筒井清忠 : ウィキペディア(Wikipedia)

筒井 清忠(つつい きよただ、1948年8月18日 - )は、日本の社会学者。京都大学教授を経て、帝京大学文学部日本文化学科教授・文学部長帝京大学。東京財団上席研究員。専門は、日本近現代史・歴史社会学。大分県大分市出身。

学歴

  • 1972年 京都大学文学部卒業
  • 1977年 京都大学大学院文学研究科博士課程退学
  • 1988年 「昭和期日本の構造」で京都大学より文学博士の学位を取得

職歴

  • 1978年 中京大学教養部講師
  • 1982年 奈良女子大学文学部助教授
  • 1989年 京都大学文学部助教授
  • 1994年 京都大学文学部教授
  • 2004年 帝京平成大学情報学部文化情報学科教授
  • 2005年 帝京大学文学部日本文化学科教授

受賞歴

  • 2005年に『西條八十』で第14回山本七平賞特別賞、第29回日本児童文学学会特別賞
  • 2006年に『西條八十』で第57回読売文学賞(評論・伝記部門)

著書

単著

  • 『昭和期日本の構造――その歴史社会学的考察』(有斐閣選書、1984年)
    • 改題『昭和期日本の構造――二・二六事件とその時代』(講談社学術文庫、1996年)
    • 改題『二・二六事件とその時代――昭和期日本の構造』(ちくま学芸文庫、2006年)
  • 『現代思想の社会史――社会科学におけるパラダイム転換の方向性』(木鐸社、1985年)
  • 『石橋湛山 一自由主義政治家の軌跡』(中央公論社[中公叢書]、1986年)
  • 『日本型「教養」の運命――歴史社会学的考察』(岩波書店、1995年、岩波現代文庫、2009年)
  • 『時代劇映画の思想――ノスタルジーのゆくえ』(PHP研究所[PHP新書]、2000年、ウェッジ文庫 2008年)
  • 『新しい教養を求めて』(中央公論新社[中公叢書]、2000年)
  • 西條八十』(中央公論新社[中公叢書]、2005年、中公文庫 2008年)
  • 『昭和十年代の陸軍と政治――軍部大臣現役武官制の虚像と実像』(岩波書店、2007年)
  • 『近衛文麿――教養主義的ポピュリストの悲劇』(岩波現代文庫、2009年)
  • 『帝都復興の時代――関東大震災以後』(中央公論新社[中公選書]、2011年)
  • 『昭和戦前期の政党政治――二大政党制はなぜ挫折したのか』(筑摩書房[ちくま新書]、2012年)
  • 『敗者の日本史19 二・二六事件と青年将校』(吉川弘文館、2014年)
  • 『満州事変はなぜ起きたのか 日中関係を再検証する』(中央公論新社[中公選書]、2015年)
  • 『陸軍士官学校事件 二・二六事件の原点』(中央公論新社[中公選書]、2016年)
  • 『戦前日本のポピュリズム 日米戦争への道』(中公新書、2018年)
  • 『天皇・コロナ・ポピュリズム――昭和史から見る現代日本』(ちくま新書、2022年)
  • 『近代日本暗殺史』(PHP新書、2023年)

共著

  • (向井守・石尾芳久・居安正)『ウェーバー 支配の社会学』(有斐閣新書、1979年)
  • (木崎喜代治・阪上孝)『社会思想史』(有斐閣、1987年)
  • (佐伯啓思・中西輝政・吉田和男)『優雅なる衰退の世紀』(文藝春秋、2000年)
  • 川本三郎)『日本映画 隠れた名作 - 昭和30年代前後』(中公選書、2014年)

編著

  • 『「近代日本」の歴史社会学――心性と構造』(木鐸社、1990年)
  • 『歴史社会学のフロンティア』(人文書院、1997年)
  • 『日本の歴史社会学』(岩波書店、1999年)
  • 『新しい教養を拓く――文明の違いを超えて』(岩波ブックレット、1999年)
  • 『銀幕の昭和――「スタア」がいた時代』(清流出版、2000年)
  • 『西條八十と昭和の時代』(ウェッジ選書、2005年)。第2部は対談集
  • 『解明・昭和史 東京裁判までの道』(朝日選書、2010年)
  • 『昭和史講義 最新研究で見る戦争への道』(ちくま新書、2015年)
  • 『昭和史講義2 専門研究者が見る戦争への道』(ちくま新書、2016年)
  • 『昭和史講義3 リーダーを通して見る戦争への道』(ちくま新書、2017年)
  • 『明治史講義 人物篇』(ちくま新書、2018年)
  • 『昭和史講義 軍人篇』(ちくま新書、2018年)
  • 『昭和史講義 戦前文化人篇』(ちくま新書、2019年)
  • 『昭和史講義 戦後篇』(ちくま新書(上・下)、2020年)
  • 『大正史講義』(ちくま新書、2021年)
  • 『大正史講義 文化篇』(ちくま新書、2021年)
  • 『昭和史講義 戦後文化篇』(ちくま新書(上・下)、2022年7月)
  • 『昭和史研究の最前線 大衆・軍部・マスコミ、戦争への道』(朝日新書、2022年11月)

共編著

  • (本田毅彦)『「外国の新聞と雑誌」に見る海外論調(日本編・全5巻)』(柏書房, 1997年)
  • (青木保・山折哲雄・川本三郎・御厨貴)『近代日本文化論(全11巻)』(岩波書店, 1999年-2000年)

編・解説

  • 橋川文三『昭和ナショナリズムの諸相』(名古屋大学出版会, 1994年/リ・アーカイヴ叢書 2022年)

訳書

  • O・シュタマー編『ウェーバーと現代社会学――第15回ドイツ社会学会大会議事録』(木鐸社, 上巻1976年、服部平治・溝部明男訳、出口勇蔵監訳)
  • リン・ハント編『文化の新しい歴史学』(岩波書店, 1993年/新装版・岩波人文書コレクション 2015年)
  • F・K・リンガー『知の歴史社会学――フランスとドイツにおける教養 1890-1920』(名古屋大学出版会, 1996年、中島道男・田中紀行・小川伸彦・永谷健・北垣徹訳)
  • R・ベネディクト『人種主義――その批判的考察』(名古屋大学出版会, 1997年、寺岡伸悟・筒井清輝訳)

テレビ出演

  • 「TOKYO MX NEWS」(TOKYO MX 2011年5月~9月、火曜コメンテーター)

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/10/20 09:40 UTC (変更履歴
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike and/or GNU Free Documentation License.

「筒井清忠」の人物情報へ