石田えり : ウィキペディア(Wikipedia)

石田 えり(いしだ えり、1960年11月9日 - )は、日本の女優。本名、内田 恵理子(うちだ えりこ)。

熊本県八代市出身。堀越高等学校卒業。渡辺プロダクション→トライアングルCプロジェクト所属。

来歴・人物

二人姉妹の姉。幼いころから歌手に憧れ、中学校3年の1975年5月、指揮者・チャーリー石黒のオーディションに合格。同年に上京し、石黒の母の家に下宿して、チャーリー石黒音楽専門教室で歌を習う。

高校に入学した1976年から1978年まで東京音楽学院で、ダンス、台詞、演技のレッスンを受ける。その間の1976年10月から翌年3月まで『スターチャレンジ!!』(NET)のアシスタントを務め、芸能界デビュー。

1978年、TBS『刑事犬カール』に顔を出したのち、バラエティ番組『笑って!笑って!!60分』の中のコーナードラマ『哀愁学園』に準レギュラーで出演。同年、映画『翼は心につけて』のオーディションに合格し、骨肉腫に冒されたヒロイン鈴木亜里を演じ、スクリーンデビュー。

1979年に高校を卒業したのち、横浜を舞台にした青春テレビドラマ『体験時代』にレギュラー出演。そのほか、『家族サーカス』、『たとえば、愛』、『ウルトラマン80』などのテレビドラマで活躍。『80』ではUGMの城野エミ隊員を演じるが、殉職する形で途中降板した。これは、「ウルトラシリーズに最後まで出演した女優は大成しない」というジンクスを聞いた石田が「降板させてほしい」と自ら申し出て了承されたことによるものだった。最終回の際には、「アンドロイド・エミ」として出演しているが、自身の都合で降板したにも関わらず、ふたたび呼んでもらえたことがとても嬉しかったという。

1981年、『遠雷』で、主人公・永島敏行の妻にふんし、豊満な肉体を披露。この作品で、日本アカデミー賞の主演女優賞と新人女優賞を受賞する。

テレビでは、1983年『金曜日の妻たちへ』で竜雷太の後妻役、1984年には『昨日、悲別で』で北海道から上京してダンサーを目指しながらも挫折していく娘役など、印象的な役柄を演じた。

1988年より『釣りバカ日誌』シリーズにおいて、主人公・浜ちゃん(西田敏行)の妻・みち子さん役を演じる。しかし、1994年の第7作『釣りバカ日誌スペシャル』を最後に降板し、後任は浅田美代子が務めた。

