レニー・アブラハムソン
ダブリン・アイルランド出身。トリニティ・カレッジで物理学と哲学を専攻し、在学中から映像制作を行う。初の短編映画「3 Joes」(1991)でコーク映画祭の最優秀ヨーロッパ短編映画賞などを受賞する。アイルランド国内外でTVCMを多数手がけ、2004年に「アダムとポール」(日本劇場未公開)で長編映画デビューを果たす。長編第2作「ジョジーの修理工場」(07・日本劇場未公開)ではアイリッシュ・フィルム・アンド・テレビジョン・アワードの最優秀作品賞や最優秀監督賞などを受賞した。長編第3作「What Richard Did(原題)」を経て、マイケル・ファスベンダーがほぼ全編にわたりお面をかぶって出演した音楽映画「FRANK フランク」(14)で日本でも知られるようになる。アイルランド人作家エマ・ドナヒューの小説を映画化した「ルーム」(15)はトロント国際映画祭で観客賞を受賞し、アカデミー作品賞・監督賞などにノミネートされた。