グオル・マリアル : ウィキペディア(Wikipedia)

グオル・マリアル(Guor Marial、1984年4月15日Guor Marial - Athletics - Olympic Athlete London 2012 - )は、陸上選手。民族はディンカ族で、出身地はスーダン(現在は南スーダン領)ユニティ州パンリエン郡である。

第二次スーダン内戦中の難民キャンプから脱走した。紛争中に彼の親族は28人が命を落としており、20年ほど彼は親族と会っていない。

2001年頃にアメリカに渡り、難民として永住権を獲得した。2011年10月のマラソンで2時間14分32秒の五輪参加標準記録を突破した。アイオワ州上院議員らの支援により、無国籍の彼は、IOCより、独立参加選手団としてロンドンオリンピック出場権が認められた。当初はアメリカ代表で参加する予定だったが、無国籍という理由で叶わず、逆にIOCからスーダン代表として参加するよう打診された。しかし、第2次スーダン内戦で親族を殺された経緯からスーダンでの出場を拒否している。 ロンドンオリンピックのマラソンでは47位となった。

後に、南スーダンオリンピック委員会が設立・加盟されたことにより、南スーダン選手団から2016年リオデジャネイロオリンピックに出場することとなった。開会式では旗手を務めた。

関連項目

  • 2012年ロンドンオリンピックの独立参加選手団
  • オリンピックの南スーダン選手団
    • 2016年リオデジャネイロオリンピックの南スーダン選手団

外部リンク

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/05/28 10:01 UTC (変更履歴
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike and/or GNU Free Documentation License.

「グオル・マリアル」の人物情報へ