1993年には、ヘアヌード写真集『罪』を発売。ヘルムート・ニュートンが撮影を務め、SM嬢を意識したコスチュームを披露。

2005年の映画『ジーナ・K』では40代半ばにしてストリップも披露した。

1985年にミュージシャンの芳野藤丸と結婚するが、1990年に離婚。

趣味は、サーフィン。特技は、英語、韓国語。

2021年、60歳還暦にて映画『』でハリウッドアクションデビューを果たす。

出演

映画

  • 翼は心につけて (1978年)
  • 遠雷 (1981年、ATG) - 花村あや子
  • あゝ野麦峠 新緑篇(1982年、東宝) - 塚本トシ
  • えきすとら (1982年、松竹)
  • ダイアモンドは傷つかない (1982年)
  • ダブルベッド (1983年、日活)
  • チ・ン・ピ・ラ (1984年、フジテレビ)
  • 時計 Adieu l'Hiver (1985年、フジテレビ)
  • ちょうちん (1985年、東映)
  • 嵐が丘 (1988年、東宝) ※第41回カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品
  • 釣りバカ日誌シリーズ (松竹)
    • 釣りバカ日誌 (1988年)
    • 釣りバカ日誌2 (1989年)
    • 釣りバカ日誌3 (1990年)
    • 釣りバカ日誌4 (1991年)
    • 釣りバカ日誌5 (1992年)
    • 釣りバカ日誌6 (1993年)
    • 釣りバカ日誌スペシャル (1994年)
  • 華の乱 (1988年、東映)
  • ダウンタウン・ヒーローズ (1988年、松竹) ※ベルリン国際映画祭コンペティション部門出品
  • 泣きぼくろ (1989年、松竹)
  • 飛ぶ夢をしばらく見ない (1990年、松竹)
  • AYA (1991年、オーストリア)
  • 愛の黙示録 (1997年、日韓合作)
  • 夏時間の大人たち (1998年、ミュージアム)
  • ホーム・スイートホーム2 (2003年、キネマ・エンタープライズ・TBS・木下プロダクション・シネマエンジェル)
  • 美しい夏キリシマ (2004年、サンセット)
  • 聞こゆるや (2005年、Ryun)
  • ジーナ・K (2005年、シグロ)
  • 火火 (2005年、ゼアリズ)
  • female/玉虫 (2005年、セガ・海獣シアター)
  • ルート225 (2006年、オフィス・シロウズ)
  • サッド ヴァケイション (2007年、スタイルジャム) ※第64回ヴェネツィア国際映画祭オリゾンテ部門オープニング作品
  • 青空のルーレット (2007年、パワーゲイト)
  • たみおのしあわせ (2008年、スタイルジャム)
  • ハブと拳骨 (2008年) ※東京国際映画祭コンペティション部門出品
  • クローンは故郷をめざす (2009年) ※サンダンス映画祭ワールドシネマコンペティション部門出品
  • ACACIA (2010年、スカンジナビア) ※東京国際映画祭コンペティション部門出品
  • 降りてゆく生き方 (2010年、プレサリオ)
  • 渋谷 (2010年、ビーワイルド)
  • ポテチ (2012年)
  • MY HOUSE (2012年)
  • 瀬戸内海賊物語(2014年) - 村上春子
  • ベイブルース 〜25歳と364日〜(2014年) - 河本秀子
  • シネマの天使 (2015年) - 藤本 役
  • 流れ星が消えないうちに(2015年) - 五十嵐弓枝 役
  • うつくしいひと(2016年)
  • 来る(2018年)
  • (2021年)

