堀内實三 : ウィキペディア(Wikipedia)
は、日本の経営者、東宝不動産相談役、元・甲府宝塚劇場代表取締役社長、元・東宝専務取締役、映画プロデューサー。山梨県出身。
経歴
1932年、山梨県甲府市に生まれる。、1956年に立教大学経済学部を卒業後、東宝に入社。経理部に配属され、関係会社の収支計算に関与する。
1961年、配給部に移り、配給調査、配給業務、配給促進など、市場動向の掌握、配給実務、動員計画など戦略面を学んだ。『東京オリンピック』の動員計画の立案推進、『砂の女』『怪談』などのフリーブッキングにも参画した。
1973年、松岡功常務担当の元で営業本部制が敷かれると、配給部次長になる。配給=興行=宣伝の三位一体化を心がける。映画『八甲田山』(1977年)では、舞台となる八甲田山のある青森県庁へ通い詰め、青森県知事の承認を得て同作品を県民映画とし、地方は遅れ興行が常識であった時代に青森県内の上映全館で一斉封切りを実現した。
1978年に配給部長就任。1982年からは映画調整部長も兼ねる。1983年、配給部と関東支社が統合した映画営業部の初代部長に就任。映画営業部長兼映画調整部長となる。1984年6月には取締役映画調整部長兼宣伝部長となり、東宝配給の全作品の番組編成および宣伝にコミットした(但し映像事業部扱いのアニメおよび実写作品を除く)。
1984年にゴジラ復活に伴い「ゴジラ復活準備委員会」(のち「ゴジラ委員会」)を立ち上げ、その委員長に就任。『ゴジラvsビオランテ』以降もそのポストにあったが、すべてノンクレジット。
1989年に常務取締役。1994年に専務取締役。1997年に子会社東宝不動産の取締役を経て、1998年に同社の代表取締役社長に就任し、翌1999年に東宝取締役を退任した。2005年5月27日に東宝不動産相談役に退く。2017年3月1日に東宝不動産が権利義務一切を承継し解散したこ事により引退。
代表作
公開年 | 作品名 | 制作(配給) | 役職 | 監督 | |
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1964年 | 2月15日 | 砂の女 | 勅使河原プロダクション(東宝) | 宣伝係 | 勅使河原宏 |
1973年 | 9月8日 | 人間革命 | 東宝映像シナノ企画(東宝) | 本編:舛田利雄特撮:中野昭慶 | |
12月9日 | 日本沈没 | 東宝映画東宝映像(東宝) | 本編:森谷司郎特撮:中野昭慶 | ||
1976年 | 10月16日 | 犬神家の一族 | 角川春樹事務所(東宝) | 市川崑 | |
1977年 | 6月4日 | 八甲田山 | 橋本プロモーション東宝映像シナノ企画(東宝) | 森谷司郎 | |
1980年 | 3月15日 | ドラえもん のび太の恐竜 | 小学館シンエイ動画(東宝) | 福富博 | |
1984年 | 12月15日 | ゴジラ | 東宝映画(東宝) | 本編:橋本幸治特撮:中野昭慶 | |
1988年 | 4月16日 | となりのトトロ | 徳間書店スタジオジブリ(東宝) | 宣伝顧問 | 宮崎駿 |
火垂るの墓 | 新潮社スタジオジブリ(東宝) | 高畑勲 | |||
6月25日 | 敦煌 | 大映電通(東宝) | 推進委員代表 | 佐藤純彌 | |
7月16日 | AKIRA | 講談社毎日放送博報堂バンダイレーザーディスク住友商事東宝東京ムービー新社 | 製作委員会 | 大友克洋 | |
1989年 | 7月22日 | ガンヘッド | サンライズバンダイ角川書店IMAGICA東宝映画(東宝) | 製作調整 | 本編:原田眞人特撮:川北紘一 |
12月16日 | ゴジラvsビオランテ | 東宝映画(東宝) | 宣伝顧問 | 本編:大森一樹特撮:川北紘一 | |
1991年 | 12月14日 | ゴジラvsキングギドラ | |||
1992年 | 12月12日 | ゴジラvsモスラ | 本編:大河原孝夫特撮:川北紘一 | ||
1993年 | 7月17日 | 水の旅人 侍KIDS | フジテレビオフィス・トゥー・ワン(東宝) | 製作 | 大林宣彦 |
12月11日 | ゴジラvsメカゴジラ | 東宝映画(東宝) | 宣伝顧問 | 本編:大河原孝夫特撮:川北紘一 | |
1994年 | 2月5日 | ラストソング | フジテレビ東宝映画(東宝) | 製作 | 杉田成道 |
10月22日 | 四十七人の刺客 | 日本テレビサントリー東宝映画(東宝) | 製作総指揮 | 市川崑 | |
12月10日 | ゴジラvsスペースゴジラ | 東宝映画(東宝) | 宣伝顧問 | 本編:山下賢章特撮:川北紘一 | |
1995年 | 12月9日 | ゴジラvsデストロイア | 本編:大河原孝夫特撮:川北紘一 | ||
1996年 | 10月26日 | 八つ墓村 | フジテレビ東宝映画(東宝) | 製作 | 市川崑 |
注釈
出典
参考文献
- AVジャーナル1983年6月号、8月号
外部リンク
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/04/24 04:35 UTC (変更履歴)
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