アレックス・ゴードン : ウィキペディア(Wikipedia)

アレクサンダー・ジョナサン・ゴードンAlexander Jonathan Gordon, 1984年2月10日 - )は、アメリカ合衆国ネブラスカ州リンカーン出身の元プロ野球選手(外野手)。右投左打。愛称はゴルドGordoRoyals Players Weekend nicknames explained MLB.com (2017年8月24日) 2017年9月29日閲覧。

2005年のドラフト入団時から引退まで一貫してロイヤルズとその傘下のチームに所属したフランチャイズ・プレーヤーである。

経歴

プロ入り前

ネブラスカ大学リンカーン校ではゴールデンスパイク賞に選ばれた。

プロ入りと現役時代

のMLBドラフト1巡目(全体2位)でカンザスシティ・ロイヤルズに指名され、9月29日に契約した。同年はすでにシーズンが終了していたため、アリゾナ・フォールリーグに参加。一塁手としてプレーした。

は傘下のAA級ウィチタ・ラングラーズで三塁手に転向し、打率.325、29本塁打、101打点を記録、マイナーリーグMVPにも選出された。

に開幕スタメンの座を射止め、4月3日にメジャーデビュー。4月7日にはメジャー初先発となった松坂大輔から初安打を放っている。結局シーズンを通して三塁のポジションを守り抜き、打率.247、15本塁打、60打点を記録した。

も引き続きレギュラーの座を維持し、2年連続で規定打席に到達。前年よりも出場試合数が17試合減少した中で得点・本塁打・四球などの数字を増やし、打率、出塁率、長打率、OPSなど率の数字全てを引き上げた。

は股関節の軟骨を痛め、出場試合数が49試合に減少した。

はA+級ウィルミントン・ブルーロックスで開幕を迎えると、1週間後にAAA級オマハ・ロイヤルズに昇格。その後、すぐにメジャー昇格を果たしたが成績不振に陥ると、ジョシュ・フィールズとのポジション争いに敗れてマイナーに再降格され、そこで外野手転向を目指し、左翼手一本で出場した。後半戦からメジャー再昇格すると左翼手のレギュラーに定着し、74試合中55試合に左翼手として出場した。しかし打撃不振は改善されず打率.215という数字に終わった。

は正式に外野手登録となり、左翼のレギュラーに定着。シーズンでは、ついにその素質が開花。打撃では打率.303、23本塁打、87打点を記録。守備では初めてゴールドグラブ賞を獲得した。

3月30日に4年3750万ドル(5年目は1250万ドルの選手側選択オプション)で契約を延長Royals, Alex Gordon Agree To Extension MLBTradeRumors.com。シーズンではリーグ最多の51二塁打を記録。左翼手として2年連続のゴールドグラブ賞と、自身初のフィールディング・バイブル・アワードを受賞した。

は主に1番打者として起用されたが打率、出塁率を下げたほか、二塁打も前年の約半分にまで減少した。一方で、チーム最多の20本塁打を放った。オフには、3年連続となるゴールドグラブ賞を受賞した。

は6番打者に固定されるとチームの主力として活躍し、チーム29年ぶりのポストシーズン、ワールドシリーズ進出に貢献した。また、4年連続となるゴールドグラブ賞を受賞したのと、自身初めてプラチナ・ゴールド・グラブも受賞した。

7月8日のタンパベイ・レイズ戦の4回表の守備で、ローガン・フォーサイスが打ったフライを追いかけて外野フェンスに激突して股関節を痛めて途中交代した(結果的にフォーサイスにはランニング本塁打を許した)。翌日から故障者リストに登録された。9月1日に戦線復帰した。この年は104試合の出場に留まった。盗塁も2つに留まり、連続二桁盗塁は4年でストップした。ニューヨーク・メッツとのワールドシリーズの第1戦、スコア3-4の9回裏1アウトの場面でクローザーのジェウリス・ファミリアから起死回生の同点本塁打を放った。11月4日に契約オプションを自ら破棄してFAとなった。