テレビドラマ

  • 木曜座 (TBS)
    • たとえば、愛 (1979年、TBS)
    • 愛を裁けますか(1982年、毎日放送)
  • 体験時代 (1979年、東京12チャンネル) - えり
  • 太陽にほえろ! 第358話「愛の暴走」(1979年6月8日、日本テレビ) - 吉川よう子
  • ウルトラマン80(1980年 - 1981年、TBS)
    • 第1話「ウルトラマン先生」 - 第43話「ウルトラの星から飛んで来た女戦士」 - 城野エミ
    • 第50話「あっ! キリンも象も氷になった!!」 - アンドロイド・エミ
  • おだいじに… (1981年、関西テレビ)
  • 天まであがれ! (1982年、日本テレビ)- 原道代
  • 女7人あつまれば (1982年、TBS)
  • ザ・サスペンス 45回転の殺人 (TBS)
  • 仕掛人・藤枝梅安 梅安迷い箸 (1982年、フジテレビ) - おとき
  • 大河ドラマ(NHK)
    • 徳川家康 (1983年) - お春(家康の父 広忠の側室)
    • 翔ぶが如く (1990年) - 愛加那(隆盛の側室)
  • 金曜日の妻たちへ (1983年、TBS・木下プロダクション)
  • 聖母たちの行進 結婚・離婚・子育て 女たちがいま出逢う新しい愛のかたちは (1983年、TBS)
  • 大奥 第29話「渚の体験」(1983年、関西テレビ) - おいつ
  • 火曜サスペンス劇場 それでも愛してる(1983年、日本テレビ)
  • 波の盆 (1983年、日本テレビ)
  • ザ・サスペンス 虞美人草 (1984年、TBS)
  • 昨日、悲別で (1984年、日本テレビ)
  • シンデレラの財布 (1984年、TBS)
  • 火曜サスペンス劇場 神の怒色 (1984年、日本テレビ)
  • 走れ15才! はじめての旅立ち (1984年、フジテレビ)
  • 女ざかり・男あさり (1984年、テレビ朝日)
  • ドラマ人間模様 國語元年 (1985年、NHK)
  • 夏・体験物語 (1985年、TBS)
  • 月曜ワイド劇場 冬の京都 旅は道づれ女ざかり(1986年、テレビ朝日)
  • 妻たちの初体験 (1986年、日本テレビ)
  • 現代怪奇サスペンス 誘惑〜京都嵯峨野 (1986年、関西テレビ)
  • 木曜劇場 時にはいっしょに (1986年、フジテレビ)
  • 一枚の写真 (1986年、フジテレビ)
  • 女たちの森 女たちよ、もっとしたたかに生きて! しなやかに愛して!! 痛快OLグルメ隊 (1987年、テレビ朝日)
  • 橋の上においでよ (1987年、NHK)
  • 玉と砕けず・ある森鴎外伝 (1987年、NHK)
  • 水曜ドラマ 続・イキのいい奴 (1988年、NHK)
  • 花王 愛の劇場 心変わり (1988年、TBS)
  • 月曜21時連続ドラマ スクラップ SCRAP (1989年、TBS) - 岩崎怜子
  • 庄内おんな風土記 (1989年、NHK)
  • 木曜劇場 愛情物語 (1993年、フジテレビ) - 月岡貴子
  • 東芝日曜劇場 課長サンの厄年 (1993年、TBS) - 寺田仁美
  • 春の時代劇スペシャル 桃太郎侍III 将軍と御落胤 八百万石に命を賭けた夫婦旅(1994年、テレビ朝日)
  • 東芝日曜劇場 課長サンの厄年スペシャル 東京長崎右往左往・降ってわいた夫婦の危機 (TBS)
  • 土曜ワイド劇場 密会ホテル 11年目の甘い誘惑・長崎伊王島、殺意の果てに (テレビ朝日)
  • ドラマ結婚式場 花嫁介添人がゆく (1994年、関西テレビ)
  • 高村薫サスペンス 江戸川土手殺人事件 (1995年、朝日放送)
  • BS日曜ドラマ 水辺の男 リバーサイドストーリー (1995年、NHK-BS2)
  • 世にも奇妙な物語 '95秋の特別編「殺人者の高橋さん」(1995年、フジテレビ) ‐ 高橋順子
  • 赤井英和・ダイナミック時代劇スペシャル 鬼麿斬人剣 天下無双の刀鍛冶 愛と青春の七番勝負! (テレビ朝日)
  • 水曜ドラマ 父帰る(1996年、NHK)
  • 日輪の翼 (1998年、NHK)
  • 翔ぶ男 (1999年、NHK)
  • 金曜エンタテイメント 女弁護士水島由里子の危険な事件ファイル3 (1999年、フジテレビ) - 加藤郁子
  • それぞれの断崖 (2000年、テレビ東京)
  • 愛なんていらねえよ、夏 (2002年、TBS)
  • GOOD LUCK!! (2003年、TBS)
  • 農魂の人・松田喜一伝〜人間作れ、土作れ!〜 (2003年、テレビ熊本) - カズモ夫人
  • 恋する日曜日 ファーストシリーズ 電車 (2003年、BS-i)
  • 七子と七生〜姉と弟になれる日〜 (2005年、NHK)
  • 慶次郎縁側日記2 (2005年、NHK)
  • スジナシ (2006年、中部日本放送)
  • ズバリ言うわよ! (2006年、TBS)
  • 慶次郎縁側日記3 (2006年、NHK)
  • 風の来た道 (2007年、NHK)
  • 風の果て (2007年、NHK)
  • 風のガーデン (2008年、フジテレビ) ‐ 小玉エリカ
  • 月曜ゴールデン 刑事シュート・しゅうと&ムコの事件日誌2 (2010年、TBS)
  • 木曜ミステリー おみやさん 第7シリーズ 第1話 前編(2010年4月15日、テレビ朝日) - 林久美子
  • SPEC〜警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿〜 シリーズ(TBS) - 当麻流夏
    • SPEC〜警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿〜 最終話(2010年)
    • SPEC〜零〜(2013年10月23日)
  • 木曜ミステリー 新・おみやさん(テレビ朝日)
    • 第7シリーズ 第1話第1部(2010年4月15日) - 林久美子
    • 第9シリーズ 第6話(2012年5月24日) - 栗原絹子
  • 間違われちゃった男(2013年、フジテレビ) - 藤原セツコ
  • 土曜ドラマ ロング・グッドバイ(2014年、NHK) - 中年女
  • 朝が来る(2016年6月4日 - 、東海テレビ・フジテレビ) - 浅見洋子 役

