ガリーナ・ウラノワ : ウィキペディア(Wikipedia)
ガリーナ・セルゲーエヴナ・ウラノワ (, 1910年1月8日 - 1998年3月21日)は、ソヴィエト連邦時代に最高の名手と謳われたバレリーナ、プリマ・バレリーナ・アッソルータ。彼女が住んでいたモスクワの部屋は、国立の博物館として保存され、サンクトペテルブルクとストックホルムには彼女の像が建てられている。
生涯
ガリーナは、ペトログラード(サンクトペテルブルクの旧名)でロシア帝室バレエ(現在のマリインスキー・バレエ)のバレリーナだった母親と、アグリッピナ・ワガノワの元でバレエを学んだ。
1928年、マリインスキー・バレエ団に加入。マスコミに『セミョーノワのスタイルを踏襲した優雅な踊り』と謳われ、彼女の演技に魅せられたコンスタンチン・スタニスラフスキーは自身の演劇作品に彼女を登用した。1944年にはその名声がスターリンの耳にも届き、彼はガリーナをボリショイ・バレエに異動させた。同年、ガリーナはプロコフィエフ作曲による『シンデレラ』の初舞台で主役を演じた。ボリショイ・バレエでは、16年間、最高位のプリマ・バレリーナの座にあった。
ガリーナは優れたバレリーナであると同様に俳優でもあり、46歳の時にようやく海外公演を許可された。ロンドン公演の際、新聞は「ロンドンでのウラノワ、アンナ・パヴロワ以来の進化したダンサーが偉大な勝利をおさめる」と賞賛した。
彼女は50歳で舞台から引退し、その後は後進の指導にあたった。
ガリーナは、レーニン賞とスターリン賞をそれぞれ1941年、1946年、1947年、1950年、1957年に受賞した。 その他社会主義労働英雄(1974年、1980年)、ソ連人民芸術家(1951年)、アメリカ芸術科学アカデミー(1960年)、労働赤旗勲章(1939年、1951年、1959年、1967年)芸術文化勲章(1992年)等受賞。
ファイル:RIAN archive 11591 Galina Ulanova and Yury Zhdanov in the ballet "Romeo And Juliet".jpg|ロメオとジュリエットのウラノワとジダーノフ(1954年) File:Dudko&Ulanova.jpg|薔薇の精(1923年) File:Russia-2000-stamp-Galina Ulanova.jpg|2000年に発行されたロシアの3ルーブル切手 File:RR5110-0099R.png|生誕100周年記念の File:Popiersie Galina Ułanowa ssj 20071009.jpg|キェルツェにある胸像 File:Ulanova museum Moscow.JPG|アパートにある博物館 File:Russia 3480 (4153875605).jpg|ノヴォデヴィチ墓地のウラノワの墓 File:Исчезнувшие скульптуры Петербурга 02.jpg| File:Syringa 'Galina Ulanova' 01.jpg|ライラック「ガリーナ・ウラノワ」 File:Мартышкино, улица Галины Улановой 02.jpg| File:005421 Ulanova - orbit-viewer-snapshot.png|(ウラノワの名のついた小惑星)
主要な生徒
- エカテリーナ・マクシーモワ
- ウラジーミル・ワシーリエフ
- マリーナ・コルパーク
- イリーナ・プロコフィーエワ
- ナデジダ・グラチョーワ
- ニコライ・ツィスカリーゼ
関連項目
- ガリーナ
- ウラノフ
- 出演バレエ
- バフチサライの泉 - 1934年マリア役
- エスメラルダ - 1935年パ・ダクシオン「ディアナとアクティオンのパ・ド・ドゥ」
- シンデレラ (プロコフィエフ) - 1945年初演シンデレラ役
- 出演映画
- (1943年のマイケル・カーティス監督のプロパガンダ映画)
- (1947年出演ミュージカル映画)
- (1954年出演バレエ映画)
- (1955年出演バレエ映画)
- 森下洋子 - ガリーナ・ウラノワに指導を受けたことがある
- 綾瀬華穂 - ガリーナ・ウラノワ生誕105周年記念公演 『くるみ割り人形』(2015年1月、マリインスキー劇場)- ソリスト 中国人形役で出演
- マグダリーナ・シゾワ著イリーナ・ミロノワ、柴田洋司訳『ある少女の物語 ガリーナ・ウラーノワの半生』展望社(2024年)
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2025/09/26 01:25 UTC (変更履歴)
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike and/or GNU Free Documentation License.