待生。日本国外の映画祭では、「今村昌平とウディ・アレンの血縁のない末裔」と評されている映画界の奇才。2010年ニッポン・コネクション(ドイツ・フランクフルト)では特集上映が開催された。ドキュメンタリー映画と劇映画とを並行して監督している。また『SWITCH』『週刊金曜日』『散歩の達人』『映画秘宝』『キネマ旬報』などにて執筆活動も行なっている。『夏に生れる』 (1998年作品)は日本映画監督協会新人監督賞の最終候補、横浜美術館収蔵作品。日本全国の秘宝館、ラブホテルなど昭和以降の庶民文化の造詣が深い。
受賞歴
- 1995年『原色バイバイ』 イメージフォーラム・フェスティバル入賞
- 1999年『夏に生れる』 ゆうばり国際ファンタスティック映画祭オフシアター部門グランプリ
- 1999年『夏に生れる』 イメージフォーラム・フェステバル審査員特別賞
- 2006年『森達也の「ドキュメンタリーは嘘をつく」』 日本民間放送連盟賞「放送と公共性」部門優秀賞
- 2013年『オトヲカル』 山形国際ドキュメンタリー映画祭スカパー!IDEHA賞
作品
映画
- 『ななおく』(1988年)
- 『観音菩薩・母光』(1991年)
- 『水心』(1992年)
- 『原色バイバイ』(1995年)
・イメージフォーラム・フェスティバル コンペ部門 ノミネート
- 『月の裏側を走る』(1995年)
- 『二人に真っ暗』(1996年)-ワンピースプロジェクト作品
- 『コマル女』(1996年)-ワンピースプロジェクト作品
- 『夏に生れる』(1998年)
・バンクーバー国際映画祭(カナダ)ドラゴン&タイガーヤングシネマ・アワード ノミネート
・ゆうばり国際ファンタスティック映画祭オフシアター部門 ノミネート
・イメージフォーラム・フェスティバル コンペ部門 ノミネート
・ロッテルダム国際映画祭(オランダ)招待上映
・東京国際映画祭 招待上映
・サンフランシスコ国際アジア・アメリカ映画祭 招待上映
・フランダース国際映画祭(ベルギー)招待上映
・ペサロ映画祭(イタリア)招待上映
・ポップコーン映画祭(スウェーデン)招待上映
・高崎映画祭 招待上映
・シネアジア映画祭(ドイツ)招待上映
- 『風は吹くだろう』(1999年 監督・白石晃士・近藤太)- 出演
- 『俺に冷たい星』(1999年)
- 『心霊ミステリーファイル 呪霊2』(2000年)
- 『おれたちの川 〜濁流編〜』(2000年 監督・近藤太)- 出演
- 『トーキョー×エロティカ』(2001年 監督・瀬々敬久)- 出演
- 『2002年の夏休み ドキュメント沙羅双樹』(2003年 監督・松江哲明)- 撮影
- 『川口で生きろよ!』(2003年)
・SKIPシティ国際Dシネマ映画祭 短編コンペ部門 ノミネート
・ニッポン・コネクション (ドイツ)招待上映
・シネマジア映画祭(オランダ)招待上映
・ボゴタ映画祭(コロンビア)招待上映
・ヘルシンキ・シネアジア映画祭(フィンランド)招待上映
・バルセロナアジア映画祭(スペイン)招待上映
・やまがた2003 ドキュメンタリー映画フェスティバル 日本大展望(パノラマ)招待上映
・大山子芸術祭(中国 北京)招待上映
・香港インディパンダ国際短編映画祭 招待上映
・フィルムズ・フロム・ザ・サウス映画祭(ノルウェー)招待上映
- 『呪霊 THE MOVIE』(2003年)
- 『前略、大沢遥様』(2003年 監督・松江哲明)- 出演
- 『地獄便り』(2004年)
・全州国際映画祭(韓国)招待上映
- 『集団自殺刑事』(2004年) - 刑事まつり作品
- 『月と遊ぶ』(2005年) - MV作品
- 『工場萌えな日々』(2006年) - オリジナルビデオ
- 『セキ☆ララ』(2006年 監督・松江哲明)- 撮影
- 『ファンタスマゴリア ~闇に封印された映像コレクション』(2006年)- オリジナルビデオ
- 『拝啓・扇千景様』(2006年)
・ニッポン・コネクション (ドイツ)招待上映
・バルセロナアジア映画祭(スペイン)招待上映
・バンクーバー国際映画祭(カナダ)招待上映
・ゆうばり国際ファンタスティック映画祭 招待上映
- 『デコチャリ野郎』(2007年) - オリジナルビデオ
- 『俺の流刑地』(2007年)
・バンクーバー国際映画祭(カナダ)招待上映
・ゆうばり国際ファンタスティック映画祭 招待上映
- 『フジカシングルデート』(2007年)
・バンクーバー国際映画祭(カナダ)招待上映
・レインダンス映画祭 (イギリス)招待上映
・ゆうばり国際ファンタスティック映画祭 招待上映
- 『工場萌えな日々3』(2008年)- オリジナルビデオ
- 『THE造船 常石造船』(2008年)- オリジナルビデオ
- 『ALLDAYS 二丁目の朝日』(2008年)
- 『伊勢エロスの館 元祖国際秘宝館』(2008年)- オリジナルビデオ
- 『性愛の里 北海道秘宝館~その耽美な世界~』(2009年)- オリジナルビデオ
