神原元 : ウィキペディア(Wikipedia)

神原 元(かんばら はじめ)は、日本の弁護士、活動家。自由法曹団常任幹事。植村隆の弁護団事務局長。レイシストをしばき隊の最初期のメンバーで、同会の顧問弁護士を務める。

経歴

早稲田大学政治経済学部政治学科出身。2000年に弁護士登録(横浜弁護士会)、川崎合同法律事務所に入所。2010年に川崎合同法律事務所を退所し、武蔵小杉合同法律事務所を開所。人権派弁護士と評する者も見られる。

同じく弁護士でありヒューマン・ライツ・ウォッチの東京ディレクターである土井香苗は、内縁の妻にあたる。

活動・主張

FAX脅迫被害

植村隆を弁護して2015年2月7日に反対者から大量のFAXが送られ、業務妨害の被害を受けたとして「植村氏と家族への攻撃にとどまらず、代理人のなり手をなくそうとする、極めて卑劣で許し難い行為だ」と主張、偽計業務妨害の疑いで被疑者不詳のまま刑事告訴するとしている。

東京弁護士会は2015年2月17日声明を発表し、「今回の大量のファクシミリ送信は、いまもなお朝日新聞元記者に対する不当な人権侵害とマスメディアの表現の自由に対する不当な攻撃が続いていることを意味するだけではなく、元記者の権利擁護に尽力する弁護士をも標的として、司法への攻撃をしていることにおいて、きわめて悪質、卑劣であり、断じて看過できない。/当会は、民主主義の根幹を揺るがせる表現の自由に対する攻撃を直ちに中止させるため、関係機関に一刻も早く厳正な法的措置を求めるとともに、引き続き弁護士業務妨害の根絶のために取り組む決意である。」と抗議した。

「しばき隊」顧問弁護士として

関連団体の男組構成員8名の弁護人を担当した。 著書にて「私も「しばき隊」の最初期のメンバーである」と述べており、野間易通が「しばき隊は文字通り『しばきたい人たちの集団』です」と宣言」し、隊として「「在日の人びとを守る」という立場もとらなかった。」とした上で、当事者適格の概念を援用して「「在日」対「在特会」という構図を避けることができた。この意味は大きい。」と主張している。

五野井郁夫の代理人として小菅信子に警告書を送付したところ、小菅から懲戒請求をされた。これに対し神原は小菅に対し根拠のない懲戒請求であると民事訴訟を提起し、金50万円を支払うという条件で和解した神原のツイート。さらにその懲戒請求に関与した高島章弁護士に対して懲戒請求を行い、高島は新潟弁護士会から戒告処分を受けた高島のFacebookの投稿

