エドゥアルド・ロドリゲス : ウィキペディア(Wikipedia)

エドゥアルド・ホセ・ロドリゲス・エルナンデスEduardo José Rodríguez Hernández, 1993年4月7日 - )は、ベネズエラのカラボボ州バレンシア出身のプロ野球選手(投手)。左投左打。MLBのアリゾナ・ダイヤモンドバックス所属。愛称はエル・ガロEl Gualo)他(後述)。

経歴

プロ入りとオリオールズ傘下時代

1月22日にアマチュア・フリーエージェントでボルチモア・オリオールズと契約してプロ入り。傘下のルーキー級ドミニカン・サマーリーグ・オリオールズ1でプロデビュー。12試合に先発登板して3勝4敗、防御率2.33、62奪三振を記録した。

はまずルーキー級ガルフ・コーストリーグ・オリオールズでプレーし、11試合(先発10試合)に登板して1勝1敗1セーブ、防御率1.81、46奪三振を記録した。9月にA-級へ昇格し、1試合に登板した。

はA級でプレーし、22試合に先発登板して5勝7敗、防御率3.70、73奪三振を記録した。

はまずA+級でプレーし、14試合に先発登板して6勝4敗、防御率2.85、66奪三振を記録した。7月にAA級ボウイ・ベイソックスへ昇格。フューチャーズゲームに選出された。AA級ボウイでは11試合に登板して4勝3敗、防御率4.22、59奪三振を記録した。

はAA級ボウイで16試合に先発登板して3勝7敗、防御率4.79、69奪三振を記録した。

レッドソックス時代

2014年7月31日にアンドリュー・ミラーとのトレードで、ボストン・レッドソックスへ移籍した。移籍後は傘下のAA級ポートランド・シードッグスでプレーし、6試合に先発登板して3勝1敗、防御率0.96、39奪三振を記録した。オフの11月20日にレッドソックスとメジャー契約を結んで40人枠入りした。

5月28日のテキサス・レンジャーズ戦でメジャー初登板で先発し、7.2回を無失点に抑えて初勝利を挙げる鮮烈なデビューを飾った。以後、先発ローテーションの一角に定着して21試合に先発登板し、メジャー1年目から2桁勝利(10勝)を挙げる活躍ぶりを見せた。防御率も、4点未満(3.85)にまとめた。

は前年とほぼ同数の20試合に先発登板した。防御率は悪化して4.71となり、3勝7敗と負け越したが、奪三振率が上昇(7.2から8.4)するなど収穫もあった。

はシーズン開幕前の2月8日に指名投手枠で第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)のベネズエラ代表に選出されたMiggy, Altuve lead loaded Venezuela offense MLB.com (2017年2月8日) 2017年3月4日閲覧。レギュラーシーズンでは先発ローテーションに入ったが、6月2日の試合前に転倒して右膝を負傷し、故障者リスト入りした。オールスター明けに復帰し、最終的には25試合中24試合に先発登板し、防御率4.19、6勝7敗、WHIP1.28という成績を記録。三振を奪うペースはメジャーデビュー以来、年々上昇し、奪三振率9.8はキャリアハイだった。

は先発ローテーションに入った状態で開幕を迎える。4月には5回の先発登板があり3勝と勝敗無しが2回だった。7月15日に右足首の捻挫で故障者リストに入った。この怪我の時点で19先発で104回と2/3回を投げて11勝3敗、防御率3.44だった。8月20日にAA級ポートランドに怪我のリハビリで降格した。MLBに復帰したのは9月1日になった。レギュラーシーズンでは27試合(先発23試合)で129.2回を投げて13勝5敗、防御率3.82、146奪三振を記録した。ポストシーズンではニューヨーク・ヤンキースとのアメリカンリーグディビジョンシリーズ(ALDS)で2登板、ヒューストン・アストロズとのアメリカンリーグチャンピオンシップシリーズ(ALCS)で2登板があり3.2回を投げ、2安打、3得点を献上した。ロサンゼルス・ドジャースとのワールドシリーズでは第4戦に先発登板し5.2回を投げ、4安打、2四球、4得点を許すも6三振を奪い、勝敗はつかなかった。その後、第5戦目でレッドソックスのワールドシリーズ優勝が決まった。

は34試合すべて先発登板だった。203.1回を投げて213奪三振を記録し防御率3.81で19勝6敗だった。20勝に到達する機会はあったが、7回を投げ3失点で勝ち負けつかず逃してしまった。オフにはアメリカンリーグのサイ・ヤング賞投票で6位だった。

7月7日に新型コロナウイルスに感染したことが発表された。シーズンの開始が遅延することに先立って、故障者リストに入った。その後、コロナウイルスが原因とされる心筋炎と診断され、8月1日に治療に専念するためにシーズンを全休することを発表した。オフの12月1日に年俸調停を回避し、1年830万ドルで契約延長した。

に2年ぶりにMLBに復帰した。オフの11月3日にFAとなり、球団から提示された1840万ドルのクオリファイング・オファーを拒否した。

タイガース時代

2021年11月16日にデトロイト・タイガースと5年総額7700万ドルの契約を結んだ。オプションとして最大300万ドルの出来高と一部球団に対するトレード拒否権、2023年シーズン終了後に契約を破棄してFAとなれるオプトアウトの権利が含まれる。

オフの11月3日に契約延長オプションを破棄して、FAとなった。

ダイヤモンドバックス時代

2023年11月8日にアリゾナ・ダイヤモンドバックスと4年総額8000万ドルの契約を結んだ。

選手としての特徴

最速98.3mph(約158.2km/h)2015年6月30日のトロント・ブルージェイズ戦で計測の速球にチェンジアップやカッターなどの変化球を投げ分ける。

人物

愛称はエル・ガロEl Gualo)で2017年、2018年、2019年ので使用しているRed Sox Players Weekend nicknames explained MLB.com (2017年8月24日) 2017年9月6日閲覧。他にもE-Rodエディー(Eddie)がある。

詳細情報

年度別投手成績

BOS212100010600.625522121.2120133714984155523.851.29
20200003700.300458107.0991640131000058564.711.30
25240006700.462582137.11261950151501166644.191.28
272300013500.722553129.21191645141461056553.821.26
343400019600.760859203.11952475272133088863.811.33
323100013800.619675157.21721947021850187834.741.39
DET17170005500.50039191.087123402721049414.051.33
262600013900.591621152.21281548031433059563.301.15
MLB:8年202196000825300.60746611100.1104613437663011071335184934.031.29
  • 2023年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

WBCでの投手成績

年度代表登板先発勝利敗戦セ|ブ打者投球回被安打被本塁打与四球敬遠与死球奪三振暴投ボ|ク失点自責点防御率
2023ベネズエラ11000122.070000300114.50

年度別守備成績

年度球団投手(P)
試合刺殺補殺失策併殺守備率
2015BOS2151720.917
20162041111.938
20172551111.941
201827111001.000
201934223011.000
202132114011.000
2022DET174721.846
20232661311.950
MLB2022810776.951
  • 2023年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

記録

MiLB
  • オールスター・フューチャーズゲーム選出:1回(2013年)

背番号

  • 52(2015年 - 2017年)
  • 57(2018年 - 2019年、2021年 - )

代表歴

  • 2023 ワールド・ベースボール・クラシック・ベネズエラ代表

関連項目

  • メジャーリーグベースボールの選手一覧 R
  • ベネズエラ出身のメジャーリーグベースボール選手一覧

外部リンク

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/11/28 06:42 UTC (変更履歴
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