ミシェル・フランコ : ウィキペディア(Wikipedia)

マイケル・アントニオ・フランコMaikel Antonio Franco、1992年8月26日 - )は、ドミニカ共和国アスア州出身のプロ野球選手(内野手)。右投右打。東北楽天ゴールデンイーグルス所属。

愛称は「コンパ・FBreakdown of Phillies' Players Weekend names MLB.com (2017年8月24日) 2017年9月19日閲覧。

経歴

プロ入りとフィリーズ時代

6月20日にフィラデルフィア・フィリーズと契約し、プロ入り。契約後、傘下のルーキー級ガルフ・コーストリーグ・フィリーズでプロデビュー。

はマイナー2球団(A+級クリアウォーター・スレッシャーズ、AA級レディング・ファイティン・フィルズ)合計で134試合に出場し、打率.320、31本塁打、103打点、1盗塁を記録し、フィリーズ傘下のマイナー最優秀選手に与えられるポール・オーウェンス賞を受賞した。また、7月にはオールスター・フューチャーズゲームの世界選抜にも選出された。

、マイナーではAAA級リーハイバレー・アイアンピッグスでプレーし、133試合に出場して打率.257、16本塁打、78打点、3盗塁を記録した。9月のロースター拡大でメジャー初昇格し、9月2日のアトランタ・ブレーブス戦でメジャーデビュー。この年メジャーでは16試合に出場して打率.179、5打点を記録した。

は開幕をAAA級リーハイバレーで迎えたが、5月15日に昇格すると、三塁手のレギュラーを獲得。6月には打率.352、8本塁打、24打点と打棒が爆発し「MLB30球団レポート&全選手個人成績 フィラデルフィア・フィリーズ エリート投手との再戦を渇望 フランコを待つ明るい未来」『月刊スラッガー』2015年9月号 日本スポーツ企画出版社 73頁、ナショナルリーグのルーキー・オブ・ザ・マンスに選出された。合計では80試合に出場して打率.280、14本塁打、50打点を記録した。

はフルシーズン、三塁のレギュラーに定着し、152試合に出場。規定打席に初めて到達し、打率は.255ながら、チームトップ(本塁打はライアン・ハワードと並びタイ)2016 Philadelphia Phillies Batting Statistics - Baseball-Reference.com (英語) . 2016年12月7日閲覧。の25本塁打、88打点を記録した。

は154試合に出場して打率.230、24本塁打、76打点を記録した。

は131試合に出場して打率.270、22本塁打、68打点、1盗塁を記録した。

は123試合に出場して打率.234、17本塁打、56打点を記録した。オフの12月2日にノンテンダーFAとなった。

ロイヤルズ時代

2019年12月27日にカンザスシティ・ロイヤルズと295万ドルの単年契約を結んだ。

は新型コロナウイルスの感染拡大の影響で60試合制となる中で全試合に出場した。オフの12月2日にノンテンダーFAとなった。

オリオールズ時代

3月17日にボルチモア・オリオールズと80万ドルの単年契約を結んだ。オプションとして最大20万ドルの出来高が含まれる。オリオールズでは104試合に出場し、打率.210、11本塁打、47打点を記録したが、8月23日にDFAとなり、8月27日に自由契約となった。

ナショナルズ時代

2021年12月12日にワシントン・ナショナルズとマイナー契約を結び、スプリングトレーニングに招待選手として参加することになった。

4月7日に開幕ロースターに登録された。ナショナルズでは103試合に出場し、打率.229、9本塁打、39打点を記録したが、8月26日に自由契約となった。

楽天時代

2022年12月1日、東北楽天ゴールデンイーグルスが獲得を発表した。背番号は23

は開幕戦の対北海道日本ハムファイターズ戦(エスコンフィールドHOKKAIDO)に「3番・指名打者」で先発出場。本塁打を含む3安打の活躍を見せ、4月8日の対千葉ロッテマリーンズ戦(ZOZOマリンスタジアム)では澤村拓一から逆転のスリーランを放つなど上々の滑り出しを見せたが、打撃の状態を落とし、6月18日に登録を抹消された。6月30日に再び昇格し、シーズン終盤まで一軍に帯同した。シーズンでの打率は.221にとどまったが12本塁打を放ち2桁本塁打を記録した。2023年シーズンに来日した外国人選手で2桁本塁打を記録したのはフランコを含め3人のみで、両リーグを合わせても5人のみであった。

