上野耕路 : ウィキペディア(Wikipedia)
上野 耕路(うえの こうじ、男性、1960年2月1日 - )は、日本の作曲家、編曲家。弟は多摩美術大学非常勤講師で美術家、音曲師の上野茂都。
来歴
千葉県千葉市出身『読売年鑑 2016年版』(読売新聞東京本社、2016年)p.500。千葉県立千葉高等学校を経て、1978年に日本大学藝術学部音楽科作曲コース入学。伊福部昭の東宝怪獣映画音楽の再録アルバム「オスティナート」収録時、紛失した楽譜の採譜をきっかけに、伊福部昭から記譜法の指導、作曲上のアドバイスを受ける。
同校在学中に、久保田慎吾がボーカルの「8 1/2」に参加。1979年、少年ホームランズと「8 1/2」が合体してハルメンズが結成。同じく在学中の1981年に、音楽ユニット「ゲルニカ」を結成する。
その他、映画『ウンタマギルー』のサウンドトラック、『子猫物語』『王立宇宙軍 オネアミスの翼』『ラストエンペラー』などの坂本龍一の映画音楽プロジェクトへの参加、TVアニメ『ファンタジックチルドレン』の音楽も担当。
1999年、全音楽譜出版社より『上野耕路 ピアノ作品集』を出版。
2000年より日本大学藝術学部にて映画音楽の講義も受け持っている。
2000年よりジャズのピアノトリオを始める。その後、クインテットを皮切りにビッグバンドにまで編成を拡大。2006年から11人組の音楽グループとしてバンド名を「捏造と贋作」として活動。
2017年1月からは、「ソシエテ・ノワール(「ブラック企業」の意味)」で活動。
代表作
- MECHANISM OF VISION(NINO ROTAの自画像[JERRY GOLDSMITHもそこにいる])
- 『ザ・リターン・オブ・ビデオ・ゲーム・ミュージック』収録
- 銀輪は唄う(ゲルニカ時代の代表曲の一つ)
- キユーピー「たらこパスタソース」の音楽(キグルミ『たらこ・たらこ・たらこ』としてCD発売)
- 1985 「Music For Silent Movies」
- 1986 映画「子猫物語」音楽担当 (坂本龍一・野見祐二・渡辺蕗子との共作)
- 1987
- 映画「王立宇宙軍 オネアミスの翼」音楽担当(坂本龍一・野見祐二・窪田晴男との共作)
- 映画「ラストエンペラー」アレンジ・オーケストレーション
- 1989
- 映画「帝都大戦」音楽担当
- 映画「ウンタマギルー」音楽担当、第44回毎日映画コンクール音楽賞、ナント三大陸映画祭音楽賞(仏)
- 1991 「レゼルヴォワール」
- 1992 「アルト・サクソフォン、ピアノ、弦楽のための三章、他」
- 1993
- 「バレエ組曲」
- CD-ROM「GADET」音楽担当
- 1998
- 「Piano Music」(自作自演作品集)
- 「夢幻琉球・つるヘンリー」サウンドトラック担当
- 1999 「Chamber Music」
- 2004 テレビアニメ「ファンタジックチルドレン」音楽担当
- 2009 映画「ゼロの焦点」音楽担当、第33回日本アカデミー賞優秀音楽賞
- 2012
- 映画「ヘルタースケルター」音楽担当
- 映画「のぼうの城」音楽担当、第36回日本アカデミー賞優秀音楽賞
- 2013
- 映画「俺俺」音楽担当
- テレビドラマ「変身インタビュアーの憂鬱」音楽担当
- ソロアルバム「SIRIUS B」
- 2014
- テレビドラマ「プラトニック」音楽担当
- テレビアニメ「ナンダカベロニカ」音楽担当
- 映画「呪怨 終わりの始まり」音楽担当
- 映画「MIRACLE デビクロくんの恋と魔法」音楽担当
- 2015
- テレビドラマ「夢を与える」音楽担当(2015年5月開始、WOWOW)
- 映画「マエストロ!」音楽担当
- 2016 テレビドラマ「逃げる女」音楽担当
- 2017 テレビドラマ「空想大河ドラマ 小田信夫」音楽担当
- 2018 映画「去年の冬、きみと別れ」音楽担当
- 2019
- 映画「葬式の名人」音楽担当
- 映画「最高の人生の見つけ方」音楽担当
- 2020
- 映画「水上のフライト」音楽担当
- テレビドラマ「こもりびと」音楽担当
- 2022 映画「大怪獣のあとしまつ」音楽担当
外部リンク
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/07/12 01:57 UTC (変更履歴)
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