入船亭扇遊 : ウィキペディア(Wikipedia)

入船亭 扇遊(いりふねてい せんゆう、1953年7月5日 - )は静岡県熱海市出身の落語家。本名∶岩田 茂。落語協会理事。出囃子は『道成寺(合の手)』。

経歴

静岡県立伊東高等学校卒業。

1972年11月に九代目入船亭扇橋に入門、前座名入船亭扇ぽう

1977年3月に橘家六蔵、桂文太、林家時蔵と共に二ツ目昇進し、入船亭扇好に改名。1978年から古今亭朝太と「朝太・扇好の会」を始める。志ん輔・扇遊の会を合わせ、30年におよぶ二人会である。永六輔が元浅草・最尊寺で開いている永住亭も、第1回以来この二人がレギュラーだった時期が長い。1983年にNHK新人落語コンクールの優秀賞を受賞。

1985年9月に古今亭志ん輔、四代目桂三木助、林家らぶ平、柳家三寿、林家かん平、七代目桂才賀、林家時蔵、柳家小ゑん、春風亭正朝と共に真打昇進し、扇遊と改名。1992年に文化庁芸術祭賞を受賞。

2018年、芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。2019年に紫綬褒章を受章秋の褒章に754人25団体産経ニュース2019年11月2日(2019年11月2日閲覧)『官報』号外第151号、2019年11月3日。

芸歴

  • 1972年11月 - 九代目入船亭扇橋に入門、前座名「扇ぽう」。
  • 1977年3月 - 二ツ目昇進、「扇好」と改名。
  • 1985年9月 - 真打昇進、「扇遊」と改名。

役職

  • 2010年 - 落語協会理事
  • 2020年 - 落語協会常任理事

演目

受賞・受章歴

  • 1983年
    • 『NHK新人落語コンクール』∶優秀賞
    • 『国立演芸場若手花形演芸会』∶金賞
  • 1985年 - 『日刊飛切落語会』∶奨励賞
  • 1992年 - 「入船亭扇遊独演会」に対して『文部省芸術祭賞』
  • 2018年3月 - 平成29年度(第68回)芸術選奨(大衆芸能部門)∶文部科学大臣賞
  • 2019年 - 紫綬褒章

弟子

真打

  • 四代目入船亭扇蔵

二ツ目

  • 入船亭遊京
  • 入船亭扇太
  • 入船亭扇七

名前について

他にも扇遊の名を名乗っている落語家が3、4人いるが、立川、船遊亭、立花家など亭号はさまざまなものが使われている。色物で活躍した立花家扇遊が有名。

主な出演

映画

  • ねぼけ(2016年12月17日)

テレビ

  • 土曜+1 zabu-1グランプリ(副音声)(2020年1月11日・18日、2021年1月30日、2022年1月29日、BSフジ)
  • 御法度落語 おなじはなし寄席 2時間スペシャル(2021年6月5日、BS朝日)「お菊の皿」

ウェブテレビ

  • ABEMA寄席(2020年5月2日、ABEMA)

外部リンク

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/08/21 07:49 UTC (変更履歴
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