大下容子 : ウィキペディア(Wikipedia)

大下 容子(おおした ようこ、1970年5月16日 - )は、テレビ朝日のエグゼクティブアナウンサー。

来歴

生い立ち、教育、学生時代の活動

広島県広島市南区生まれ 会報アカシア全国版 2009年7月 425号(pp.4–5) アカシア会、2023年8月31日閲覧、 会報アカシア全国版 2022年冬号(pp.6–8) 2023年8月31日閲覧。父は内科の開業医中国新聞2012年7月30日11面。自身も子どもの頃は医師に憧れた。兄が医師となり、現在は兄が実家を継いで院長を務めている。

広島大学附属小学校、広島大学附属中学校・高等学校を卒業後、慶應義塾大学法学部法律学科へ進学。宮島司ゼミで会社法を学ぶ「宮島ゼミ」の宮島とは宮島司のこと。そのプロフィールはこちら。。1993年に同大学を卒業。

中学・高校時代はバレーボール部に所属。また、同級生とガールズバンドを結成しキーボードを担当、文化祭で演奏した自己紹介Q&Aテレビ朝日・大下容子アナ×恒川英里~WonderNotes Inspire~刺激人 後編。大学時代はテニスサークルで4年間活動した。

職務経歴

1993年に、テレビ朝日へアナウンサー枠で入社。丸川珠代、坪井直樹、角澤照治が同期入社。他局では雨宮塔子(TBS)、角田久美子(日本テレビ)、八塩圭子(テレビ東京)らが同期。スポーツが大好きで、入社当初からスポーツ番組のレポーターを志望。入社年はJリーグが開幕した年で、翌1994年4月から始まった『Jリーグ A GOGO!!』(Jリーグ関連の情報番組)で初めてレギュラー番組を持つ。1998 FIFAワールドカップフランス大会や1998年長野オリンピック、2000年シドニーオリンピックにも現地レポーターとして参加。当初は主に、スポーツキャスターとして活動。

1990年代後半は、情報番組やバラエティ系の特別番組で司会や進行役を務めた(以下で解説)。

1996年10月より、『ステーションEYE』のキャスターを担当(~1997年3月)。

1997年4月より、『SPORTS SPOTTERS』のキャスターを担当(~1998年3月)。

1998年4月より、『GET SPORTS』のキャスターを担当(~9月)。

1998年10月より、『ワイド!スクランブル』(以下、『ワイスク』)の女性メインキャスターを担当し第2代女性メインキャスター、男性メインキャスター(大和田獏→寺崎貴司→橋本大二郎)のサポート役を担う(~2019年9月)。

2002年1月より、『SmaSTATION!!』(土曜夜間の生放送番組)でもサブMC(メインMCの香取慎吾のパートナー役)として出演(~2017年9月)。この時期、『ワイスク』のサブキャスターと兼任であったため、「週に6日生放送番組にレギュラーで出演」という民放キー局のアナウンサーとしては異例のハードスケジュールをこなす。さらに2004年にはサッカーアジアカップ2004決勝(日本対中国戦)の現地リポーターとして北京へ赴いた。

2018年10月より、『ワイスク』のメインキャスターへ昇格(男性メインキャスターは後輩の小松靖で、彼のほうが大下のサポート役となった)。さらに2019年4月1日(月曜日)放送分から、ワイドスクランブルの番組名が、大下の名を冠した冠番組『大下容子ワイド!スクランブル』として再スタートを切り、大下が名実ともにメインキャスターとなった。

