手塚ヒロミチ : ウィキペディア(Wikipedia)
手塚 ヒロミチ(てづか ヒロミチ、10月5日 - )は、日本の男性声優。茨城県出身。リマックス所属。
略歴
関東の片田舎生まれで、子供の頃は漫画しか娯楽がなかった。小中高時代と死ぬほど漫画を読んでいたが、本を捨てるという発想がなく、漫画雑誌をため込んでいた。実家の自室には大量の蔵書が並んでおり、2023年時点では帰省した際は本棚から思い出の漫画を取り出して「今回は実家でこれを読もう」と決めて読み直しているという。
学生時代を通じて『週刊少年マガジン』、『週刊少年ジャンプ』、『月刊コロコロコミック』、『コミックボンボン』、『月刊少年ガンガン』、『月刊Gファンタジー』、『月刊少年ギャグ王』、『ドラゴンマガジン』と、8誌もの雑誌を毎月購読しており、そのなかでも特にお気に入りだったのが『週刊少年マガジン』と『コミックボンボン』であった。1990年代は『ジャンプ黄金期』で、父がジャンプ派、手塚はマガジン派で、2冊とも家にあるという環境で、どちらも読んでいたが、恋愛漫画やエッチな作品が多かったことからマガジン派であったという。特に印象に残っていた作品は『BOYS BE…』で、学生時代は恋愛や女の子とつき合うということに縁がなく、バレンタインにチョコを貰うといったことは一大事のようなノリであった。そんな環境において『BOYS BE…』は「恋愛とはこういうものだ」と教えてくれた作品で、あの頃は「学校が休みの日に家にいたら、女の子が遊びにくるシチュエーションが世の中にはあるんだ」と思っていたという。
『コミックボンボン』では『スーパーバーコードウォリアーズ』がお気に入りだったが、「俺たちの戦いはこれからだ!」で終わってしまい、「本当にこういう風な終わり方をするマンガがあるんだ」と衝撃を受けていた。他には『ガンダム』が好きだったこともあり、騎士ガンダム、武者ガンダムの漫画も読んでいた。当時はプラモデルを作ることにも熱中しており、小学3年生くらいから小学校卒業まで、毎週親に1個SDガンダムのプラモデルを買ってもらい、最終的に200個くらい作っていた。特に思い出深いのがスペリオルドラゴンで、当時都市部に遠足に行った際に、周囲の友人がお土産やキーホルダーを買うなか、スペリオルドラゴンのプラモデルを買っていたという。
小学校時代の将来の夢は漫画家になることであったが、転機は『月刊少年ガンガン』との出会いであった。連載されていた『突撃!パッパラ隊』では、結構オタク脳にされていた感があった。他にも『Z MAN』、『ハーメルンのバイオリン弾き』も全巻コミックスを買っていた。ジョージ秋山の漫画『ドブゲロサマ』も読んでおり、青年誌のイメージがあったため、『月刊少年ガンガン』で連載開始した時は衝撃的であったという。
ますますディープな漫画の世界にのめり込んでいき、漫画とライトノベルを掲載している『ドラゴンマガジン』を手に取るようにもなった。連載されていた『スレイヤーズ』で、がっつりオタクになった。他にはあかほりさとるの作品にも熱中し、特にのめり込んだのがゲーム『サクラ大戦』であった。そこでキャラクターデザインの藤島康介を知り、『ああっ女神さまっ』を読むようになり、漫画好きからアニメ、ゲームを横断して楽しむオタクへと一段ステップアップしていた。自然な流れでゲーム、アニメにも没頭するようになり、小学6年生の頃にはなりたい職業が漫画家から声優に変わっていた。その後、高校卒業と同時に上京して2011年に声優デビュー。
先述のとおり本を捨てることができず、上京後も変わらず週刊誌を買い続けていた。当初はお金がないためワンルームにしか住めず、雑誌の置き場所がなくなり、しばらくは段ボール箱に詰めて実家に送っていたが、親から「もう買うのをやめろ」と言われた。その時に「これ以上迷惑をかけられない」と思い、雑誌を買うのを一旦やめて、一人暮らしを機にコミックス中心に漫画を楽しむようになったという。電子書籍でも漫画を購入するが、基本的に紙媒体が好きなため、コミックスで手元に置いておきたいこともあり、2023年時点も昔の漫画で読んでなかった作品は全巻追いかけて買い、1巻をジャケ買いした作品で面白かったら続きもまとめて買っているという。
