加藤久雄 : ウィキペディア(Wikipedia)
加藤 久雄(かとう ひさお、1942年7月8日 - 2022年1月28日)は、日本の法学者、弁護士。元慶應義塾大学教授。法学博士(慶應義塾大学・1983年)。専門は、刑法・刑事政策。生命倫理や組織犯罪を中心とした刑事政策研究を行う。
経歴
1966年に慶應義塾大学法学部法律学科卒業、1968年同大学大学院法学研究科修士課程修了。大阪大学大学院法学研究科博士課程に進み、1971年に単位取得退学。
1973年、慶應義塾大学法学部専任講師となる。1975年から1977年まで西ドイツ・ミュンヘン大学留学。
1979年、慶應義塾大学法学部助教授、1984年に教授に就任。またこの年より1985年までミュンヘン大学講師を務める。さらに1988年にブレーメン大学、1996年にはミュンヘン大学の客員教授を歴任。1997年にはケンブリッジ大学法学部に訪問研究員として赴任した。
日本国内でも2000年に中央大学法学部(医事法)、2006年に獨協大学法学部(医事法・刑事政策担当)で講師を務めた。
2004年、第二東京弁護士会に弁護士登録。2008年に慶應義塾大学を定年退職後は、同年4月から弁護士として活動している。
著書
単著
- 『治療・改善処分の研究 -社会治療を中心として-』(慶應義塾大学出版会〈刑事法叢書〉、1981年)
- 『犯罪者処遇の理論と実践』(慶應義塾大学出版会、1984年)
- 『刑事政策学入門』(立花書房、1991年)
- 『組織犯罪の研究 -マフィア、ラ・コーザ・ノストラ、暴力団の研究-』(成文堂、1992年)
- 『暴力団』(岩波書店〈岩波ブックレット〉、1993年)
- 『ボーダーレス時代の刑事政策』(有斐閣、1995年)
- 『医事刑法入門(改訂版)』(東京法令出版、1999年)
- 『ボーダーレス時代の刑事政策(改訂版)』(有斐閣、1999年)
- 『人格障害犯罪者と社会治療 -高度に危険な犯罪者に対する刑事政策は如何にあるべきか-』(成文堂、2002年)
- 『医事刑法入門 -ポストゲノム社会における-(新訂版)』(東京法令出版、2004年)
- 『医事刑法入門 -ポストゲノム社会における-(新訂〔補正〕版)』(東京法令出版、2005年)
共著
- 『犯罪学二五講(増補〔版〕)』(宮沢浩一との共著、慶應義塾大学出版会、1987年)
編著
- 『刑事法学の潮流と展望 -大野眞義先生古稀祝賀-』(森本益之、生田勝義との共編著、世界思想社、2000年)
- 『刑事政策』(瀬川晃との共編著、青林書院〈現代青林講義〉、1998年)
外部リンク
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/05/19 05:45 UTC (変更履歴)
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