『ワイド!スクランブル』以外にも、出演多数。詳細は後述。

2020年6月26日付で、同局の現役アナでは初めて役員待遇のエグゼクティブアナウンサーへ昇進。

昇進後も、テレビ朝日における現職最年長の女性アナウンサーとして、冠番組『大下容子ワイド!スクランブル』や特別番組への出演を続けている。

人物

  • 好物・得意料理:広島のお好み焼き。広島の実家の斜め目前にお好み焼き屋があり、帰郷するとかばん置いてすぐ食べに行くぐらい好き。家でも作るという。他に根菜の煮物。
  • 趣味:特になく、しいて言えば旅行が好き。
  • 広島カープの大ファン。1975年カープ初優勝時のスターティングメンバーもスラリと言える。カープ関係の大きなニュースは自ら手を挙げ取材に出向く。
  • デビッド・ベッカムの大ファン。また、大の尾崎豊ファン。
  • 神楽坂女声合唱団とスター混声合唱団のメンバー。
  • 本人曰く、いわゆる「アナログ人間」で、パソコンをあまり使用しない。
  • 実父・実兄とも医師だが、容子は理系の科目を苦手にしていたため、医師の道へは進まなかった実兄は、2003年8月2日の『SmaSTATION!!』(『スマステ』)で広島からの生中継を実施した際に、英語を扱う企画でメインMCの香取と対決した- Sma STATION-2
  • 大学の4年間で標準語をマスターしたと自負していたが、テレビ朝日入社時に「お前の広島弁は商品にならない」と言われ、大ショックを受ける。その後も長い間、アクセント辞典を持ち歩きチェックしていたという。
  • 吉田拓郎、木村和司、森島寛晃の実家が近所にあった。
  • 一部の報道によって「広島県出身の元プロ野球選手・指導者で、現在は野球解説者である大下剛史(大下容子のテレビ朝日入社当時に同局と契約していた)の娘である」などと報じられてしまったことがあるが、これは誤りである本人もプロフィールページにて否定している。なお、親戚関係については不明。。
  • 2021年9月、初のエッセイ集『たたかわない生き方』がCCCメディアハウスより刊行された。

エピソード

  • 『ステーションEYE』のスポーツ担当だった頃、世田谷の三十数件連続放火魔逮捕のニュースで、蟹瀬誠一・岡田洋子両キャスターとともに出演。大下自身もこの事件の被害者で、ある日の23時過ぎに大下の住むアパートも火事になり、入浴中だった彼女は、玄関ドアをたたく「火事だ!」の声に服を着るのがやっとで、命からがら避難した。翌日、鎮火後にアパートに戻ってみたら、大下の部屋も含め全焼。それでも当時の状況を番組内で、自身の感情をこめずに淡々と語った。この火事で、過去の写真も失われたという2012年4月6日放送『徹子の部屋』出演時に本人が明かした。。
  • グルメ番組で高価なワインを試飲したが、スタジオトーク中しばらくして顔が真っ赤になり、呂律が回らなくなった。
  • 1994年秋、柏レイソルが勝てばJリーグ昇格となるJFL最終戦、『Jリーグ A GOGO!!』の取材でレイソルサポーターの長い1日を追うレポートに行った大下は、自分もレイソルのユニフォームを着てこの試合を応援。が、1-0勝利でJリーグ昇格を決めた瞬間、取材を忘れサポーターより興奮してしまい、その姿が「柏レイソルJリーグ昇格」の見出しと共に、各一般紙一面に掲載されたことがある。このため世間に知名度が浸透しておらず、最前列にいた大下はレイソルの熱狂的女性サポーターと間違えられたことがある(当時これは番組内でも話題になり、しばらくネタになっていたほか、レイソルサポーターの間でも有名になった)。番組後、両脇にレオナルド、ジョルジーニョ両選手のスナップが撮れたことを非常に喜んでいた。
  • 『ワイスク』にも『スマステ』にも出演していた時期には、『ワイスク』を夏季休暇などで休演した週でも、『スマステ』に登場していた。このため、年末年始を除けば、土曜日を休暇に充てられたのは『スマステ』の休止週に事実上限られた。現に2007年には、全英オープンゴルフの中継で『スマステ』を休止した週(7月)に『ワイスク』も休演している。
  • SMAP解散騒動の報道で揺れ動いた2016年には、芸能情報も扱う『ワイスク』のサブキャスターとして、解散関連の話題を頻繁に取り上げた。そのたびに、中立の立場を取りつつ、当時『スマステ』で共演していたメンバーの香取をさりげなく擁護するコメントを発したことによって、視聴者から強い共感を得た。SMAPの解散を前に放送を終了した『スマステ』では、最終回(2017年9月30日)の生放送中に香取とのハグを披露している。このように出演番組で見せる母性的な人柄や、生放送番組のMCとしての安定したアナウンスメントへの評判も高く、2003年度からオリコンが毎年集計している『好きな女性アナウンサーランキング』では2016年度に初めてのベスト10入りを果たした。同年度は9位だったが、2017年度には2位(フリーランス以外の現役アナウンサーの中では1位)にまで上昇。後輩アナウンサーの弘中綾香が初登場で2位に入った2018年度は7位だったものの、弘中が1位になった2019・2020年度にはいずれも4位と盛り返している。
  • テレビ朝日では、『大下容子ワイド!スクランブル』初年度の2019年度に、第1部(10:25 - 12:00)と第2部(12:50 - 13:40)の間に「帯ドラマ劇場」を12:30 - 12:50に放送(編成上は1年振りの放送枠復活)。この枠に続いて第2部の生予告パートが12:49から5秒間設けられていたため、自身の出演日に同枠で『やすらぎの刻〜道』が放送される場合には、当日放送分を視た感想を生予告パートの冒頭で手短に述べていた(いわゆる「昼ドラ受け」。第3話(2019年4月3日)から)。
    • 『やすらぎの郷』(「帯ドラマ劇場」の第1作として2017年度の上半期に放送)では、架空のワイドショーの司会者として本人役でワンシーンに出演。出演シーンの撮影には、当時の『ワイスク』のスタジオセットがそのまま使われていた。その結果『やすらぎの刻~道』の最終回(2020年3月27日放送分の25分拡大スペシャル)のスタッフロール(総勢641人分)には大下の氏名も表示された。

