ダニエラ・ベガ
チリ・サンティアゴ出身のトランスジェンダー女優。8歳のときオペラ歌唱の才能を見出され、地元の小さな公演で歌うようになる。高校卒業後、ヘアスタイリトとして働きながら、地元の劇団の舞台に立つ。2014年、チリの有名ミュージシャン、マヌエル・ガルシアのミュージックビデオに出演して話題を呼び、映画「La Visita(英題:The Guest)」の主演でスクリーンデビューを果たした。17年、セバスティアン・レリオ監督作「ナチュラルウーマン」でトランスジェンダーの主人公を演じて脚光を浴び、世界初披露の場となったベルリン国際映画祭で絶賛されたほか、ベガ自身は米パームスプリングス国際映画祭をはじめ、FIPRESCI賞を受賞。トランスジェンダーの役者の主演作として史上初めてアカデミー外国語映画賞にノミネートされた。