ピーター・グラハム : ウィキペディア(Wikipedia)

ピーター・グラハムPeter Graham、男性、1975年8月5日 - )は、オーストラリア・シドニー出身の空手家。キックボクサー・総合格闘家、元プロボクサー。ボクシング・ワークス所属。元WBOアジア太平洋ヘビー級王者、元ISKA世界ヘビー級王者。

バックボーンは極真カラテ。得意技は胴回し回転蹴り〈ローリングサンダー〉。この技でバダ・ハリの顎を骨折させて失神KOさせたことがある。「爆裂カラテ野郎」「爆裂ローリングサンダー」の異名をもつ。

来歴

2003年7月27日K-1WORLD GP in MELBOURNEで行われた予選トーナメントで優勝しGP開幕戦出場を獲得。

同年10月11日大阪ドームに行われたK-1 WORLD GP 開幕戦ではアーネスト・ホーストの代理で出場したサム・グレコに2RTKO勝利を収めるも、12月7日の決勝トーナメントではレミー・ボンヤスキーに1RKO負けを喫し初戦敗退。

2006年3月5日のK-1 WORLD GP 2006 in AUCKLANDにてバダ・ハリと対戦。3Rにグラハムがパンチのフェイントからの胴回し回転蹴り(ローリングサンダー)でバダ・ハリのアゴを骨折させると同時に失神させてKO勝ち。

2007年8月5日、K-1 WORLD GP 2007 IN HONG KONGでバダ・ハリと再戦。3Rに右ボディストレートでダウンを奪われ判定負け。試合後にはリング上で抱き合い健闘を称えあった。しかし、バダ・ハリは試合後の会見で「悪い気分はなくなったが、あいつと仲良くするつもりはない。」と語っている。

2007年12月31日の「K-1 PREMIUM 2007 Dynamite!!」の前日記者会見の質疑応答のシーンで、記者席の近くの席にいたグラハムが急に立ち上がると会見に乱入。マイクを取り、「オレと明日闘うはずだった対戦相手はどこに行った?怖がってずに出て来たらどうだ?」「藤田和之が試合をキャンセルしたんだよ。あの腰抜け野郎。」と挑発を行ったグラハム仁王立ち BoutReview 2007年12月30日。グラハムは藤田との対戦が決まりかけていたが藤田が出場せず、鬱憤を溜めていたと語っている。

2008年3月5日、戦極旗揚げ戦戦極 〜第一陣〜にて藤田和之と対戦。グラハムはこの試合で総合格闘技デビュー。試合の前日記者会見では昨年のDynamite!!の会見に続いて藤田を挑発したため、藤田も激怒してグラハムに向かっていき、選手が間に入って止める乱闘騒ぎとなった前日会見で乱闘騒ぎ BoutReview 2008年3月4日。試合では、藤田のタックルを2度防ぐも、3度目のタックルでテイクダウンを許し、スピニングチョークを極められタップアウト負け。試合後は両者共にお互いを称え合った。

2008年8月22日、ブラジル人女性との婚姻届が港区役所に受理された(提出は6月25日)。右腕に夫人の名前とハートをかたどった刺青をプロポーズする前に入れた。

2008年8月24日、戦極 〜第四陣〜でモイス・リンボンと対戦し、打撃でダウンを取られると追撃を受けた際にバックを取られ、チョークスリーパーで一本負け。

その後、ローカル団体を主戦場にMMAの試合を続け、Bellator MMAと契約した。

Bellator

2013年10月18日、Bellator 104でシーズン5ヘビー級トーナメントの王者のエリック・プリンドルと対戦。打撃で終始圧倒し判定勝ち。11月8日、Bellator 107のシーズン9ヘビー級トーナメント決勝でヴィニシウス・ケイロスの代役でシーク・コンゴと対戦し、判定負け。

2014年3月8日、Bellator 111のシーズン10ヘビー級トーナメント1回戦でマイティ・モーと対戦。ローキックで試合を優勢に進めたが、3Rにテイクダウンを奪われ、袈裟固めで一本負けを喫した。

人物

  • 乱闘騒ぎを起こすなどの問題を起こすが、実際は谷川貞治曰く紳士で、たとえ敗れた試合でも対戦相手に一礼したりするなどまんざらでもない。本人曰く「相手を敬い、自分を敬い、規律を守る」ことを空手で学んだと言う。空手を始めた理由は「子供の頃、ラグビーや水泳など色々やってみたが何も身につかず、このままでは何もない人間になってしまうと思った」から。
  • 2007年からチーム・クエストで、総合格闘技の練習をこなしている。
  • TEAM VOODOO U.S.AのTOKYO HIROや、パンク・バンドNO USE FOR A NAMEと親交が深い。
  • 背中に南十字星の刺青を入れている。

戦績

総合格闘技

キックボクシング

プロボクシング

獲得タイトル

  • WBKFアマチュアヘビー級王座
  • K-1 WORLD GP 2003 in MELBOURNE 優勝
  • ISKA世界ヘビー級王座(2010年)
  • ニューサウスウェールズ州ヘビー級王座(2012年)
  • 豪州ヘビー級王座(2015年)
  • WBOアジア太平洋ヘビー級王座(2015年)
  • WBF世界ヘビー級王座(2016年)

関連項目

  • 男子キックボクサー一覧
  • 男子総合格闘家一覧
  • K-1王者一覧
  • K-1選手一覧
  • 世界ボクシング機構アジア太平洋王者一覧

外部リンク

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/10/08 17:59 UTC (変更履歴
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