演劇

  • ドリームガール (1982年、パルコパート3)
  • ドリームガール No.2 (1983年、PARCO劇場)
  • ノー・ストリングス (1984年、博品館劇場)
  • 日本人のへそ (1985年、紀伊國屋ホール)
  • 昨日、悲別でオンステージ (1986年、博品館劇場)
  • 泣き虫なまいき石川啄木 (1986年、紀伊国屋ホール)
  • ブルーストッキングの女たち (1987年、本多劇場)
  • 逢魔が恋暦 (1988年、新橋演舞場)
  • ひとりミュージカル 恋・女ひとり (1989年、PARCO劇場)
  • 飢餓海峡 (1990年、紀伊國屋ホール)
  • マグノリアの女達 (1991年、セゾン劇場)
  • BURN THIS・焼却処分 (1992年、PARCO劇場)
  • 死と乙女 (1994年、PARCO劇場)
  • カストリ・エレジー (1998年、新国立劇場)
  • 阿部定と睦夫 (2002年、紀伊國屋サザンシアター)
  • 20世紀少年少女唱歌集 (2003年、新宿・野外劇)
  • 歌劇 人情酸漿蛍 (2004年、シアターコクーン)
  • れもん (2004年、下北沢ザ・スズナリ / 京都芸術センター)
  • 野鴨 (2007年、シアター1010)
  • おもいのまま (2011年、あうるすぽっと)
  • ロマンサー (2012年、シアタートラム)
  • フローズン・ビーチ(2014年、CBGKシブゲキ!!、他)
  • GS近松商店(2015年9月 - 10月、大阪 新歌舞伎座)

テレビアニメ

  • 青春アニメ全集(1986年) - 和泉英子

CM

  • ヤンマートラクター「スーパーフォルテ」&「US」シリーズ「友情を大切にしようね」篇
  • サッポロビール・サッポロジャイアンツ、サッポロドライ
  • アップルコンピュータ
  • ヤクルト
  • 明治製菓
  • 花王「ビオレU」
  • 常盤薬品
  • 中央競馬会
  • 再春館製薬所(ナレーション)
  • 日本食研
    • 「ステーキソース」「すき焼きのたれ」(1988年)
    • 「焼肉のたれ」(1989年)
    • 「晩餐館焼肉のたれ」(1990年)
  • ニッセン カタログショッピング「見てるだけー、見てるだけー」編(1994年)
  • 保谷硝子(2003年)
  • セブン&アイ・ホールディングス 「nanaco」(2015年)
  • トレーニングジム「RIZAP」(2017年)

受賞

  • 1981年:第5回日本アカデミー賞優秀主演女優賞・新人俳優賞、報知映画賞新人賞(『遠雷』)
  • 1982年:第20回ゴールデン・アロー賞、演劇部門
  • 1987年:毎日映画コンクール助演女優賞、ヨコハマ映画祭優秀助演女優賞(『ちょうちん』)
  • 1988年:第39回文化庁芸術祭映画部門 新人賞
  • 1989年:第13回日本アカデミー賞最優秀助演女優賞(『嵐が丘』『ダウンタウン・ヒーローズ』『華の乱』)、報知映画賞助演女優賞、芸術選奨新人賞
  • 1991年:第15回日本アカデミー賞最優秀助演女優賞(『飛ぶ夢をしばらく見ない』『釣りバカ日誌2』)、サウスパシフィック・フィルム・フェスティバル:ベストアクトレス賞
  • 2007年:第7回バッカーズ演劇奨励賞(『野鴨』)
  • 2008年:高崎映画祭最優秀主演女優賞(『サッド ヴァケイション』)

ディスコグラフィ

シングル

  1. 地図のない旅(1983年3月)※デュエット:井上純一 : (c/w 夢みる頃はふたたび)※デュエット:井上純一
  2. ひとりきりパラダイス(1983年) : (c/w 魔法の指輪)

オリジナル・アルバム

  • ゆれても ゆれても(1984年)

写真集

参考文献

外部リンク

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2020/11/19 14:58 UTC (変更履歴
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