中山功太 : ウィキペディア(Wikipedia)

中山 功太(なかやま こうた、1980年6月24日 - )は、日本のピン芸人。 吉本興業東京本社所属。大阪NSC22期生。『R-1ぐらんぷり2009』優勝者。『歌ネタ王決定戦2015』優勝者。『OKOWA』2代目チャンピオン。バラエティ番組『フリースタイルティーチャー』(テレビ朝日)ではラップバトルも披露。ポエトリーリーディングも得意。

来歴

小学2年生の時にテレビで『吉本新喜劇』を見て虜になり、芸人を志す。

2001年7月、4年組んでいたコンビ「7(ナナ)」解散。

2002年2月、ピン芸人として本格的にスタートする。

2003年8月、ダイアン、麒麟、ヘッドライト、笑い飯、レギュラー、千鳥、とろサーモン、天津、アジアン、ミサイルマンらとともにbaseよしもとのリニューアル時に新タレントプロデュース組に所属した。

『M-1グランプリ2004』にネゴシックスとのコンビ「たばこ」として出場し、3回戦敗退。

かつての実家が豪邸だった。間取りは27LDKKK+トイレ4つ+風呂2つ、さらにベンツ4台を所有。そのため、2004年から2007年頃、「セレブ芸人」の肩書きで『アメトーーク!』(テレビ朝日)『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ)などに出演した。

2008年4月にbaseよしもとを卒業。

2009年2月、『R-1ぐらんぷり2009』にて2年連続4回目の決勝進出を果たす。決勝戦では大トリで登場し「時報」ネタを披露。最高得点となる683点をマークし、悲願の優勝を遂げる。

R-1優勝時、東京のテレビ局からオファーが入ったが、大阪の帯番組のレギュラーをつとめており、ほぼ断らざるを得なかった。それにより、東京進出へのタイミングが遅れる。

2010年3月4日、帯番組から卒業。同年3月30日の単独ライブをもって大阪を離れ、東京に活動拠点を移す。ルミネtheよしもとなどに出演。

2012年9月、トークライブにて川島明(麒麟)と大喜利対決をし、観客投票の結果、27票対23票で敗北し、芸人引退を宣言。 会社と話し合い、タレントとして再スタートするとして「コウタ・シャイニング」へ改名したが、『アウト×デラックス』(フジテレビ、2013年7月)出演を機に「ピン芸人中山功太」へ戻る。

2015年9月、『歌ネタ王決定戦2015』(毎日放送)で、COWCOWと同点の476点で共に優勝を飾り、3代目歌ネタ王になった。ネタは大泉逸郎の『孫』から着想を得て作った。

2015年頃より数年、健生堂薬局本郷店でアルバイトをしていた。

2019年7月、『しくじり先生 俺みたいになるな!!』(テレビ朝日)に出演。キレのあるコメントの連発とパワーワードが飛び出す授業内容に、各方面から反響を呼んだ。

2020年1月、クラウドファンディングを通じ「365日生放送のお笑い番組を作りたい」という企画に挑戦し達成https://camp-fire.jp/projects/view/221749。自身のYouTubeチャンネルにて放送を開始。同年4月、緊急事態宣言の発令に伴い一時中断https://mobile.twitter.com/nakayamakouta_/status/1247740400724365314、8月より再開した。以降は番組のみならず、ジャンル自由なライブ配信が多くなっている。

2024年2月、R-1ぐらんぷりに再挑戦し、準々決勝に進出した。

受賞歴

  • 2000年 今宮子供えびすマンザイ新人コンクール 奨励賞(コンビ「7(ナナ)」として)
  • 2005年 R-1ぐらんぷり2005 決勝7位
  • 2005年 ゲンセキ 月間スペシャル3位 週間ネット投票1位 ゲンセキLIVE7位
    披露したネタは「DJモンブラン」シリーズと「商品説明会 (ネズミ講) 」のコント
  • 2006年 R-1ぐらんぷり2006 決勝7位2年連続ブービーだったため、本人曰く「事実上の最下位」。
  • 2006年 BGO上方笑演芸大賞 イベントタイトル賞
  • 2006年 ダイナマイト関西2006 baseよしもと予選準優勝
  • 2007年 BGO上方笑演芸大賞 最多打ち合わせ賞・ベストバウト賞
  • 2008年 R-1ぐらんぷり2008 決勝4位
  • 2008年 ダイナマイト関西2008 ワッハホール予選優勝 決勝大会進出
  • 2008年 笑いの超新星 新人賞 決勝「笑いの超新星 FINAL ROUND」進出
  • 2009年 R-1ぐらんぷり2009 優勝芸歴7年目での優勝は第2回以降では最年少。
  • 2009年 BGO上方笑演芸大賞 審査員特別賞
  • 2015年 歌ネタ王決定戦2015 優勝
  • 2019年 OKOWAチャンピオンシップ2019 優勝

