バレリア・ブルーニ・テデスキ : ウィキペディア(Wikipedia)
ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ(Valeria Bruni Tedeschi、1964年11月16日 - )は、イタリア出身で、フランスで活躍する女優、映画監督。なお、Valeria Bruni-Tedeschi, Valéria Bruni-Tedeschi とクレジットされることもある。
来歴・人物
イタリア、トリノで生まれ。父は作曲家アルベルト・ブルーニ・テデスキ、母はピアニストのマリーザ・ボリーニ。地元で活発化した赤い旅団の危険な活動を避けるため、家族はパリに移住する。
パリのイタリア人学校で学ぶと共に、アトリエ座のジャン・ダルネルの演技コース、アメリカン・センターのブランシュ・サランによる演劇科予科を受講。1983年、父が1978年スポレート音楽祭の委託で作曲した歌劇《Paolino, la giusta causa e una buona ragione》のフランソワ・レシャンバック監督による映像化でシャルル・アズナヴールと共演。
この後、難関を突破し、アマンディエ劇場のナンテール演劇学校の第1期生に選ばれ、アニエス・ジャウイ、ヴァンサン・ペレーズ、マリアンヌ・ドニクールら同期と共にピエール・ロマンス、パトリス・シェローに学ぶ。
映画デビューは1986年で、これまで50本以上の作品に出演している。1993年公開の『おせっかいな天使』でセザール賞有望若手女優賞を受賞。2004年公開の『ふたりの5つの分かれ路』ではヨーロッパ映画賞女優賞の候補になった。
2003年と2007年には映画監督として2本の作品を完成している。
1996年と2003年にはフランス映画祭のゲストとして来日している。
妹はモデルで歌手、ニコラ・サルコジ仏大統領夫人のカーラ・ブルーニ。2009年にアフリカ人の赤ちゃんを養子にしたCarla Bruni ‘besotted’ after becoming aunt to African baby。俳優のルイ・ガレルと交際し、2007年には自身の監督作『女優』でルイ・ガレルをキャスティングしていたが2012年に別れている。
主な出演作品
公開年 | 邦題原題 | 役名 | 備考 |
---|---|---|---|
1987 | Hôtel de France | ソーニャ | パトリス・シェロー監督 |
恋する女L'Amoureuse | ヴァネッサ | ジャック・ドワイヨン監督 | |
1989 | J'écris dans l'espace | マルティーヌ | ピエール・エテックス監督中篇 |
いつか見た風景Storia di ragazzi e di ragazze | ヴァレリア | プーピ・アヴァーティ監督 | |
1990 | セ・ラ・ヴィLa Baule-les-Pins | オデット | |
1991 | L'Homme qui a perdu son ombre | アンヌ | アラン・タネール監督 |
1992 | おせっかいな天使Les Gens normaux n'ont rien d'exceptionnel | マルティーヌ | セザール賞有望若手女優賞受賞 |
1994 | 王妃マルゴLa Reine Margot | 遊女 | |
1994 | 私を忘れてOublie-moi | ナタリー | シネクラブ上映のみ |
1995 | 私の男Mon homme | サンギーヌ | |
君が、嘘をついた。Les Menteurs | デイジー | ||
1996 | ネネットとボニNénette et Boni | 銀行家の妻 | |
彷徨う心Le Cœur fantôme | 娼婦 | フィリップ・ガレル監督TV放映のみ(シネフィル・イマジカ) | |
アンコールEncore | アリエット | パスカル・ボニゼール監督フランス映画祭上映 | |
1997 | 家The House | シャルナス・バルタス監督第10回 東京国際映画祭シネマプリズム部門 | |
1998 | 愛する者よ、列車に乗れCeux qui m'aiment prendront le train | クレール | |
1999 | 嘘の心Au coeur du mensonge | フェデリック・ルサージュ | |
人生なんて怖くないLa Vie ne me fait pas peur | エミリーの母 | ||
ありふれた愛のおはなしRien à faire | マリー | ||
2002 | 天使の肌Peau d'ange | 弁護士 | |
10ミニッツ・オールダー イデアの森Ten Minutes Older: The Cello | |||
2003 | ラクダと針の穴Il est plus facile pour un chameau... | フェデリカ | 監督・脚本・出演フランス映画祭上映 |
2004 | ふたりの5つの分かれ路 5x2 | マリオン | |
2005 | 明日へのチケットTickets | 秘書 | |
ぼくを葬るLe Temps qui reste | ジャニィ | ||
不完全なふたりUn couple parfait | マリー | ||
ミュンヘンMunich | シルヴィー | ||
2006 | プロヴァンスの贈りものA Good Year | ナタリー・オーゼ | |
2007 | 女優Actrices | マルセリーヌ | 監督・脚本・編集・出演TV放映のみ |
2008 | 華麗なるアリバイLe Grand Alibi | エステル・バシュマン | |
2009 | リグレット(原題)Les regrets | マヤ | フランス映画祭上映 |
2013 | イタリアのある城でUn château en Italie | ルイーズ・ロッシ・レーヴィ | 監督・脚本・音楽字幕付シネクラブ上映 |
ローマに消えた男Viva la libertà | ダニエル | ||
人間の値打ちIl capitale umano | カルラ・ベルナスキ | ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞最優秀女優賞2016年10月公開 | |
2014 | SAINT LAURENT/サンローランSaint Laurent | ドゥーザー夫人 | |
フォーティー・ラブTerre battue | ローラ・ソヴァージュ | TV5MONDEで字幕付放映 | |
2015 | アスファルトAsphalte | 夜勤ナース | |
2019 | 悪なき殺人Seules les bêtes | エヴリーヌ・デュカ | 第32回東京国際映画祭上映時のタイトルは『動物だけが知っている』 |
2020 | Summer of 85Été 85 | ゴーマン夫人 | |
参照
外部リンク
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