- 『東京NEO魔悲夜2』(2009年 共同監督 金丸雄一)
- 『東京NEO魔悲夜3』(2009年 共同監督 金丸雄一)
- 『細菌列島』(2009年)
- 『ラブホテルコレクション・甘い記憶』(2009年)
- 『ラブドール・抱きしめたい!』(2009年)
- 『パラノーマル・フェノミナン2』(2010年)- オリジナルビデオ
- 『裁判長!ここは懲役4年でどうすか』(2010年 監督・豊島圭介)- 出演
- 『怪談新耳袋殴り込み!劇場版 関東編』(2011年)
- 『怪談新耳袋殴り込み!劇場版 沖縄編』(2011年)
- 『銀鉛画報会』(2011年)- オムニバス作品
・山形国際ドキュメンタリー映画祭 招待上映
・高崎映画祭 招待上映
- 『ゾンビデオ』(2012年)
・ シッチェス・カタロニア国際映画祭(スペイン)招待上映
・ メルボルンMONSTER FEST(オーストラリア)招待上映
・ゆうばり国際ファンタスティック映画祭 招待上映
・テラコッタ・ファー・イースト映画祭 (イギリス)招待上映
- 『オトヲカル』(2013年)
・山形国際ドキュメンタリー映画祭 招待上映
・台湾国際ドキュメンタリー映画祭 招待上映
・ムンバイ国際映画祭(インド) 招待上映
・ARKIPEL ジャカルタ国際ドキュメンタリー・実験映画祭(インドネシア) 招待上映
- 『愛の神秘 嬉野武雄観光秘宝館』(2014年)- オリジナルビデオ
- 『TEN GOODBYES』(2016年)- オムニバス作品
- 『後ろに振り向け!』(2017年)
・山形国際ドキュメンタリー映画祭 招待上映
・イメージフォーラム・フェスティバル 招待上映
テレビドラマ
- 『怪奇大家族』(テレビ東京)
- 『怪談新耳袋』(BS-i)
- 『スパイ道2』 (BS-i)
- 『ケータイ刑事 銭形雷』(BS-i)
- 『ショートフィルム道東京少女「西東京タワー少女」』(BS-i)
- 『怪談新耳袋 最終夜』(BS-i・キングレコード)
- 『恋する日曜日 ニュータイプ』(BS-i)
- 『森達也の「ドキュメンタリーは嘘をつく」』(テレビ東京)
- 『占い師・天尽』(CBC)
- 『怪談新耳袋 絶叫編「牛おんな」』(BS-i)
- 『ミルパパ・しあわせの雑貨店』(ミランカ)
- 『東京少女福永マリカ』(BS-i)
- 『マノスパイ』(BS-TBS) - チーフディレクター
- 『音女』(テレビ朝日)
- 『怪異TV』(NHK BSプレミアム) - チーフディレクター・出演
テレビ番組
- NONFIX 『フィルムがなくなる!デジタルが変える映画のミライ』(フジテレビ) - 演出
- NONFIX 『エロスの行方・消えゆく“ 秘宝館 ”』(フジテレビ) - 演出
- 天才てれびくん (NHK教育テレビジョン) - 演出
- ふるさと発元気プロジェクト(BSテレ東) - 演出
- みんなのまち(BSテレ東) - 演出
- 百年の町なみ (BSテレ東) - 演出
- 有吉ジャポン (TBS) - ディレクター
- TALK ABOUT+(BS-TBS) - ディレクター
- らくのうびより(TBS) - 演出
- らくのうだより(TBS) - 演出
CM
- テレビCM『AKB48前田敦子とは何だったのか?」』(avex) - 演出
- テレビCM『ミリオンがいっぱい~AKB48ミュージックビデオ集~』(avex) - 演出
- SIREN ティーザーCM (ソニー・インタラクティブエンタテインメント) - 演出
- PocketStation for PS Vita ティーザーCM「謎のトラックを追え!!」(ソニー・インタラクティブエンタテインメント) - 演出
- テレビCM『鉄道ペディア』(小学館) - 演出
- テレビCM『Amazon×BS-TBS オリジナル短編ドラマ』(Amazon) - 演出
舞台
- 138億年未満(2024年11月23日 - 12月8日、東京:本多劇場 / 12月12日 - 16日、大阪:サンケイホールブリーゼ) - 劇中映画演出
書籍
- 『ラブホテル・コレクション』(アスペクト)
- 『日本昭和ラブホテル大全』(辰巳出版)
- 『日本昭和エロ大全』(辰巳出版)
- 『権威なき権威 カントク野郎 鈴木則文』(ワイズ出版 小野寺勉 編)
- 『Neverland Diner・二度と行けないあの店で』( ケンエレブックス 都築響一 編)
- 『日本昭和トンデモエロ大全』(辰巳出版)
- 『皆殺し映画通信 ストライクス・バック』(フィルムアート社 柳下毅一郎 著 柳下氏との2000年代日本映画をめぐるイベント対談を採録)
外部リンク
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/11/19 05:51 UTC (変更履歴)
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