人物

  • 幼少期に『伝染るんです。』を読んだことがきっかけで、吉田戦車に影響を受け漫画家を目指したこともあったが、画力が上達しなかったため断念した。
  • 西澤裕介(ダイアン)と岩部彰(ミサイルマン)とは親友である。
  • ネゴシックスと久保田和靖(とろサーモン)とは戦友である。
  • ネゴシックスのことは同期で同じピン芸人のためライバル視している。
  • 尊敬する先輩はバッファロー吾郎、お気に入りの後輩はジャルジャル。
  • バッファロー吾郎からの「君は面白い」との評価や、千鳥からの「ワシらはダウンタウンになるから、お前は明石家さんまさんみたいになれ」という言葉に勇気づけられながら、お笑いを続けてきた。
  • 兄が一人いる。
  • 母親は大阪NSC36期生ピン芸人のアケミ・シャイニングである。
  • Mr. Childrenのファン。
  • 2001年7月に作成された中山公認のプロフィールでは趣味に「ロック鑑賞」を挙げており、オススメのものは?との質問に「バンドでは、ゆらゆら帝国。あと黒沢清の映画。」と回答している。

芸風

漫談・あるあるネタ・一人コント・音響を使ったネタ・ホワイトボードを使ったネタ・フリップやスケッチブックを使っためくり芸ネタなど、守備範囲は広い。「受験対策」「50音漫談」「アルファベット漫談」「対義語」「類義語」「形容詞」「物の数え方」「言い換え辞典」「早口言葉」「せっかくだから」「年号」など多数あるフリップネタの一つである「対義語」のネタに代表される、ワードセンスを生かした言葉遊びを得意としている。

テレビで披露されたことのあるフリップネタには、「対義語」の他にも「早口言葉」などがあり、テレビで披露されたことのある漫談には、「一人マジカルバナナ」「一般人のモノマネ」などがある。『エンタの神様』(日本テレビ)で披露されたことのあるネタには、主に「DJモンブラン」「対義語」「時報」があり厳密な初登場の2004年2月7日には、「あるあるネタ」を軸とした漫談を披露した。、 お笑い評論家のラリー遠田は、「中山功太という芸人の最大の持ち味は世の中に対する皮肉っぽい目線である。彼のネタ作りの根底には、世間をあざ笑うシニカルな批評眼が潜んでいる。」と分析し、「受け手側の意地悪な視点から切り取られた『あるあるネタ』は、彼にしかできないオンリーワンの芸風である。」とも評価している。

本人は「食いっぱぐれる事はないから好き勝手やっていく」とのことで、社会的に不適切な話題や表現を用いた(ブラックユーモア)が多いため、一般メディアに流れづらい。本人もそのことを自虐している。

主なネタ

時報の音に合わせて、「間もなく、○○をお知らせします。」という風に様々なシチュエーションに応じたセリフを、クリップボードを片手に、表情と身振り手振りを交えて、切り取ったシチュエーションを演じながら知らせる。オチはその時々で変わる。フリがツッコミ、オチがボケの役割をする電子書籍『サンキュータツオの芸人の因数分解』(著者:サンキュータツオ、出版社:学研プラス)。フリ及びオチ共に、セリフの長さによって、時報を軸とした各間隔の秒数の刻みの数が変わる。「エロ時報」も存在する。『R-1ぐらんぷり2009』優勝ネタ。2009年の『R-1ぐらんぷり』で審査員を務めた桂三枝(現・六代目桂文枝)は、大会後自身のブログで「中山さんはマイク前から動かずまっこう勝負にでました。ネタは日常性を独自の切り口で客席の共感を呼ぶ上質の笑いでありその構成は新鮮味があり新たな笑いの道を切り開いた感がありました。なによりも下げにメッセージ性がありました。」とコメントしている。

