S・E・ヒントン : ウィキペディア(Wikipedia)
S・E・ヒントン(スーザン・エロイーズ・ヒントン、Susan Eloise Hinton, 1948年7月22日 - 1951年生まれという記述もある。)は、アメリカ合衆国の小説家。オクラホマ州タルサ出身
人物
自らの高校時代の体験を元にタルサ大学在学中の18歳の時に、生まれ育った町タルサを舞台にした処女作『アウトサイダー』(The Outsiders, 1967年)でデビューした。この小説は15歳で書き始め、16歳でほぼ書き上げた。これは全米でベストセラーを記録し、1983年にフランシス・フォード・コッポラによって映画化された。同年『ランブルフィッシュ』もコッポラにより映画化。いずれの脚本もヒントンが共同執筆した。
この作品をはじめとするヤングアダルト(YA)小説は、新しい時代の青春小説として、幅広い世代から支持された。1988 年、YA文学に最も貢献した作者に与えられるマーガレット・A・エドワーズ賞の第1回受賞者となる。その後もティーンのための小説や絵本を執筆している。
代表作
- アウトサイダー(The Outsiders) 1967年(日本語版:2000年 あすなろ書房)
- 非行少年 ランブルフィッシュ(Rumble Fish) 1975年(日本語版:1983年 集英社、絶版)
- さよなら金色のライオン(That was Then, This is Now) 1971年(日本語版:1983年 大和書房、絶版)
- トラヴィス(Taming the Star Runner) 1979年(日本語版:1991年 原生林)
映画
- 『テックス』(82) ティム・ハンター監督、 マット・ディロン主演
- 『アウトサイダー』(83) フランシス・フォード・コッポラ監督、C・トーマス・ハウエル主演
- 『ランブルフィッシュ』(83) フランシス・フォード・コッポラ監督、マット・ディロン主演
- 『さよなら、金色のライオン』(85)クリストファー・ケイン監督、エミリオ・エステベス、クレイグ・シェイファー主演
Hinton カメオ出演
- 『テックス』(82) タイピングの先生役
- 『アウトサイダー』(83) ダラスの病室の看護師役
- 『ランブルフィッシュ』(83) ラスティに言い寄る売春婦役
舞台
2024年4月、S・E・ヒントン原作、コッポラの同映画を基にしたアンジェリーナ・ジョリープロデュース作、ブロードウェイミュージカル『アウトサイダー』がバーナード・B・ジェイコブス劇場で開幕した。 で12部門にノミネートされ、ミュージカル作品賞、ミュージカル演出賞、ミュージカル照明デザイン賞、ミュージカル音響デザイン賞の4部門を受賞した。制作にはコッポラ監督の製作会社アメリカン・ゾエトロープも参加している。
注
外部リンク
- 公式ホームページ(英語)
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2025/07/01 15:46 UTC (変更履歴)
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