佐藤勝彦 : ウィキペディア(Wikipedia)

佐藤 勝彦(さとう かつひこ、1940年3月7日 - )は、日本の画家・書家・陶芸家。

人物

旧関東州大連生まれ。奈良県在住。

画壇に属さない画家として、独特の仏教観に根ざした豪放な書画を描き続けている。富士山と仏像を好むほか、朱色を多用し紙に余白を残さない点が特徴。作品を手がけるだけでなく、陶磁器や骨董品の蒐集家としても知られている。

略歴

7歳で生家の岡山県賀陽町(現・吉備中央町)に引き揚げたのち岡山県立高梁高等学校を経て、1958年、鳥取大学学芸学部入学。1960年、重度の結核で入院するが快癒。以来プラス思考に転じる。

1963年、帝塚山学園小学部で教師となるも、1968年、中川一政の作品展に影響を受け創作活動を開始。1974年、辻村史朗に刺激され作陶も手がける。 1975年、季刊『銀花』第24号(文化出版局)の「佐藤勝彦現代仏道人生」特集号に挿入するため8万5千枚の肉筆画を描き話題となる一冊ごとに一枚の肉筆画を挿入した。。1986年、帝塚山学園退職。2003年、第79回箱根駅伝公式ポスターを制作。

個展・業績ほか

  • 1977年:森英恵第一回パリ・オートクチュール展にて衣装発表
  • 1980年:NHK教育テレビ「現代の絵師たち」に出演
  • 1984年:「カムイの剣」(角川映画)のタイトル作成、NHK教育テレビ「こころの時代」に出演
  • 1986年:西ドイツ・リールおよびオルテンブルクで個展開催
  • 1987年:小椋佳のCDパンフレットを描く
  • 1991年:テレビ東京・テレビ大阪・KBS京都「美に生きる」に出演。静岡県大型観光キャンペーンポスター制作
  • 1994年:NHK-BS「日本焼物紀行 私のコレクション」に出演
  • 2002年:北島三郎の年賀ポスターおよびCDジャケットを描く。岡山県高梁市立歴史美術館で「佐藤勝彦特別展」開催
  • 2003年:第79回東京箱根間往復大学駅伝競走公式ポスターを描く。フランス・パリで個展開催
  • 2004年:フランス・パリで第二回個展開催

著書

  • 『ありゃせんありゃせん』(文化出版局 1977年10月)
  • 『こころの書』(文化出版局 1980年1月)
  • 『佐藤勝彦の世界』(あすか書房 1981年8月)
  • 『勝彦えんま帖』(あすか書房 1987年7月)
  • 『勝彦やきもの曼陀羅』(あすか書房 1991年12月)
  • 『不二讃々』(あすか書房 1993年7月)
  • 『大丈夫ええようになる』(鈴木出版 1995年10月)
  • 『佐藤勝彦作品集』(東方出版 2003年12月)ほか

縁戚

縁戚には全日空元社長の岡崎嘉平太、全日空ホテルズ(現・IHG ANA ホテルズ)元役員の佐藤光彦、時計ジャーナリストの広田雅将、映像ディレクターの佐藤充則などがいる。

注釈

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2023/08/01 17:16 UTC (変更履歴
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