クリス・ファーロウ : ウィキペディア(Wikipedia)

クリス・ファーロウChris Farlowe、1940年10月13日Chris Farlowe | Biography | AllMusic - Biography by Bruce Eder - )は、イングランドのボーカリスト。本名はジョン・ヘンリー・デイトンで、芸名の「ファーロウ」はジャズ・ギタリストのタル・ファーロウにあやかって付けられた。

来歴

誕生〜1960年代

北ロンドンのイズリントンで生まれた。少年時代にイギリスでスキッフルのブームが起こると、ジョン・ヘンリー・スキッフル・グループを結成してギターを弾きながら歌うが、その後はボーカルに専念するようになる。そして、1962年にはクリス・ファーロウ&ザ・サンダーバーズ名義でデビュー・シングル「Air Travel」を発表する。1964年にはサンダーバーズにアルバート・リーが加入。1967年2月から1968年5月まで、カール・パーマーが在籍したCarl Palmer | Biography | AllMusic - Biography by Bruce Eder。

1966年、アンドリュー・ルーグ・オールダムが設立したイミディエイト・レコードと契約。ローリング・ストーンズのミック・ジャガーキース・リチャーズが提供した「シンク」は全英シングルチャートで37位を記録したCHRIS FARLOWE | Artist | Official Charts。同年には、やはりジャガー=リチャーズの提供による「アウト・オブ・タイム」(全英1位)、「ライド・オン・ベイビー」(全英31位)をシングル・ヒットさせた。なお、ローリング・ストーンズも同時期にこれらの曲を録音しており、「シンク」と「アウト・オブ・タイム」はアルバム『アフターマス』(1966年)、「ライド・オン・ベイビー」はアルバム『フラワーズ』(1967年)で発表された。また、1966年9月16日に放映された『レディ・ステディ・ゴー』では、エリック・バードンと共にオーティス・レディングのステージにゲスト参加した。

1967年、スモール・フェイセスのスティーヴ・マリオットとロニー・レーンが提供した「マイ・ウェイ・オブ・ギヴィング」が全英48位に達した。その後、アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズのカヴァー「モーニン」が全英46位、マンフレッド・マンのマイク・ダボが提供した曲「ハンドバッグス・アンド・グラッドラグス」が全英33位を記録するが、それ以後はシングル・ヒットに恵まれなくなる。

1970年代以降

1970年、コロシアムに加入。ファーロウ加入後のアルバム『ドーター・オブ・タイム』(1970年)は全英アルバムチャートで23位、『コロシアム・ライヴ』(1971年)は17位に達したCOLOSSEUM | Artist | Official Charts - 「Albums」をクリックすれば表示される。コロシアム解散後はアトミック・ルースターに加入し、スタジオ・アルバム2作に参加した。

1981年12月には、ドイツのルートヴィヒスブルクでブライアン・オーガー及びピート・ヨークと連名のアルバム『Olympic Rock & Blues Circus』を録音Chris Farlowe, Brian Auger, Pete York - Olympic Rock & Blues Circus (Vinyl, LP, Album) at Discogs。1982年公開のアメリカ映画『ロサンゼルス』のサウンドトラックでは、「Who's to Blame」と「Hypnotizing Ways (Oh Mamma)」の2曲でジミー・ペイジと共演Jimmy Page - Death Wish II (The Original Soundtrack) (Vinyl, LP, Album) at Discogs。その後、ジミー・ペイジのソロ・アルバム『アウトライダー』(1988年)では3曲に参加した。

1994年、コロシアムが『ドーター・オブ・タイム』期のラインナップで再結成されColosseum | Biography | AllMusic - Biography by Mark Deming、ファーロウはその後もソロ活動と並行してコロシアムで活動を続けた。

ディスコグラフィ

リーダー・アルバム

  • Chris Farlowe and the Thunderbirds(1966年) ※クリス・ファーロウ&ザ・サンダーバーズ名義
  • 『フォーティーン・シングス・トゥ・シンク・アバウト』 - 14 Things to Think About(1966年)
  • The Art of Chris Farlowe(1966年)
  • Paint It Farlowe(1968年)
  • The Last Goodbye(1969年)
  • From Here to Mama Rosa(1970年) ※クリス・ファーロウ with ザ・ヒル名義
  • Chris Farlowe Band - Live(1975年)
  • Out of the Blue(1985年) ※クリス・ファーロウ&ザ・サンダーバーズ名義
  • The Live EP: Live in Hamburg(1986年)
  • Born Again(1986年) ※クリス・ファーロウ&ザ・サンダーバーズ名義
  • Chris Farlowe & Roy Herrington Live in Berlin(1991年)
  • Waiting in the Wings(1992年)
  • Lonesome Road(1995年)
  • BBC in Concert(1996年)
  • As Time Go By(1996年)
  • The Voice(1998年)
  • Glory Bound(2001年)
  • Farlowe That!(2003年)
  • Hungary for the Blues(2005年)
  • Hotel Eingang(2008年)
  • As Time Goes By(2013年)
  • Live At Rockpalast(2018年)

コロシアム

  • 『ドーター・オブ・タイム』 - Daughter of Time(1970年)
  • 『コロシアム・ライヴ』 - Colosseum Live(1971年)
  • Colosseum LiveS - The Reunion Concerts(1995年)
  • Bread & Circuses(1997年)
  • Tomorrow's Blues(2003年)
  • 『コロシアム・ライヴ! 05』 - Live05(2007年)
  • 『タイム・オン・アワ・サイド』 - Time on Our Side(2014年)

アトミック・ルースター

  • 『メイド・イン・イングランド』 - Made in England(1972年)
  • 『ナイスン・グリージー』 - Nice 'n' Greasy(1973年)

ジミー・ペイジ

  • 『「ロサンゼルス」オリジナル・サウンドトラック』 - Death Wish II(1982年)
  • 『アウトライダー』 - Outrider(1988年)

外部リンク

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