クリスタル・ゲイル : ウィキペディア(Wikipedia)
クリスタル・ゲイル(Crystal Gayle、1951年1月9日-)は、アメリカ合衆国のカントリー歌手。
来歴
ケンタッキー州ジョンソン郡ペインツヴィル出身。本名ブレンダ・ゲイル・ウェブ。実の姉は歌手のロレッタ・リン。ブレンダが幼い頃、家族でインディアナ州に移る。
ロレッタのツアーへの参加を経て、デッカ・レコードとの契約を得る。同じく同社と契約していたブレンダ・リーとの混同を防ぐためCrystal Gayle>Biography(allmusic.com)、芸名をクリスタル・ゲイルとして、1970年にシングル「アイヴ・クライド」(原題:I've Cried (The Blues Right Out of My Eyes))でデビュー。同曲は「ビルボード」誌のカントリー・チャートで23位となった。ただし、デッカはクリスタルがロレッタ・リンの妹であることを強調して売り出したため、クリスタルは不満を抱いていたコンピレーション・アルバム『ラヴ・ソングス』日本盤CD(TOCP-53366)ライナーノーツ(宇田和弘、2004年)。
1974年、プロデューサーのアレン・レイノルズと出会い、ユナイテッド・アーティスツ・レコードに移籍。翌年、ファースト・アルバム『クリスタル・ゲイル』発表。1977年、シングル「瞳のささやき」(原題:Don't It Make My Brown Eyes Blue)がカントリー・チャート1位、ポップ・チャート2位の大ヒットとなり、グラミー賞のベスト・カントリー・ソング部門とベスト・カントリー・ボーカル・パフォーマンス(女性)部門を受賞したWe Must Believe in Magic>Awards(allmusic.com)。同曲を収録したアルバム『水晶の恋人』もカントリー・チャート2位、ポップ・チャート12位を記録。1978年11月11日、日本武道館で行われた世界歌謡祭のショータイムに出演第9回世界歌謡祭 World Popular Song Festival in Tokyo '78。
1979年のアルバム『夢のふれあい』を最後に、クリスタルはユナイテッド・アーティスツを離れ、以後様々なレーベルから作品を発表。また、1982年には、トム・ウェイツと共に映画『ワン・フロム・ザ・ハート』のサウンドトラックに参加した。1983年には、カナダのTVシリーズ『SCTV Network 90』に女優として出演"SCTV Network 90" A Star Is Born(1983)(IMDb)。
1990年のアルバム『エイント・ゴナ・ウォリー』では、ユナイテッド・アーティスツ時代の盟友アレン・レイノルズを再びプロデューサーに起用。アルバム『Someday』(1995年)ではゴスペルに挑戦した。
ディスコグラフィー
- クリスタル・ゲイル - Crystal Gayle(1975年)
- サムバディ・ラヴズ・ユー - Somebody Loves You(1975年)
- 春風のバラード - Crystal(1976年)
- 瞳のささやき - Don't It Make My Brown Eyes Blue(1977年)
- 水晶の恋人 - We Must Believe in Magic(1977年)
- 夢のひととき - When I Dream(1978年)
- 夢のふれあい - We Should Be Together(1979年)
- Miss the Mississippi(1979年)
- These Days(1980年)
- Hollywood, Tennessee(1981年)
- True Love(1982年)
- ワン・フロム・ザ・ハート - One from the Heart(1982年) - トム・ウェイツとの連名
- Cage the Songbird(1983年)
- Nobody Wants to Be Alone(1985年)
- Straight to the Heart(1986年)
- What If We Fall in Love(1987年)- ゲイリー・モリスとの連名
- Nobody's Angel(1988年)
- エイント・ゴナ・ウォリー - Ain't Gonna Worry(1990年)
- Three Good Reasons(1992年)
- Someday(1995年)
- Sings the Heart & Soul of Hoagy Carmichael(1999年)
- In My Arms(2000年)
- All My Tomorrows(2003年)
外部リンク
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