は埼玉西武ライオンズとの開幕カードの1戦目と2戦目にいずれも「6番・指名打者」で先発出場したものの2試合とも2打席連続空振り三振に終わり代打を出され、4打席の中で1度もバットをボールに当てることが出来ずに、3戦目には一軍登録を抹消された。5月28日の対横浜DeNAベイスターズ戦(横浜スタジアム)で一軍に復帰。先発出場して3打席目でケイから今シーズン初ヒットとなる二塁打を放った。5月31日の対東京ヤクルトスワローズ戦(県営あづま球場)では9回一死一・二塁1点ビハインドの場面で村林一輝の代打で茂木栄五郎が告げられるが、これを見たヤクルトベンチが長谷川宙輝にをマウンドに送ったため代打の代打として登場すると代わり端の初球を打ってそれが逆転サヨナラ3点本塁打となった。代打の代打でのサヨナラ本塁打は2006年のヴァル・パスクチ以来5人目、「逆転」となると1980年の門田博光以来2人目の快挙であった。また代打でのサヨナラ本塁打と代打の代打でのサヨナラ打・サヨナラ本塁打はいずれも球団史上初であり、更にこの勝利が球団通算100度目のサヨナラ勝利となった。

選手としての特徴

確実性に課題を残すものの、長打力が魅力のパワーヒッター。守備では三塁を本職に一塁もこなせるが、三塁で失策数リーグワーストを記録するなど難がある。

詳細情報

年度別打撃成績

PHI1658565102001250001100131.179.190.214.404
803353044585221141515010012624528.280.343.497.840
1526305816714823125248881104407510613.255.306.427.733
154623575661322912423576000541329521.230.281.409.690
131465433481171712220268100329706215.270.314.467.780
123428389489117017159560003361906114.234.297.409.705
KC60243223236216081023810041610384.278.321.457.778
BAL10440337731792201113447000320036712.210.253.355.608
WSH1033883713185150912739100312027518.229.255.342.597
楽天9533431231691101211632000021015211.221.272.372.644
68243229205050879300003902497.218.251.345.596
MLB:9年9233573330936480916341301370467510272213916569106.244.293.414.707
NPB:2年1635775415111916020195620003300310118.220.263.360.624
  • 2024年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

年度別守備成績

年度球団一塁(1B)三塁(3B)
試合刺殺補殺失策併殺守備率試合刺殺補殺失策併殺守備率
2014PHI5202021.00012112813.975
20152131011.00075491191011.944
2016-148932231316.960
20172141021.0001441032151523.955
2018-117851961520.949
2019210011.00011062195810.970
2020KC280021.000512989617.952
2021BAL230001.0009966166815.967
2022WSH4132011.00099591961115.959
2023楽天1062314.98554275636.965
20243732011124.997-
MLB19726091.000855557142787130.958
NPB4738214228.99554275636.965
  • 2024年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

表彰

  • ルーキー・オブ・ザ・マンス:1回(2015年6月)

記録

MiLB

その他の記録
  • オールスター・フューチャーズゲーム選出:1回(2013年)

NPB

初記録
  • 初出場・初先発出場:2023年3月30日、対北海道日本ハムファイターズ1回戦(エスコンフィールドHOKKAIDO)、3番・指名打者で先発出場
  • 初打席・初安打:同上、1回表に加藤貴之から右前安打
  • 初本塁打・初打点:同上、6回表に加藤貴之から左越2ラン
その他の記録
  • 代打の代打で代打逆転サヨナラ本塁打:2024年5月31日、対東京ヤクルトスワローズ1回戦(福島県営あづま球場)、9回裏に長谷川宙輝から左中越3ラン ※史上2人目
  • 代打逆転サヨナラ本塁打:同上 ※球団初

背番号

  • 7(2014年 - 2020年、2022年)
  • 3(2021年)
  • 23(2023年 - )

注釈

出典

関連項目

  • メジャーリーグベースボールの選手一覧 F
  • ドミニカ共和国出身のメジャーリーグベースボール選手一覧
  • 東北楽天ゴールデンイーグルスの選手一覧

外部リンク

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/10/18 21:03 UTC (変更履歴
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