セバスチャン・コッホ : ウィキペディア(Wikipedia)

ゼバスティアン・コッホ(Sebastian Koch, 1962年5月31日 - )は、ドイツの俳優。

ドイツ語の発音では「ゼバスティアン・コッホ」と表記するほうがより正確であるが、日本では英語読みでセバスチャンと書かれることが多い。

経歴

カールスルーエ出身。孤児院で働く母に女手一つで育てられる。1982年から1985年まで、ミュンヘンのオットー・ファルケンブルク演劇学校で演技を学ぶ。この頃から既に劇団に所属していた。ウルムとダルムシュタットの劇団を経て、1990年にベルリンのシラー劇場に所属、シラーやゲーテの作品を演じる舞台俳優として活躍。

1986年にテレビデビュー。数多くのテレビドラマに出演し、とりわけアンドレアス・バーダーを演じた1997年のテレビドラマ『Todesspiel』で知名度が上がる。2001年のテレビドラマ『』と、同じくクラウス・マンを演じた『Die Manns – Ein Jahrhundertroman』で人気を不動のものとした。2004年の『Speer und Er』でのアルベルト・シュペーア、同年の『Stauffenberg』でのクラウス・フォン・シュタウフェンベルクなど、テレビ作品での代表作には実在の人物を演じたものが多い。

映画初出演は1991年。2000年頃から映画への出演が目立つようになった。代表作は2006年の『善き人のためのソナタ』で、アカデミー賞外国語映画賞を受賞した。2006年には12年ぶりに舞台に戻っている。

ベルリン在住。ジャーナリストの女性と一女をもうけたが離別、長らく12歳年下の女優と交際していた。その後2005年に映画『ブラックブック』の撮影で共演したオランダの女優カリス・ファン・ハウテンと交際したが、2009年に破局した。

出演作品

映画

公開年邦題原題役名備考
1999 暗い日曜日Gloomy Sunday - Ein Lied von Liebe und Tod Obersturmbannführer Eichbaum
2001 トンネルDer Tunnel マチス・ヒラー
2002 ホロコースト アドルフ・ヒトラーの洗礼Amen. ホス
飛ぶ教室Das fliegende Klassenzimmer ローベルト
2004 オペレーション・ワルキューレStauffenberg クラウス・フォン・シュタウフェンベルク テレビ映画
ザ・フェイクTödlicher Umweg フィリップ
2005 善き人のためのソナタDas Leben der Anderen ゲオルク・ドライマン
2006 ブラックブックZwartboek ルドウィグ・ムンツェ
2011 アンノウンUnknown レオ・ブレスラー教授
2013 ダイ・ハード/ラスト・デイA Good Day to Die Hard ユーリ・コマロフ
2015 ブリッジ・オブ・スパイBridge of Spies
リリーのすべてThe Danish Girl ウォーネクロス
2018 ある画家の数奇な運命Werk ohne Autor
ベル・カント とらわれのアリアBel Canto

テレビシリーズ

邦題原題役名備考
2005 ヒトラーの建築家 アルベルト・シュペーアSpeer und er アルベルト・シュペーア ミニシリーズ計3話出演
2015-2016 HOMELANDHomeland オットー・デューリング 計12話出演

外部リンク

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/10/15 12:48 UTC (変更履歴
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike and/or GNU Free Documentation License.

「セバスチャン・コッホ」の人物情報へ