山口泉 : ウィキペディア(Wikipedia)

山口 泉(やまぐち いずみ、1955年7月28日 - )は、日本の小説家。長野県長野市生まれ。男性。本名、同じ。沖縄県在住。

経歴

長野県長野高等学校卒業。 東京藝術大学美術学部在学中の1977年に、「夜よ、天使を受胎せよ」で第13回太宰治賞優秀賞。

1989年、「宇宙のみなもとの滝」で第1回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞。

主要作品に『吹雪の星の子どもたち 翡翠の天の子どもたち』『旅する人びとの国』『悲惨観賞団』『神聖家族』『重力の帝国』『アジア、冬物語』『「新しい中世」がやってきた!』『宮澤賢治伝説』『原子野のバッハ』など。現在『週刊金曜日』に「肯わぬ者からの手紙」月1回連載中。

2004年〜2006年、同志社メディア・コミュニケーション研究センター嘱託研究員。 2005年〜2018年、「小諸・藤村文学賞」選考委員。 2023年、絵画作品個展『死の国からも、なお、語られ得る「希望」はあるか?』(足利市立美術館)。

日本文藝家協会会員。日本ペンクラブ会員。

著書

  • 『吹雪の星の子どもたち』径書房 1984
  • 『旅する人びとの国』上巻・下巻 筑摩書房、1984
  • 『星屑のオペラ』径書房 1985
  • 『世の終わりのための五重奏』河出書房新社 1987
  • 『宇宙のみなもとの滝』新潮社、1989
  • 『アジア、冬物語』オーロラ自由アトリエ 1991
  • 『ホテル物語 十二のホテルと一人の旅人』NTT出版 1993
  • 『悲惨観賞団』河出書房新社、1994
  • 『「新しい中世」がやってきた! 停滞の時代の生き方』岩波書店、1994
  • 『テレビと戦う』日本エディタースクール出版部 1995
  • 『オーロラ交響曲の冬』河出書房新社 1997
  • 『ホテル・アウシュヴィッツ 世界と人間の現在についての七つの物語』河出書房新社 1998
  • 『永遠の春』河出書房新社 2000
  • 『神聖家族』河出書房新社 2003
  • 『宮澤賢治伝説 ガス室のなかの「希望」へ』河出書房新社 2004 人間ドキュメント ISBN 4309016537
  • 『アルベルト・ジャコメッティの椅子』芸術新聞社 2009
  • 『原子野のバッハ 被曝地・東京の三三〇日』勉誠出版 2012 ISBN 458529029X
  • 『避難ママ-沖縄に放射能を逃れて』オーロラ自由アトリエ 2013
  • 『辺野古の弁証法——ポスト・フクシマと「沖縄革命」』オーロラ自由アトリエ 2016
  • 『重力の帝国——世界と人間の現在についての十三の物語』オーロラ自由アトリエ 2018
  • 『まつろわぬ邦からの手紙——沖縄・日本・東アジア年代記 2016年1月—2019年3月』オーロラ自由アトリエ 2019
  • 『死の国からも、なお、語られ得る「希望」はあるか?』(画文集)オーロラ自由アトリエ 2021 ※2023年秋、足利市立美術館にて同絵画展開催。
  • 『吹雪の星の子どもたち 翡翠の天の子どもたち』オーロラ自由アトリエ 2023
  • 『私たちはどんな「世界」に生きたいのか——松下竜一論ノート』田畑書店 2025

その他

  • 『精神と自由』(オーロラ自由アトリエ 1992)森井眞(明治学院大学・前学長)と弓削達(フェリス女学院大学・学長)との対談 ※ 司会
  • 『さだ子と千羽づる』(オーロラ自由アトリエ 1994)制作協力・監修・解説 ※ 第3回「平和・協同ジャーナリスト基金賞」大賞、受賞(1997)
  • 対談「預言者の運命」 ※埴谷雄高と。『「新しい中世」がやってきた!』に収録後、埴谷雄高『超時と没我』(未来社)『埴谷雄高全集』第18巻(講談社)にも収録。
  • 『松下竜一 その仕事』(1998~2002 全30巻 河出書房新社)解説
  • ほかに『信濃毎日新聞』1991~2006連載同時代批評、季刊『批判精神』連載小説・批評等、未刊作品、多数。

外部リンク

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2025/09/29 11:43 UTC (変更履歴
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike and/or GNU Free Documentation License.

「山口泉」の人物情報へ