額賀澪 : ウィキペディア(Wikipedia)

額賀 澪(ぬかが みお、1990年 - )は、日本の小説家。茨城県行方郡麻生町(現:行方市麻生)出身小学館文庫小説賞受賞者の額賀澪さんは、松本清張賞も受賞! 注目の大型新人現る! 小学館S-PRESS 2015年5月25日。東京都在住。

経歴

行方市立麻生第一中学校、清真学園高等学校、日本大学芸術学部文芸学科卒業。

はじめて小説を書いたのは10歳の頃。中学時代は吹奏楽部に所属していた。高校時代に第22回全国高等学校文芸コンクール小説部門で優秀賞を受賞。日本大学芸術学部在学中に「俺とマッ缶の行方」で第24回舟橋聖一顕彰青年文学賞を受賞する。

大学卒業後、広告代理店に勤務。会社員として働くかたわら、2015年に「ウインドノーツ」で第22回松本清張賞「松本清張賞に額賀澪さん『ウインドノーツ』」を、「ヒトリコ」で第16回小学館文庫小説賞「小学館文庫小説賞決まる 額賀澪さんの『ヒトリコ』」を受賞。受賞作はそれぞれ『屋上のウインドノーツ』『ヒトリコ』として2015年6月26日に同時発売された「『ヒトリコ』(額賀澪 著)小学館/『屋上のウインドノーツ』(額賀澪 著)文藝春秋」。受賞した2作品について、大学の恩師から『茨城を舞台に小説を書くと良い』とのアドバイスされたことを明かしている。

2016年、『タスキメシ』で第62回青少年読書感想文全国コンクール高等学校部門課題図書「第62回 青少年読書感想文全国コンクール課題図書」。

2016年末に神保町の広告代理店を退社。作家業のほか、フリーライターとしても活動中「額賀澪本人ツィッターより」。

2019年4月より、大正大学表現学部表現文化学科客員准教授。2020年4月より、日本大学芸術学部文芸学科非常勤講師。※2025年3月現在。

2023年7月、『転職の魔王様』がフジテレビ系列「月10」枠でテレビドラマ化される。

著書

タスキメシシリーズ

  • タスキメシ(2015年11月、小学館 / 2019年11月、小学館文庫 )
  • タスキメシ 箱根(2019年11月、小学館 / 2022年11月、小学館文庫 )
  • タスキメシ 五輪(2022年12月、小学館 )

転職の魔王様シリーズ

  • 転職の魔王様(2021年2月、PHP研究所 / 2023年6月 PHP文芸文庫 )
  • 転職の魔王様2.0(2023年7月、PHP文芸文庫 )
  • 転職の魔王様3.0(2025年2月、PHP文芸文庫 )

夜と跳ぶシリーズ

  • 夜と跳ぶ(2024年7月、PHP研究所 )
  • 夜と跳ぶ Re:東京ゴールデン・エイジ(2024年12月、PHP研究所 )

その他の小説

2010年代

  • 屋上のウインドノーツ(2015年6月、文藝春秋 / 2017年6月、文春文庫 )
  • ヒトリコ(2015年6月、小学館 / 2017年12月、小学館文庫 )
  • さよならクリームソーダ(2016年5月、文藝春秋 / 2018年6月、文春文庫 )
  • 君はレフティ(2016年10月、小学館 / 2019年8月、小学館文庫 )
  • 潮風エスケープ(2017年7月、中央公論新社 )
    • 【改題】夏なんてもういらない(2019年7月、中公文庫 )
  • ウズタマ(2017年11月、小学館 / 2021年12月、小学館文庫 )
  • 完パケ!(2018年2月、講談社 / 2021年2月、講談社文庫 )
  • 風に恋う(2018年7月、文藝春秋 / 2020年6月、文春文庫 )
  • 猫と狸と恋する歌舞伎町(2018年10月、新潮文庫nex )
  • イシイカナコが笑うなら(2019年3月、KADOKAWA )
    • 【改題】カナコと加奈子のやり直し(2021年9月、角川文庫 )
  • 獣に道は選べない(2019年4月、新潮文庫nex )
  • 競歩王(2019年9月、光文社 / 2022年6月、光文社文庫 )

2020年代

  • できない男(2020年3月、集英社 / 2023年5月、集英社文庫 )
  • 沖晴くんの涙を殺して(2020年9月、双葉社 / 2023年10月、双葉文庫 )
  • 風は山から吹いている(2021年4月、二見書房 / 2024年7月、二見文庫 )
  • 世界の美しさを思い知れ(2021年12月、双葉社 / 2024年6月、双葉文庫 )
  • 弊社は買収されました!(2022年3月、実業之日本社 )
  • モノクロの夏に帰る(2022年7月、中央公論新社 / 2025年7月、光文社文庫 )
  • ラベンダーとソプラノ(2022年9月、岩崎書店 )
  • 青春をクビになって(2023年9月、文藝春秋 )
  • タスキ彼方(2023年12月、小学館 )
  • 鳥人王(2024年2月、光文社 )
  • サリエリはクラスメイトを二度殺す(2024年10月、双葉社 )
  • 願わくば海の底で(2025年2月、東京創元社 )
  • 読書感想文が終わらない!(2025年6月、ポプラ社〈ノベルズ・エクスプレス〉 )
  • 天才望遠鏡(2025年7月、文藝春秋 )