人物
テレビアニメ『EDENS ZERO』ではワイズ・シュタイナー役を演じているが、『RAVE』の頃から作者の真島ヒロの作品を知り、「夢があるな」、「やはり声優を長く続けていても、そういう思い入れのある作品に出ることができる人ってそう多くはない」といい、「自分は幸せ者です」と語る。
趣味はラーメン屋巡り、特撮鑑賞、洋服収集、モノマネ。特技はギター、料理。資格はリアクトライトプロバイダー、書道毛筆二段。
出演
太字はメインキャラクター。
テレビアニメ
劇場アニメ
OVA
- 暗殺教室(2013年、リュウキ) - ジャンプスーパーアニメツアー2013上映作品
- マンガ家さんとアシスタントさんと ミニOVA(2014年、先生)
- 四月は君の嘘(2015年、スタッフ) - コミックス第11巻DVD付き限定版
- ストライク・ザ・ブラッド ヴァルキュリアの王国篇(2015年、SP)
- 鬼灯の冷徹(2015年 - 2020年、トルティーヤ、男幽霊、男亡者、五道転輪王) - コミックス第17・29・30・31巻DVD付き限定版
- 食戟のソーマ タクミの下町合戦(2016年、男性客) - コミックス第18巻DVD付き限定版
- ストライク・ザ・ブラッド II(2017年、アイランドガード、自衛隊員)
- ゴールデンカムイ(2018年 - 2019年、久寿田の手下たち、看守たち) - コミックス第15・17巻アニメDVD同梱版
- 転生したらスライムだった件 OAD(2019年、ガビルの部下B) - 漫画版第12・13巻限定版付属
- ぼくたちは勉強ができない(2019年、佐藤) - コミックス第14巻アニメBD同梱版
- (2019年、チャップの部下)
Webアニメ
ゲーム
吹き替え
映画(吹き替え)
- アイ・オリジンズ(ケニー〈スティーヴン・ユァン〉)
- あなたの初恋探します
- アリー/ スター誕生(エメラルド〈ウィリアム・ベリ〉)
- 一枚のめぐり逢い(バーテンダー)
- ウォールフラワー(ボブ)
- The King of Fighters(ルガール・バーンシュタイン〈レイ・パーク〉)※実写
- 史上最強スパイMr.タチマワリ! 〜爆笑世界珍道中〜(タマネギ)
- ジョナサン -ふたつの顔の男-(探偵のロス〈マット・ボマー〉)
- シンデレラ(フィネアスの助手)
- スコージ 災いをもたらす獣(スコット)
- ストーンウォール(トレヴァー〈ジョナサン・リース=マイヤーズ〉)
- スペクトル(クリス・デイヴィス軍曹〈フィリップ・バルコック〉)
- セッションズ(マット)
- センチュリオン(タラク〈リズ・アーメッド〉)
- ゾンビーワールドへようこそ(ジェフ〈パトリック・シュワルツェネッガー〉)
- ダーク・タワー(ピムリ〈フラン・クランツ〉)
- チャ刑事(キム・ソノ〈イ・スヒョク〉)
- DOPE/ドープ!!(ドム〈エイサップ・ロッキー〉)
- トップガン マーヴェリック(イェール)
- トレマーズ ブラッドライン
- ピッチ・パーフェクト(ルーク)
- ブライド・ウエポン(デレク〈キャム・ギガンデット〉)
- ベイビー・メイク 私たちのしあわせ計画(ダレル〈ウッド・ハリス〉)
- マッドマックス 怒りのデス・ロード(リップソー戦士)※劇場公開版
- マン・フロム・トロント(マイアミの男〈ピアソン・フォーデ〉)
- ミスターGO!(NC代表)
- 密偵(ハシモト〈オム・テグ〉)
- ミュータント・タートルズ(被害者兵士)