1月6日にロイヤルズと4年総額7200万ドルで契約を結んだ。5月22日のシカゴ・ホワイトソックス戦で守備時、チームメイトのマイク・ムスタカスと交錯して右手首を骨折し、故障者リスト入りとなった。最終的には128試合に出場して2年ぶりに規定打席に届いたが、打率.220、17本塁打に留まった。

は147試合に出場したが、打率.208、9本塁打、45打点に留まった。オフに4年ぶりにゴールドグラブ賞を受賞した。

は150試合の出場で打率.266、13本塁打、76打点だった。オフの10月31日に再びFAとなった。

1月22日にロイヤルズと単年400万ドルで再契約を結んだ。9月24日に、同年限りで現役引退することを発表した。27日のデトロイト・タイガース戦に先発出場し、2回表が始まる前にベンチに退き、14年のキャリアを終えた。オフに4年連続8度目のゴールドグラブ賞を受賞し有終の美を飾った。

現役引退後

4月1日の古巣ロイヤルズとレンジャーズの開幕戦で始球式を務めた。

詳細情報

年度別打撃成績

KC151600543601343641522360144124141313712.247.314.411.725
134571|493721283511621359921566561208.260.351.432.783
491891642838606622250112102435.232.324.378.703
7428124234521008862015213412629.215.315.355.671
15168861110118545423307871780367271399.303.376.502.879
16172164293189515142927210503733314014.294.368.455.822
1567006339016827620267811130652791414.265.327.422.749
156643563871503411924374123046551112611.266.351.432.783
10442235440961801315348250549714922.271.377.432.809
12850644562981621716940810152381489.220.312.380.692
14854147652992029150457424453141267.208.293.315.608
14156850656124240131875412202504101247.245.324.370.694
15063355677148311132207653165141910013.266.345.396.741
501841631534404501100001803370.209.299.307.606
MLB:14年175372506391867164335726190262274911345843684481211535110.257.338.410.748
  • 各年度の太字はリーグ最高

年度別投手成績

2019KC200000000----172.1812000005519.294.29
MLB:1年200000000----172.1812000005519.294.29

年度別守備成績

内野守備
年度球団投手(P)一塁(1B)三塁(3B)遊撃(SS)
試合刺殺補殺失策併殺守備率試合刺殺補殺失策併殺守備率試合刺殺補殺失策併殺守備率試合刺殺補殺失策併殺守備率
2007KC-321328116.993137992471422.961121001.000
2008--1331122301621.955-
2009--492194108.920-
2010-110001.0001031040.765-
2011-724313.964--
201920000-------
MLB20000----4015711219.9883292355814451.949121001.000
外野守備
年度球団左翼(LF)中堅(CF)右翼(RF)
試合刺殺補殺失策併殺守備率試合刺殺補殺失策併殺守備率試合刺殺補殺失策併殺守備率
2010KC55132221.985-35010.833
20111483122032.991--
20121603191723.994--
20131553231712.997--
2014156341820.994--
20151011934011.000--
2016126222621.991--
2017140259820.99315150001.000120001.000
2018125249921.99211300001.000120001.000
2019146268712.996--
202049814011.000--
MLB136126991021714.99426450001.00059010.900
  • 各年度の太字はリーグ最高
  • 各年度の太字年はゴールドグラブ賞受賞年

表彰

アマチュア時代
  • ゴールデンスパイク賞:1回(2005年)
MiLB
  • ベースボール・アメリカ・マイナーリーグ年間最優秀選手賞:1回(2006年)
MLB
  • ゴールドグラブ賞(外野手部門):8回(2011年 - 2014年、2017年 - 2020年)
  • プラチナ・ゴールド・グラブ賞:2回(2014年、2020年)
  • 優秀守備選手賞(Wilson Defensive Player of the Year Award):2回(2014年、2017年)
  • フィールディング・バイブル・アワード:3回(2012年 - 2014年)
  • ハッチ賞:1回(2014年)

記録

MLB
  • MLBオールスターゲーム選出:3回(2013年 - 2015年)

背番号

  • 7(2007年)
  • 4(2008年 - 2020年)

関連項目

  • メジャーリーグベースボールの選手一覧 G

外部リンク

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