ジョナサン・パウエル : ウィキペディア(Wikipedia)

ジョナサン・パウエルJonathan Powell、1969年 - )は、イギリスのクラシック音楽と現代音楽のピアニスト、作曲家。

略歴

ピアノ演奏と音楽学

パーセル・ルームに20歳でデビュー。マイケル・フィニスィーからピアノ独奏の為の「シュトラウス・ワルツァー」の第1曲「レモンの花咲くところ」を献呈されたM.Finnissy, Collected Shorter Piano Pieces Vol.1 p.56, OUP。その後、作曲ピアノ独奏の為の「Joyrider」を含む新人作曲家ピアノ作品の初演に関わった。学位請求論文「After Scriabin: six composers and the development of Russian music. (1999)」でケンブリッジ大学の音楽学部より哲学博士号取得。2001年に刊行されたニューグローヴ世界音楽大事典第二版では、ロシアの音楽家の項目を担当した。

2013年5月10日にはアルカン協会の支援を受け、ピアノリサイタルを行った。2016年4月30日には全4巻36曲から成るフィニスィー作曲ピアノ独奏の為の「ヴェルディ編曲集」を一晩で手がけた。近年ではカイホスルー・シャプルジ・ソラブジの中規模から大規模作品を、次々と世界初演及び世界初録音し、他者の手で初演が済んだ大規模作品も積極的に手掛けている。ヨーゼフ・マルクス協会会員。

2020年1月31日にPiano Classicsからリリースされたソラブジ作曲ピアノ独奏の為の「」は絶賛で迎えられ、を受賞した。現在までのピアノ演奏の録音はLargo、Altarus Records、Convivium Records、Capriccio、Toccata Classics、Piano Classics、ASV、danacordから入手できる。

作曲

ピアノはとに師事したが、作曲は独学である。パーセル・ルームデビューの同年から作曲活動に入り、1995年に8楽器の為の「Necromonic Fragments」が主催作曲コンクールで受賞した。その他の作品にはピアノ独奏の為の「Sonno delle città terribili」、「弦楽四重奏曲第2番」、ピアノ独奏の為の「ソナタ第5番」などがある。パウエルのピアノ曲を演奏するピアニストには、サムイル・フェインベルクのディスクで知られるクリストフ・シロドーが含まれる。現在までの作品の録音はNMCから入手できる。に活動初期に作曲された楽譜の印刷不可閲覧専用のpdfファイルが登録されている。

参考文献

  • ニューグローヴ世界音楽大事典第二版 (2001), OUP
  • Finnissy, Michael (1992), Collected Shorter Piano Pieces Vol.1; ISBN 978-0-19372-640-6, OUP
  • Roberge, Marc-André (2021), Presentation of Opus sorabjianum: The Life and Works of Kaikhosru Shapurji Sorabji, version 3.00; ラヴァル大学

注釈

出典

外部リンク

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2023/05/21 15:08 UTC (変更履歴
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike and/or GNU Free Documentation License.

「ジョナサン・パウエル」の人物情報へ