藤沢周 : ウィキペディア(Wikipedia)
藤沢 周(ふじさわ しゅう、1959年1月10日 - )は、日本の小説家。元法政大学経済学部教授。
来歴
新潟県西蒲原郡内野町(現・新潟市西区内野町)出身。神奈川県鎌倉市在住。新潟市立内野小学校、新潟市立内野中学校、新潟明訓高等学校を経て、1984年法政大学文学部日本文学科卒業。書評誌『図書新聞』編集者などを経て、1993年『ゾーンを左に曲がれ』(『死亡遊戯』と改題)でデビュー。1998年『ブエノスアイレス午前零時』で第119回芥川賞受賞。2004年より母校・法政大学の教授に就任し、「文章表現」「日本文化論」などを講じている。2021年、神奈川近代文学館で開催の「特別展 樋口一葉展―わが詩は人のいのちとなりぬべき」の編集委員を務めた。2022年『世阿弥最後の花』で加賀乙彦推奨特別文学賞を受賞。2023年時点で、法政大学を退職している。
著書
小説
- 『死亡遊戯』(1994、河出書房新社)のち文庫
- 『SATORI』(1995、河出書房新社)のち文庫
- 『刺青』(1996、河出書房新社)のち文庫
- 『ソロ』(1996、講談社)のち文庫
- 『サイゴン・ピックアップ』(1997、河出書房新社)のち文庫
- 『境界』(1998、講談社)
- 『ブエノスアイレス午前零時』(1998、河出書房新社)のち文庫
- 『スミス海感傷』(1998、集英社)のち文庫
- 『陽炎の。』(1998、文藝春秋)のち文庫
- 『マダム・グレコ』(1999、河出書房新社)
- 『礫』(1999、講談社)
- 『オレンジ・アンド・タール』(2000、朝日新聞社)のち光文社文庫
- 『愛人』(2000、集英社)のち文庫
- 『奇蹟のようなこと』(2000、幻冬舎)のち文庫
- 『黒曜堂』(2000、マガジンハウス)
- 『さだめ』(2000、河出書房新社)のち文庫
- 『藪の中で…』(2001、徳間書店)のち文庫
- 『紫の領分』(2001、講談社)のち文庫
- 『雨月』(2002、光文社)のち文庫
- 『ダローガ』(2003、新潟日報事業社)「雪闇」と改題、河出文庫
- 『箱崎ジャンクション』(文藝春秋、2003)のち文庫
- 『焦痕』(集英社、2005)
- 『第二列の男』(作品社、2005)
- 『幻夢』(文藝春秋、2007)
- 『心中抄』(河出書房新社、2007)
- 『キルリアン』(新潮社、2009)「あの蝶は、蝶に似ている」と改題、河出文庫
- 『波羅蜜』(毎日新聞社、2010)のち光文社文庫
- 『武曲』(文藝春秋、2012)のち文庫
- 『界』(文藝春秋、2015)のち文庫
- 『武蔵無常』(河出書房新社、2016)
- 『サラバンド・サラバンダ』(新潮社、2016)
- 『武曲 2』(文藝春秋、2017)
- 『世阿弥最後の花』(河出書房新社、2021)
随筆
- 『スモーク・オン・ザ・ナイフ』(1999、河出書房新社)
- 『鎌倉古都だより』(2000、新潟日報事業社)
その他
- 『言葉である。人間である。 読書術極意』(言視舎、2020)
その他の著作
- 『新潟県立阿賀野高等学校校歌』(2005・作詞)
- 『新潟県立新潟県央工業高等学校校歌』(作詞)
- 『新潟市立高志中等教育学校校歌』(2009 作詞)
TV出演
- 週刊ブックレビュー(NHK衛星第2テレビジョン、2002年 - )司会者
新聞
- 神奈川新聞(土曜日ゆとり欄掲載「木もれ日」)
メディアミックス
舞台
- 『ブエノスアイレス午前零時』
映画
参考文献
- 陣野俊史「藤沢周全著作ガイド」(河出書房新社『文藝』 2003年冬季号 特集・藤沢周に収録、2003年までのデータ)
外部リンク
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/06/19 11:14 UTC (変更履歴)
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