楠部工 : ウィキペディア(Wikipedia)
楠部 工(くすべ たくみ、1964年 - )は、フリーランスのライター。埼玉県出身。
シンエイ動画創設者の楠部大吉郎の息子であり、妹はイラストレーターの楠部文。叔父に楠部三吉郎がいる。
略歴
東京芸術大学大学院、亜細亜堂を経てシンエイ動画に入社し、脚本や3DCGを手掛ける。『Pa-Pa-Pa ザ★ムービー パーマン』を最後にシンエイ動画を退社し、現在はフリーランスの出版ライターとして活動中2011年9月3日朝日新聞別刷り「be」より。。
人物
『ドラえもんのうた』を作詞したことで有名である。当時は中学2年生であり、子供向け雑誌で特集され話題を呼んだ。しかし、歌詞そのものは楠部一家で案を出し合って作った、いわゆる合作であることを本人が語った。一方で、これについては「父から『(歌詞が)採用されたら一万円あげるから作ってみて』と言われて、お風呂に入って窓ガラスにドラえもんを描いて考えた」とも語っていたことがある1979年6月30日 北海道新聞24面(テレビ欄)内の記事より。。この他にも『ドラえもん・えかきうた』も同時期に手掛けた他、『いいやつなんだよドラえもん』『すてきな一週間』も作詞し、大人になってからは脚本も執筆した。
楠部たくみとクレジットされる事がある。
また叔父である楠部三吉郎によると、小学校高学年の頃、斎藤惇夫の『冒険者たち ガンバと15ひきの仲間』を「これすごく面白いからテレビでやってよ」と三吉郎に見せ、それがきっかけで『ガンバの冒険』の企画がスタートしたという楠部三吉郎『「ドラえもん」への感謝状』小学館、2014年、pp.189 - 191。『冒険者たち』を読んだのは、父の大吉郎が入院した折、宮崎駿が見舞いとして持参した本に含まれていたからであるという。。
藤子・F・不二雄大全集『ドラえもん』12巻(2011年、小学館)の解説を書いている。
参加作品
テレビアニメ
- ドラえもん (第2作第1期:1979年 - 2005年、脚本)※2003年11月7日放送「ころばぬ先の杖」ほか
- ノンタンといっしょ (1992年、脚本)
- 忍たま乱太郎 (1993年 - 、脚本)※第4期 - 第5期のみ担当
- カラオケ戦士マイク次郎 (1994年 - 1995年、脚本)
- 忍ペンまん丸 (1997年 - 1998年、文芸・脚本)※楠部たくみ名義
- キョロちゃん (1999年、特殊効果)
- ニャニがニャンだー ニャンダーかめん (2000年 - 2001年、CGエフェクト)※楠部たくみ名義
- ウミガメと少年 (2002年、デジタル合成)
- ふるさと再生 日本の昔ばなし (2012年 - )※2014年10月5日放送「千両みかん」美術・色彩設定・背景
劇場映画
- ドラえもん のび太とロボット王国 (2002年、デジタル合成)
- クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦 (2002年、CGI)※雑兵の制作を担当
- ザ☆ドラえもんズ ゴール!ゴール!ゴール!! (2002年、CGI)
- Pa-Pa-Pa ザ★ムービー パーマン (2003年、CGI)
OVA
- とっとこハム太郎 アニメでちゅ! (1999年、デジタル撮影)
- Spirit of Wonder 少年科學倶楽部 (2001年、3DCG)
- Spirit of Wonder チャイナさんの縮小 (2001年、メカ設定)
- Spirit of Wonder チャイナさんの惑星 (2001年、デジタルワークス)
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