小木戸利光 : ウィキペディア(Wikipedia)
小木戸 利光(こきど としみつ、1981年2月19日 - )は日本のアーティスト、俳優、シアターワークの実践家。Centre of Distant Theatre 代表。
来歴
福岡県北九州市小倉出身。イギリス・ノーザンブリア大学 演劇・パフォーマンス科 修了。帰国後、tokyo blue weepsの歌い手として、音楽活動を開始。同時期に、若松孝二監督映画「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」(2008年公開)に出演。2011年3月、1stアルバム「incarnations」に収録の「reunion」がiTunesの特集に選出され、一週間で47,000ダウンロードを記録。「世界の声なき声を、番組や表現を通して、浮かび上がらせる」(エッセイ集「表現と息をしている」より抜粋)という一貫したテーマのもとに作品を発表している。2017年、長崎の被曝二世の葛藤を描いたNHK「あんとき、」で主演。母親を加藤登紀子、父親を田中泯が演じている。2018年公開の瀬々敬久監督映画「菊とギロチン」では、大正時代の思想家・大杉栄を演じている。著書や番組や雑誌やイベントにおいて、たびたび作家や文化人等と対談を行っており、独自の視点からの洞察力とその語り口に定評がある。
人物
平和教育の普及を目的としたTheatre for Peace and Conflict Resolution 代表として、平和学、紛争解決学、コミュニケーション研究、身体心理学などの分野において「Theatre for Peace and Conflict Resolution」というボディーワークや演劇的手法を用いたワークショップ型の授業を行うほか、芸術療法としてのシアターワークを施している。講義歴に、国連、早稲田大学、慶應義塾大学、東京大学、スタンフォード大学、上智大学、埼玉大学、関西大学、CAMPUS Asia(早稲田大学、北京大学、高麗大学共同:多層的紛争解決と社会変革のためのグローバルリーダー育成プログラム)があり、教育者としてグローバルに活躍している。国連SDGs(持続可能な開発目標)の「誰一人取り残さない − No one will be left behind」という理念への賛同を表明し、戦争体験者、被爆者、中国・サハリン残留日本人等の戦争の記憶の伝承を目的とした「戦後世代の語り部育成事業」にも取り組んでいる。
出演
TV
- 「あんとき、」(NHK総合テレビ、2017年8月9日) - 主演・トシ 役
報道番組
- 報道特集 密着ドキュメンタリー(TBS、2018年8月18日)
- NEWS23 ドキュメント(TBS)
映画
- 「ゴースト・ヴィジョン」(加藤秀幸監督、2019年) - 主演・エディフ 役
- 「ナイトクルージング」(佐々木誠監督、2019年)
- 「菊とギロチン」(瀬々敬久監督、2018年) - 大杉栄 役
- 「飢えたライオン」(緒方貴臣監督、2018年) - 細野剛 役
- 「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」(若松孝二監督、2008年) - 加藤倫教 役
舞台
- 「Border line」ODISHA BIENNALE 2019 インド オディシャビエンナーレ
- 「Swan Lake〜闇のロッドバルト〜」at 世田谷パブリックシアター
- 「sea, she, see」at VACANT
パフォーマンス
- 「COSMIC WONDER RESTAURANT」at 水戸芸術館
- 「negau」at 3331 Arts Chiyoda
- 「The Art of Tea of Art of Tea」at Hotel Pearl
- 「太宰治〜駈込み訴え」at 茶会記
- 「色のすること 音のすること 声のすること」at CASE gallery
- 「カイツブリの塔」at 名古屋タワー
- 「ヒトとキとキと」森山開次 ダンス・パフォーマンス(楽曲提供)at 世田谷美術館
広告
- ARTQ ORGANICS
- URBAN RESEARCH DOORS
- Knot "Why Knot?"
- GUCCI
- GU
- aniary
- かぐれ
- Jun Okamoto
- COSMIC WONDER
Radio
小木戸利光「越境する身体」- Spotify
CM
- ほぼ日 Beau Temps Toujours
雑誌
- マーマーマガジン for men
- UOMO
被写体 / 写真作品
- 「dinner for two」ミヤギフトシ
- 「感光 / Sight Seeing」ミヤギフトシ
- 「HIKARI」Nobunori Torii
- 「脳内カオス展」下薗詠子 at 霧島アートの森美術館
美術作品
- 世田谷美術館 竹中工務店400年の夢 -時をきざむ建築の文化史- - インスタレーションへ楽曲提供
- ミヤギフトシ作品「花の名前」at 丸亀市猪熊弦一郎現代美術館、森美術館(六本木クロッシング) - ナレーション
- Johanna Tagada作品集「Douceurs de l’imperceptible – いなかのはな」at 英国テイトモダン美術館 - 7編の詩を寄稿
音楽作品
- tokyo blue weeps
- 1st EP「東京」
- 1st album「incarnations」
- 2nd album「what happened in yesterday」
書籍
- 平野甲賀主宰文芸誌「イワト」 連載
- エッセイ集「表現と息をしている」而立書房 2017年7月刊行
- 春秋社 はるとあき 小木戸利光「シアターワークへの扉」連載
対談
- 森栄喜(写真家)×小木戸利光 ~IMA 記憶・声・家族─写真家の眼差しの先にあるもの
- ホンマタカシ(写真家)×小木戸利光 ~日々かわりゆく表現の形
- 稲葉俊郎(東大病院・医師)×小木戸利光 ~八月に想う
- 松本紹圭(僧侶)×小木戸利光 ~そうか 心には 声があったのだ
- 井上和幸(観世流(梅若玄祥家)シテ方能楽師)×小木戸利光 ~伝統舞台芸術との対話(小木戸利光 パフォーマンス公演)
- 服部みれい(編集者・文筆家)×小木戸利光 ~エッセイ集「表現と息をしている」
- 小林エリカ(作家)×小木戸利光 ~エッセイ集「表現と息をしている」
- ミヤギフトシ(美術作家)×小木戸利光 ~エッセイ集「表現と息をしている」
- 栗原康(政治学者)×小木戸利光 ~今、大杉栄に学ぶ
- 小室弘毅(関西大学准教授)藤田一照(曹洞宗僧侶)稲葉俊郎(東大病院・医師)山岡信貴(映画監督)藤本靖(ボディワーカー)×小木戸利光 ~天命反転住宅で、子どもの創造力に出会う
- 瀬々敬久(映画監督)× 栗原康(政治学者)×小木戸利光 ~『菊とギロチン―やるならいましかねえ、いつだっていましかねえ』(タバブックス)刊行記念
講演・講義
- へいわフォーラム2018 築地本願寺
- CAMPUS Asia(早稲田大学、北京大学、高麗大学)
- 国連
- 東京大学
- 早稲田大学
- 早稲田大学大学院
- 慶應義塾大学
- スタンフォード大学(USA)
- 上智大学(ソマティック心理学協会大会)
- 高野山大学(ゲシュタルト療法学会基調講演)
- 埼玉大学
- 関西大学
- World Shift 2019
- ARTQ Institute
- テンプル大学
単独インタビュー
出典
- 映画.com 映画「菊とギロチン」 ~瀬々敬久監督の“叫び”に通じる若松孝二監督の“怒鳴り声” 小木戸利光が述懐
- 映画.com 東京国際映画祭ニュース ~緒方貴臣監督映画「飢えたライオン」
- 毎日新聞 ~Eiko Shimozono 解放区
外部リンク
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/03/23 11:44 UTC (変更履歴)
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