2021年、『芸人やめてぇな』という歌ネタをテレビやYouTubeで披露している。

出演

テレビ番組

  • なるトモ!(読売テレビ、2005年4月 - 2009年3月)金曜日
  • 功太・ジャルジャルのとりあえずやってみます(NHK大阪、2008年2月23日)
  • あほやねん!すきやねん!(NHK大阪、2008年3月31日 - 2010年3月4日)月曜日 - 木曜日MC
  • マヨブラ流(読売テレビ、2008年4月5日 - 2009年3月21日)
  • パチンコファイトTV(サンテレビ、2008年9月 - 2010年5月)
  • 美女裁判〜恋愛裁判員制度〜(朝日放送、2008年11月12日 - 2009年9月30日)
  • Music&Entertainment ガチカメ7(読売テレビ、2009年4月 - 2010年9月)
  • マヨブラジオ(読売テレビ、2009年4月11日 - 2011年10月)
  • 笑い飯友近・功太のおもしろイズム(関西テレビ、2009年9月21日)
  • しくじり先生 俺みたいになるな!!(テレビ朝日、2019年7月8日)
  • 歌ネタゴングSHOW 爆笑!ターンテーブル(TBS、2020年10月 - 2021年5月)
  • フリースタイルティーチャー(テレビ朝日、2021年・season7~9)
  • ガッツ100%テレビ 〜笑いと愛が企業を救う〜(BSよしもと、2022年7月 - ) 週替わりMC

WEB番組

  • 中山功太の愛で世界を埋め尽くせ!(2012年4月 - 2018年6月 、YouTube)
  • 囚人大喜利α (2017年4月 - 2017年10月、FRESH LIVE)
  • 音楽バラエティ番組いいYouだな (2020年1月 - 2021年2月、YouTube)MC
  • もう久保田が言うてるから仕方ないやん〆(2020年4月 - 、YouTube)「久保田が行く!」初回(やさぐれ男道編)- 第10弾
  • OKOWAチャンネル (2020年5月 - 2022年8月、YouTube)
  • 馬場園・功太のゴキゲンにっこりチャンネル(2020年8月 - 、YouTube)馬場園梓と中山のトークライブ配信
  • 街録ch〜あなたの人生、教えて下さい〜(2021年6月、YouTube)
  • 粗品のロケ(2024年8月、YouTube)

ドラマ

  • 素敵な夢を叶えましょう(毎日放送、2006年)- 越野万太郎 役
  • すべて忘れてしまうから 第4話、最終話(テレビ東京、2023年)- 怪談師 役

ラジオ

  • とろサーモン久保田の冠ラジオ 枠買ってもらった(Shibuya Cross-FM、2021年10月 - ) ゲスト出演

映画

  • 日常〜恋の声〜(2007年)
  • YOSHIMOTO DIRECTOR'S 100 〜100人が映画撮りました〜「ボクとタケダくん」(2007年) 主演
  • #放生津カンタータ(2020年) 京都国際映画祭2020
  • 復讐代行人(2021年)- 組長 役
  • THIS MAN(2024年)
  • 嗤う蟲(2025年公開予定)

舞台

  • よる芝居4月公演「放課後アゲイン」(2009年4月4日 - 4月19日、京橋花月)主演
  • ビーフケーキ近藤貴嗣30分演劇公演「んから始まる言葉。」(2009年6月29日、baseよしもと)客演
  • 吉本百年物語12月公演「日本全国、テレビで遊ぼ」(2012年12月7日 - 12月29日、なんばグランド花月)山田スタジアムとのダブルキャスト

DVD

書籍

ライブ

ユニットライブ (定期・不定期)

  • 「同(おな)」(2004年1月26日・4月9日・6月5日・8月23日)
    同期のNON STYLE、ダイアン、ミサイルマン、ネゴシックスとのイベント
  • 「スーパー千鳥パーティー」
    千鳥、山里亮太(南海キャンディーズ)、ダイアン、ネゴシックス、とろサーモンとのイベント(千鳥・大悟が結成している「大悟組」のメンバーで行われるイベント)
  • 「口数の多い男たち」
    span!水本、銀シャリ橋本とのトークライブ
  • 「わやくそ TALK LIVE シャー」
    ネゴシックスとのオールナイトトークライブ(とろサーモン久保田も含めた3人の回も数回あり)
  • 「やさぐれ芸人会」
    とろサーモン久保田、ネゴシックスとのトークライブ(2014年1月30日放送『アメトーーク!』(テレビ朝日)の「ギスギスしてるけどキングコング同期芸人」内で放送された「やさぐれ同期座談会」のメンバーで行われたイベント)
  • 「功太とぴんく」(2018年6月より)
    街裏ぴんくとの2マントークライブ  ネイキッドロフト、新宿道楽亭

関連項目

  • なるトモ!
  • めくり芸
  • ピン芸人
  • あるあるネタ

外部リンク

その他

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/10/23 13:05 UTC (変更履歴
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