出演

テレビ番組

報道・情報ワイドショー番組

期間番組名役職
1994年4月1996年9月Jリーグ A GOGOレポーター
1994年10月1995年9月やじうま6月・火曜日メイン司会
1996年4月1996年9月ステーションEYE平日スポーツキャスター
1996年10月1997年3月平日メインキャスター
1997年4月1998年9月やじうまワイド平日スポーツキャスター※1998年4月からは、担当曜日を水・木曜日に縮小
1998年4月スーパーJチャンネル金曜日全国パートキャスター
GET SPORTS進行役
1998年10月2018年9月ワイド!スクランブルサブキャスター
2002年1月2017年9月SmaSTATIONサブMC
2018年10月2019年3月ワイド!スクランブルメインキャスター
2019年4月現在大下容子ワイド!スクランブル
2021年10月選挙ステーションサブキャスター
2022年1月不定期放送タモリステーション進行役

その他

  • SPORTS SPOTTERS(1997年4月 - 1998年3月) - キャスター
  • 峰竜太の元気一番(1995年)
  • 気分はOn(1993年)- 進行
  • 金曜日のバラ(1994年)- 進行
  • TVぶらんち(1994年)- 進行
  • 東京サイト(2001年4月 - 2002年10月頃) - ナレーション
  • 渡辺篤史の建もの探訪(2008年4月 - 2009年3月) - 「20年のアルバム」ナレーション
  • 賢コツ!!(2008年5月 - 2009年9月) - 司会
  • SMAP☆がんばりますっ!!(2009年1月 - 2013年4月) - サブMC
  • 松岡修造の情熱チャージ 熱血!ホンキ応援団(2009年11月 - 2010年8月) - サブMC
  • 芸能人ウワサの美人妻&自宅を解禁!夫婦の掟を大決定スペシャル(2011年11月23日) - MC
  • ザ・タイムショック(2017年3月30日 - 〈不定期放送〉) - MC
  • ビートたけしのスポーツ大将(2017年11月12日 - 2018年9月16日) - 進行
  • おらが県ランキング ダイナンイ!?(2018年10月4日 - 2019年9月19日〈不定期放送〉) - 進行

テレビドラマ

  • TRICK2『サイ・トレイラー』 - 本人役
  • 仮面ライダークウガ(EPISODE35) - アナウンサー役
  • 仮面ライダーG - アナウンサー役
  • 毒トマト殺人事件 - 本人役
  • イヴのすべて - ソンミ、ヨンミの大学の先輩役(日本語版吹き替え版)
  • ダブルス〜二人の刑事(第6話) - アナウンサー役
  • グ・ラ・メ! -大宰相の料理人-(第2話) - アナウンサー役
  • やすらぎの郷(第114話) - 本人役
  • トットちゃん!(2017年10月2日 - 12月22日) - ナレーション

映画

  • ドラえもん のび太の新魔界大冒険 〜7人の魔法使い〜 - アナウンサー役(声の出演)
  • ドラえもん のび太と奇跡の島 〜アニマル アドベンチャー〜 - おねえちゃん役(声の出演)

受賞歴

関連項目

  • テレビ朝日のアナウンサー一覧
  • 広島県出身の人物一覧
脚注
出典

外部リンク

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/04/20 08:56 UTC (変更履歴
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