アリーチェ・ロルバケル
イタリアのトスカーナ州に生まれ、母の故郷で父が養蜂業を営むウンブリア州で育つ。姉は「ハングリー・ハーツ」でベネチア国際映画祭ボルピ杯を受賞している俳優のアルバ・ロルバケル。トリノ大学で古典を、トリノの創作学校ホールデン・スクールで脚本執筆を学び、2006年、複数の監督が手がけたイタリアのドキュメンタリー作品「Checosamanca」に監督のひとりとして参加。
11年、カンヌ国際映画祭の監督週間にプレミア上映された長編映画監督デビュー作「天空のからだ」で高い評価を得る。続く半自伝的作品「夏をゆく人々」(14)で第67回カンヌ国際映画祭の審査員グランプリを受賞。長編第3作「幸福なラザロ」(18)は第71回カンヌ国際映画祭の脚本賞を受賞し、19年にはカンヌ国際映画祭の審査員を務める。
アルフォンソ・キュアロンが製作に参加した短編「無垢の瞳」(22)は第95回アカデミー短編実写映画賞にノミネート。「墓泥棒と失われた女神」(23)もカンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品されている。姉のアルバとは「無垢の瞳」「幸福なラザロ」「墓泥棒と失われた女神」などの作品でタッグを組んでいる。