李信恵の代理人として、しばき隊リンチ事件、李信恵が鹿砦社から訴えられた訴訟鹿砦社からの「警告書」に対し、李信恵代理人・神原元弁護士から“回答にならない回答”届く。誠意のない回答にわれわれの方針はただ一つ!鹿砦社特別取材班 2017-09-12 デジタル鹿砦社通信、逆に李信恵が鹿砦社を訴えた訴訟、李信恵が高島章弁護士を訴えた訴訟に臨む。このうち、しばき隊リンチ事件の民事訴訟においては李信恵に対する賠償は退けられた。ただし、神原が代理人をしていない被告に対しては損害賠償が命じられている他、李信恵以外の被告が原告に対して起こした反訴は退けられている。判決確定後、賠償を命じられた一人の代理人に交替、新たに就任し110万円超の賠償金の支払いを行った《鹿砦社特別取材班座談会》「カウンター大学院生リンチ事件」の「終結」について 2020-02-07 デジタル鹿砦社通信。李信恵が鹿砦社から訴えられた訴訟においては、一審、二審ともに敗訴、上告も取り下げたことにより、10万円の賠償を命じる一審判決が確定した対李信恵第1訴訟、李信恵氏が上告を取り下げ! 鹿砦社の勝利が確定! 2019-10-31 デジタル鹿砦社通信。 李信恵が高島章弁護士を訴えた裁判の一審判決では高島弁護士に対し88万円の支払いを命ずる判決が下され神原のツイート、高島は控訴したが棄却された神原のツイート。李信恵が鹿砦社を訴えた裁判では一審で鹿砦社に対して165万円の支払いとデジタル鹿砦社通信の該当記事の削除を命じる判決が下された【緊急速報!!】「カウンター大学院生リンチ事件(別称「しばき隊リンチ事件」)」関連対李信恵(第2)訴訟、大阪地裁で、またしても驚愕の不当判決! 2021-01-29 デジタル鹿砦社通信が鹿砦社は控訴し、控訴審では賠償額を賠償を110万円に減額された判決が言い渡され確定した【【カウンター大学院生リンチ事件報道訴訟】速報! 対李信恵訴訟控訴審、大阪高裁で一部勝訴判決! 素人目にもわかる事実認定の誤りを修正し165万円から110万円に賠償金大幅減額! われわれの闘いは終わらない! 株式会社鹿砦社/鹿砦社特別取材班 2021-07-28 デジタル鹿砦社通信【カウンター大学院生リンチ事件報道訴訟を検証する〈2〉】対李信恵訴訟控訴審判決、李信恵がリンチに連座し関与したことを認定したことが最大の成果! 李信恵らによるリンチが「でっち上げ」でないことを証明 鹿砦社代表 松岡利康 2021-08-07 デジタル鹿砦社通信【カウンター大学院生リンチ事件報道訴訟を検証する〈3〉】敗北における勝利! ── 私たちは “名誉ある撤退” の道を選び、上告はしないことにしました 鹿砦社代表 松岡利康 2021-08-11 デジタル鹿砦社通信。

上記五野井、李信恵の他、野間易通野間のツイートより。画像の和解文書に「弁護士神原元預かり金」との記載ありツイートのアーカイブ、香山リカ、秋山理央、富山県在住の住職寺の住職も駆け込む神原元弁護士の事務所は「しばき隊」人脈の駆け込み寺か? 2018-02-13 デジタル鹿砦社通信、鹿砦社元社員隠れしばき隊=鹿砦社元社員・藤井正美氏に対し3千万円の損害賠償請求訴訟を提起、期日決定! 2018-12-17 デジタル鹿砦社通信、「男組」所属の人物「人権と暴力の深層」p.78 など、反ヘイトスピーチ・反レイシズム活動をしている人物の代理人に就任している。

主な発言

  • 清原和博が覚醒剤事件を起こしたことについて、Twitterで清原は「被害者」であるとつぶやいたことについて、覚醒剤は犯罪ではないかどうかに関する議論が起こった「覚醒剤は犯罪ではなく、清原は被害者」 人権派弁護士のツイートが論議呼ぶ j-cast 2016/2/ 8。
  • 仁藤夢乃が暇空茜を提訴することにした会見の場で「暇空が行った住民監査請求は、リーガルハラスメント(合法的手段を使った嫌がらせ)だ」と発言した。これについて、一部の弁護士やネット上からは「弁護士が住民監査請求という市民の権利行使に対して使う言葉ではない」と批判を受けた。

賛同者

しばき隊とデモで共闘している政治活動家の井手実は、日本共産党の機関誌「しんぶん赤旗」において、神原の書『ヘイトスピーチに抗する人びと』に対する書評の中で、カウンターのスタンスを「被害者に寄り添い支援する運動を否定するのではなく、「ヘイト・スピーチは社会的な公正さを破壊するものだから、NGなんだ」ということだ」と述べ、「それは怒りを率直に伝えるうえで、とてもシンプルで当たり前のものだ」と主張している井出実「当事者として民主主義に向き合う」しんぶん赤旗2015年2月8日。。

桜井誠、橋下徹相手の訴訟で神原を代理人弁護士に選任した有田芳生は神原を「常勝」弁護士と評している有田のツイートより有田のツイートより。ただし上記の通り全ての裁判で勝訴しているわけではない。また、有田は過去に日本共産党を除籍されている。

著書

論文

出演

  • のりこえねっとTube(YouTube、不定期)
  • ポリタスTV(YouTube、不定期)

外部リンク

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