ノベライズ

光が死んだ夏

  • 光が死んだ夏(2023年12月、KADOKAWA / 特装版 )
  • 光が死んだ夏 2(2025年7月、KADOKAWA / 特装版 )

その他のノベライズ

  • 小説 空の青さを知る人よ(2019年8月、角川文庫 )
    • 【児童書版】空の青さを知る人よ(2019年9月、角川つばさ文庫 )
  • 小説 ふれる。(2024年9月、角川文庫 )

連載

  • イシイカナコが笑うなら(KADOKAWA『文芸カドカワ』2018年4月号 - 2018年10月号)
  • できない男(集英社『小説すばる』2018年7月号 - 2019年1月号)
  • 沖晴君と死神の入道雲(双葉社『小説推理』2019年2月号 - 8月号)『沖晴くんの涙を殺して』に改題し刊行
  • 世界の美しさを思い知れ(双葉社『小説推理』2021年2月号 - 8月号)
  • 鳥人王(光文社『ジャーロ』No.84 2022 SEPTEMBER - No.87 2023 MARCH)
  • サリエリはクラスメイトを二度殺す(双葉社『小説推理』2022年12月号 - 2023年6月号)

アンソロジー

「」内が額賀澪の作品

  • マウンドの神様(2017年6月、実業之日本社文庫 )「肩車の権利」(初出:実業之日本社『月刊ジェイ・ノベル』2017年3月号)
  • きみは嘘つき(2017年8月、ハルキ文庫 )「ランドクルーザー田園を行く」(初出:角川春樹事務所『ランティエ』2016年7月号)
  • 女ともだち(2018年3月、文春文庫 )「こっちを向いて。」(初出:文藝春秋『オール讀物』2017年10月号)
  • 作家たちのオリンピック 五輪小説傑作選(2018年9月、PHP文芸文庫 )「オリンピックを知らない僕達へ」(書き下ろし)
  • 放課後探偵団2 書き下ろし学園ミステリ・アンソロジー(2020年11月、創元推理文庫 )「願わくば海の底で」(書き下ろし)
  • Story for you(2021年3月、講談社 )「ラン・オン・ライン」(書き下ろし)
  • ほろよい読書(2021年8月、双葉文庫 )「醸造学科の宇一くん」(初出:双葉社『小説推理』2021年1月号)
  • 今夜は、鍋。温かな食卓を囲む7つの物語(2023年12月、新潮文庫nex )「できない君と牡蠣を食べる」(書き下ろし)
  • 駅と旅(2025年3月、創元文芸文庫 )「明洞発3時20分、僕は君に撃たれる」(初出:東京創元社『紙魚の手帖』2024年4月号)

ノンフィクション

  • 拝啓、本が売れません(2018年3月、ベストセラーズ / 2020年7月、文春文庫 )

実用書

  • 読書感想文を苦しまずに書く!(2023年7月、文春e-Books)*電子書籍

雑誌掲載短編

小説

  • ミョウガなんて大嫌い(文藝春秋『オール讀物』2015年10月号)
  • 就活必須アイテム(文藝春秋『オール讀物』2016年3月号)
  • 僕達は拡散する。(中央公論新社 『小説BOC』1号)
  • サマー・ソーシャル・ネットワーク(文藝春秋『オール讀物』2016年7月号)
  • マリンボーダーを忘れたい(集英社『小説すばる』2016年8月号)
  • 女に溺れるほど若くなく(文藝春秋『オール讀物』2016年10月号)
  • 人生バラ色大作戦(講談社『小説現代』2017年12月号)
  • ジョックロックに笑え(講談社『小説現代』2018年7月号)
  • オリンピックを失った僕達へ(江古田文学会『江古田文学』第104号)
  • 星の盤側(文藝春秋『オール讀物』2021年6月号)
  • 妖精の引き際(文藝春秋『オール讀物』2022年2月号)
  • エスペランサの子供たち(文藝春秋『オール讀物』2022年6月号)
  • カケルの蹄音(文藝春秋『オール讀物』2023年2月号)
  • 明洞発3時分、僕は君に撃たれる(東京創元社『紙魚の手帖』vol.16 APRIL 2024)

エッセイなど

  • 「出版都市」へ行く(日販「日販通信」2019年12月号)
  • 大人の青春小説ってなんだろう(集英社『小説すばる』2020年4月号)
  • 「好き」という気持ちに向き合った時間(筑摩書房「webちくま」2020年7月8日)
  • 私としんちゃん(双葉社『小説推理』2021年6月号)

メディア化作品

ラジオドラマ

  • カナコと加奈子のやり直し(2022年3月21日 - 3月25日、NHK-FM放送「青春アドベンチャー」、全5回、出演:本田望結 他)

テレビドラマ

  • 転職の魔王様(2023年7月17日 - 、カンテレ・フジテレビ系列「関西テレビ制作・月曜夜10時枠の連続ドラマ」枠、主演:成田凌

関連項目

  • 日本の小説家一覧

外部リンク

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