ワルデマル・ボンゼルス : ウィキペディア(Wikipedia)

ワルデマル・ボンゼルスWaldemar Bonsels、1881年2月21日 - 1952年7月31日)は、ドイツ・シュレースヴィヒ=ホルシュタイン州内の、ハンブルクに接するシュトルマルン郡([[:en:Stormarn]]、[[:de:Stormarn]])の一都市アーレンスブルク([[:en:Ahrensburg]]、[[:de:Ahrensburg]])生まれ実吉捷郎訳『蜜蜂マアヤ』(1937年、岩波文庫)の「附記」参照。の作家、児童文学作家。ワルデマールワイデマールウァイデマルヴァルデマールの表記もある。

概要

若い頃からヨーロッパ各地やインド・エジプト等へ旅し、各地の植物・動物を観察し、作品にまとめていった。独特の感性と深い愛情に基づいた自然観察と、宗教的敬虔に裏打ちされた神秘的な世界とが織り成す作品は、ドイツ新ロマン主義文学の傑作の一つとして多くの読者を得た。しかし、晩年の世界観を詠った哲学的な詩作品は、そのような成功には至らなかった。

武田忠哉は世界文藝大辭典(1937年)利用した版は上述の「参考文献」欄に記したもの。にこう記している。

1952年7月31日、バイエルン州オーバーバイエルン県バート・テルツ=ヴォルフラーツハウゼン郡([[:en:Bad Tölz-Wolfratshausen]]、[[:de:Bad Tölz-Wolfratshausen]])にある、シュタルンベルク湖畔のミュンジング市([[:en:Münsing]]、[[:de:Münsing]])アンバッハ([[:de:Ambach]])で没した。

著作一覧

  • 『蜜蜂マーヤとその冒険』“Die Biene Maja und ihre Abenteuer”(The Adventures of Maya the Bee) (1912年)訳書多数。訳題は、「みつばちマーヤの冒険」「みつばちマーヤ」「みつばちマーヤのぼうけん」「蜜蜂マアヤ」「ミツバチ・マアヤの冒険」などがある。
  • 『天上の人々』“Himmelsvolk”(People in the sky) (1915年)吉村博次訳『大空の種族―花と動物と神の童話』(創文社〈アルプ選書〉、1960年)
  • 『インド紀行』“Indienfahrt”(Voyage in India) (1916年)実吉捷郎訳(岩波文庫、上:1943年、ISBN 4-00-324592-X/下:1945年、ISBN 4-00-324593-8)、復刊2008年
  • 『死の故郷』“Die Heimat des Todes”(The Homeland of Death) (1916年)
  • 『楽しい幼年時代』“Fröhliche Tage der Kindheit”(Happy Days of Childhood) (1931年)
  • 『マリオと動物たち』“Mario und die Tiere”(Mario and the Animals) (1928年)鈴木正治(すずきまさじ)訳・木下公男絵(白水社、1964年)

関連項目

  • テレビアニメ『みつばちマーヤの冒険』

参考文献

  • 実吉捷郎訳 『蜜蜂マアヤ』 岩波書店〈岩波文庫〉、1937年、ISBN 4-00-324591-1。
  • 篠田一士ほか編 『集英社 世界文学大事典』4 集英社、1997年、ISBN 4-08-143004-7。
  • 吉江喬松編 『世界文芸大辞典』第6巻 日本図書センター、2004年、ISBN 4-82-058961-X。吉江喬松編『世界文藝大辭典』(中央公論社、1937年)の復刻版。

外部リンク

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2023/11/02 00:36 UTC (変更履歴
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike and/or GNU Free Documentation License.

「ワルデマル・ボンゼルス」の人物情報へ