松村克己 : ウィキペディア(Wikipedia)
松村 克己(まつむら かつみ、1908年4月1日 - 1991年2月18日『現代物故者事典1991~1993』(日外アソシエーツ、1994年)p.558)は、日本の神学者。関西学院大学名誉教授。
生涯
1908年、東京生まれ関西学院大学。第三高等学校を経て、京都帝国大学哲学科で学んだ。1933年に卒業し、同大学大学院に進んだ。
1937年に京都帝国大学講師に採用。1942年に助教授昇格。しかし、太平洋戦争が終結すると、戦時中の言動を元に京都大学文学部・教職員適格審査委員会による公職追放の対象となり京都大学文学部百年のあゆみ(文学部の再建)、1946年に辞職した京都帝国大学基督教学講座は1937年に「宗教学第二講座」となった。当初は第一講座の波多野精一が兼任し、数か月後に退任する波多野の後任として松村克己が担当になる予定であった。しかし松村が敗戦後の適格審査で不合格となったため、有賀鉄太郎が招聘されることとなった。。
- 戦後
京都帝国大学を辞した後、関西学院大学神学部教授となった。1974年に学位論文『根源的論理の探求:アナロギア・イマギニスの提唱』を関西学院大学に提出して神学博士号を取得CiNii(学位論文)。1976年に関西学院大学を定年退任し、名誉教授となった。
著作
著書
- 『アウグスティヌス』弘文堂(西哲叢書) 1937
- 『交りの宗教 ヨハネ書翰講釈』西村書店 1947
- 『イエス』弘文堂書房 1948
- 『根源的論理の探究 アナロギア・イマギニスの提唱』岩波書店 1975
共編
- 『現代キリスト教講座』(全6巻) 気賀重躬・熊野義孝共編、修道社 1956
- 『追憶の波多野精一先生』 小原国芳共編、玉川大学出版部 1970
- 『キリスト教と日本 回顧と展望』石原謙著、聞き手:松村克己・中川秀恭、日本基督教団出版局 1976
翻訳
- 『魂への愛と慰め』(ボヴェー著作集 9) ヨルダン社 1973
- 『真実なる結婚』(ボヴェー著作集 2) ヨルダン社 1975
- 『世にあるキリスト者』(ボヴェー著作集 8) ヨルダン社 1978.11
参考
- 松村克己教授略年譜・研究業績一覧表「神学研究」1976-02
外部リンク
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/11/24 09:16 UTC (変更履歴)
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