モノマネ＆耳打ちの波状攻撃　永瀬廉、福山雅治＆大泉洋の愛あるイジリを堪能【「ラストマン」舞台挨拶】

本作は、事件を必ず終わらせる最後の切り札＝“ラストマン”と呼ばれ、数々の事件を解決してきた全盲のFBI特別捜査官・皆実広見（福山）と、犯人逮捕のためには手段を選ばない孤高の刑事・護道心太朗（大泉）がバディを組み、数々の難事件に挑んだ2023年放送のテレビドラマ「ラストマン　全盲の捜査官」の続編となる映画版。ドラマ最終話から2年後、再び日本を訪れた皆実と彼に呼び出された心太朗は、ある事件のため北海道へ向かう。

上映後の感動の余韻が残る会場に姿を現した福山は、「完成作を観て、泣けた」と告白。「自分が泣いているシーンで、泣いている。それだけ聞くと、福山というのはスクリーンに映っている自分が泣いている顔を見て泣くほど、自分が好きなんだと思うでしょうが、まったくそんなことはございません」と強調しながら、「皆実の学生時代を、濱田龍臣くんがやってくれた。僕が大河ドラマ『龍馬伝』をやった時に、（福山演じる）坂本龍馬の子ども時代をやってくれたのが濱田龍臣くん。いろいろなことを飛び越えて、僕の過去をやってくれている。自分の中で嘘じゃないというか、福山としても真実味がある」と濱田への感謝を口にした。

心太朗の甥っ子である護道泉役を演じるのが、永瀬だ。福山＆大泉による最強バディを間近で見続けきた永瀬だが、司会から「永瀬さんに質問です。最強バディから学んだことは？」と質問が上がると、すかさず大泉が「そうですね～」と永瀬のモノマネでカットイン。拍手と笑いが巻き起こる中、永瀬は「モノマネ永瀬じゃなくて！本人でやらせてください。今日はいるんですよ！」と存在を示しつつ、「いいですか？」と気を取り直して回答しようとしたものの、今度は福山が「僕はですね～」と永瀬のモノマネを炸裂させ、さらに会場は大爆笑。

永瀬は「俺、舞台上にこんなにおる!?　今、半分近くが永瀬じゃないですか」とタジタジとなりながらも、「お二人のお芝居に対する向き合い方、ワンシーンワンシーンに対して話し合っている姿がすごく印象に残っています。ありがたかったのが、他のキャストの方との距離の詰め方。僕みたいにすごく若い者、まだまだの者にも気さくに話しかけてくださって、緊張をほぐしてくださる。久々にご一緒させていただいて、改めてひとつのチームにする力がすごいなと思いました。感謝しかないです」と福山、大泉と過ごす時間は貴重な経験になったとしみじみと語った。

福山と稲葉浩志が、主題歌「木星feat. 稲葉浩志」で初めてコラボレーションを果たしたことでも話題だ。大みそかに放送される「第76回NHK紅白歌合戦」では、福山と稲葉が同曲をテレビ初披露することになっている。「稲葉さん、紅白さん、ありがとうございます」とお礼を述べた福山は、「そもそも稲葉さんと作品づくりができるなんて、音楽をやっていてもまずないことですから。さらに紅白でパフォーマンスできるなんて、生涯でもないこと。本当にうれしく思っています」と感激しきり。「12月24日にデジタルリリースさせていただいて。好評なんですが、キンプリもなんかやっていたね…」と同日にKing & Princeが7枚目のアルバム「STARRING」を発売したことに触れ、これには大泉が「何をやっているんだよ！　当ててきたのか！　そういうのはズラしてくれないと困るよ！」と猛抗議。2人から矢を向けられた永瀬が「マジで当ててないですよ！」と釈明すると、福山は大泉に耳打ちをし、それを受けた大泉は「『本当に困っているんだよ』と言っている」と福山の思いを代弁して、永瀬と会場を笑わせた。

司会から永瀬も紅白歌合戦に出場すると報告が入ると、「ありがとうございます！」と声を大にして拍手を浴びた永瀬。「3年ぶりに出場させていただいて。もちろん久々に出演させていただくうれしさもありますが、年末の最後の日まで福山さんと同じステージに立てることが、すごくうれしい」と喜びをあふれさせつつ、「おととい、ライブに行かせていただいた。マジで、めっちゃカッコいいですね！　もともとわかってはいたんですが、ステージ上の福山さんを生で見たことがなかった」と興奮しきり。福山が振り向くごとに、そのエリアのファンから大歓声が飛ぶと話した永瀬は「歩く道の後ろに、花が咲いていましたから。マジですごかった。これが本物のスター」と福山の輝きを証言した。

すると福山が大泉に耳打ちをし、さらに大泉が永瀬に耳打ち。福山からの指示を受け取ったように、永瀬は「マジで天才です！」とコメント。大泉が「直接言ってもらっていいですか？　めんどくさい！」と訴えると、永瀬は「福山さんは、天才です。僕が目指す先というか、憧れの男性だと思いました」としっかりと明言し、福山も「ありがとう」と応えるなど、3人の丁々発止のやり取りに会場は終始、大盛り上がりだった。