- ライオット・クラブ(ヒューゴ〈サム・リード〉)
- ラストプラン(ケビン)
- レディ・プレイヤー1(巻き毛シクサー研究員)
- 私だけのハッピー・エンディング(ピーター)
ドラマ
- アメリカお宝鑑定団ポーンスターズ(マーク)
- 美男〈イケメン〉バンド 〜キミに届けるピュアビート(チャン・ドイル〈イ・ヒョンジェ〉)
- オリジナルズ(ジョシュ)
- 華麗なる遺産(リー・シャオエン)
- グッドラック・チャーリー(デレック)
- glee/グリー(ジョー・ハート)
- グレイズ・アナトミー9(ジェイソン)
- 刑事ジョー パリ犯罪捜査班(アレックス・ラングロワ)
- ザ・フォロイング
- 三国志 Three Kingdoms(毛玠、呉質、劉琦)※衛星劇場20周年記念スペシャルドラマ ※キャスト・スタッフ 衛星劇場 - 『三国志 Three Kingdoms』
- 18・29〜妻が突然18才!?(チョン・シウ)
- 恕の人 -孔子伝-
- シンイ -信義-(チョヌムジャ)
- S.W.A.T.(ヴィクター・タン〈デヴィッド・リム〉)
- TOUCH/タッチ シーズン2(ヴィセンテ)
- ねじれた疑惑(タイラー)
- PERSON of INTEREST 犯罪予知ユニット
- パワーレンジャー SAMURAI(マディモット)
- パワーレンジャー SUPER SAMURAI(スイッチビースト)
- プライベート・プラクティス 迷えるオトナたち
- プリズン・ブレイク シーズン3(エスカミージャ)
- プリティ・リトル・ライアーズ
- FRINGE/フリンジ
- ボディ・オブ・プルーフ 死体の証言 シーズン2(デヴィッド)
- ボルジア家 愛と欲望の教皇一族
- ライ・トゥ・ミー 嘘の瞬間(ベニート、ジョー、ホイールス)
- リベンジ
- レバレッジ 〜詐欺師たちの流儀 シーズン4(オズワルド)
- (ジョー)
- 私たち結婚できるかな?(チョン・サンジン)
- 私はラブ・リーガル(オブライエン)
- 私はラブ・リーガル2(フランク)
アニメ
- アドベンチャー・タイム
- グリンチ(新聞の男)
- 攻略うぉんてっど!〜異世界救います!?〜(ゲーム音声1、オオカミ)
- スモールフット(マーク)
- ノディ おもちゃの国のめいたんてい
特撮
- 爆上戦隊ブンブンジャー(2024年、トイレグルマー・リミテッドの声)
ラジオドラマ
- ダブルヒロイン(2010年、北生小次郎)
ナレーション
- チョロQ ハイブリッド!マッハギア CM
- イケニエノヨル PV
- チョロQ ハイブリッド!マッハギア PV
映画
- シン・ゴジラ(声の出演)『シン・ゴジラ』パンフレット 2016年7月29日発行 発行所:東宝映像事業部
舞台
- 風に吹かれてドンキホーテ
- シンデレラストーリー
- プールサイドストーリー
広告
- 城崎広告(2017年、夕永俊介)
ディスコグラフィ
キャラクターソング
発売日 | 商品名 | 歌 | 楽曲 | 備考 |
---|---|---|---|---|
2015年 | ||||
心が叫びたがってるんだ。オリジナルサウンドトラック | 少女[仁藤菜月(雨宮天)]、 | 「word word word」 | 劇場アニメ『心が叫びたがってるんだ。』劇中歌 | |
少女(心の声)[成瀬順(水瀬いのり)]、玉子[田崎大樹(細谷佳正)]、 | 「心が叫びだす」 |
出典
外部リンク
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/11/04 15:06 UTC (変更履歴)
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike and/or GNU Free Documentation License.