ロニー・デル・カルメン
フィリピン出身。高校卒業後、フランシス・フォード・コッポラ監督作「地獄の黙示録」(79)のフィリピンロケの現場で裏方として参加。聖トマス大学を卒業後、広告業界で活動し、1989年に渡米する。ワーナー・ブラザースでTVアニメ「バットマン」(92~95)の絵コンテを担当し、監督を務めた「Freakazoid!(原題)」(94)ではエミー賞を受賞した。その後ドリームワークスのアニメ作品でストーリー監修を務める。00年からピクサーに所属し、「ファインディング・ニモ」(03)ではストーリー監修、短編「ワン・マン・バンド」(05)ではプロダクションデザイン、「レミーのおいしいレストラン」(07)では絵コンテを担当する。「カールじいさんの空飛ぶ家」(09)でストーリー監修を手がけ、同作のスピンオフ短編「ダグの特別な1日」(09)で初監督を務めた。15年の「インサイド・ヘッド」では共同監督・原案を担当し、第88回アカデミー長編アニメーション賞・脚色賞にノミネートされ、アニー賞では長編アニメ賞を含む最多10冠に輝いた。コミックや絵本のイラストレーターとしても活動する。