渡辺伸 : ウィキペディア(Wikipedia)

渡辺 伸(わたなべ しん、1940年2月20日 - 2002年3月25日)は、日本の外交官。元駐アラブ首長国連邦・アルジェリア大使。

経歴・人物

山口県出身。都立日比谷高校を経て、1964年(昭和39年)、東京大学教養学部教養学科国際関係論卒業。同年、外務省入省。同期に加藤紘一(衆議院議員、防衛庁長官、内閣官房長官)、川島裕(外務事務次官)、法眼健作(中近東アフリカ局長、駐カナダ大使)、高島有終(駐ドイツ大使、国際情報局長)、佐藤俊一(駐ベルギー大使、中南米局長)など。

アラビア語研修(エジプトなど)、駐クウェート・サウジアラビア・ハンガリー各公使を経て、1990年(平成2年)9月、イラク軍によるクウェート侵攻を受けて、中東派遣医療団先遣隊長として単身で乗り込む。同年12月、文部省大臣官房審議官、1992年(平成4年)、駐アラブ首長国連邦大使 、1996年(平成8年)、駐アルジェリア大使就任。2001年退官。駐アルジェリア大使時代、重病に掛かるも持ち直し、帰国後の2001年7月5日、日本-アルジェリアセンターを設立し、代表に就任したが、2002年(平成14年)3月25日死去した 。

政治家加藤紘一との盟友関係が知られている。

著書

  • 『アルジェリア危機の10年―その終焉と再評価』(文芸社、2002年2月)

参考文献

  • 『CD現代日本人名録2000』(日外アソシエーツ)
  • 大下英治『小説 東大法学部』(広済堂文庫)

外部リンク

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/07/02 16:13 UTC (変更履歴
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