「スプリングスティーン　孤独のハイウェイ」をより深く味わうためのドキュメンタリー＆映画5選

2025年11月11日 09:00

20世紀を代表するロック・アイコンで、“The Boss”の愛称で親しまれるブルース・スプリングスティーンの若き日を描く「スプリングスティーン　孤独のハイウェイ」が、11月14日から全国公開される。

本作では、音楽史に燦然と輝く名盤「Born In The U.S.A.」が、84週連続でベスト10入りを果たし、いまなお精力的に活動を続けるスプリングスティーンの原点に迫る。この記事では、同作をより深く味わうための映像作品をご紹介。下記5作品は、全てディズニープラスで配信されている。

●1.「ブルース・スプリングスティーン＆Eストリート・バンド Road Diary」
【ジャンル】ドキュメンタリー、音楽

スプリングスティーンと、過去50年にわたり世界中のツアーをともにした「Eストリート・バンド」が2023～24年にかけて実施したワールドツアーの舞台裏にスポットを当てたドキュメンタリー。貴重なリハーサル風景やバックステージ映像、スプリングスティーンのインタビューから、彼らの伝説的なパフォーマンスの誕生秘話が明かされる。スプリングスティーン本人が、ナレーターも担当。これまで、スプリングスティーンに関する映像作品を数多く手がけてきたトム・ジムニーが監督を務める。

●2.「一流シェフのファミリーレストラン」
【ジャンル】コメディ、ドラマ

米ニューヨークの一流レストランでキャリアを積んだシェフのカーミー・ベルザットが、突然の兄の死により遺されたシカゴの小さなレストランを立て直そうと奮闘する姿を描いたドラマシリーズ。主演を務めるのは、ゴールデングローブ賞テレビ部門主演男優賞（ミュージカル・コメディ部門）を3年連続受賞するなど、高い評価を受けたジェレミー・アレン・ホワイトだ。「スプリングスティーン　孤独のハイウェイ」では、若き日のスプリングスティーンを演じており、歌唱とギター演奏もこなした。

●3.「名もなき者 A COMPLETE UNKNOWN」
【ジャンル】ドラマ、音楽

ティモシー・シャラメが若き日のボブ・ディランを熱演し、第97回アカデミー賞で8部門にノミネートされた伝記映画。デビュー当時、“第2のディラン”と評されることもあったスプリングスティーンは、敬意を込め、自身の公演でディランの楽曲をカバーすることも。1988年、ディランがロックの殿堂入りをした際には、スプリングスティーンがその音楽との出合いをスピーチした。また、2016年に、ディランが歌手としては初めてノーベル文学賞を受賞すると、自叙伝のフレーズを引用し、受賞を称えた。

●4.「ボン・ジョヴィ:Thank You, Good Night」
【ジャンル】音楽、ドキュメンタリーシリーズ

全世界累計アルバム売上が1億3000万枚を超える、“ロックバンド界の生ける伝説”であるボン・ジョヴィの波瀾万丈な歴史を、4部構成で振り返るバンド初の公式ドキュメンタリー。スプリングスティーンとボーカルのジョン・ボン・ジョヴィは、同じニュージャージーの出身で、ボン・ジョヴィは若い頃に見たスプリングスティーンのライブに影響を受けていると公言している。頻繁ではないものの、共演経験もあり、ニュージャージーの音楽文化を継承する存在として、互いに尊敬しあっている。

●5.「ボヘミアン・ラプソディ」
【ジャンル】ドラマ、音楽

世界的人気ロックバンド「クイーン」のボーカルで、1991年に45歳の若さで亡くなったフレディ・マーキュリーを描いた伝記ドラマ。数々の名曲誕生の瞬間や、20世紀最大のチャリティコンサート「ライブ・エイド」での圧巻のパフォーマンスといった音楽史に残る伝説の数々を再現した。クイーンがデビューアルバム「戦慄の女王」で本国デビューを果たしたのが、73年7月。一方、スプリングスティーンは同じ73年に、デビューアルバム「アズベリー・パークからの挨拶」を発表している。

【「スプリングスティーン　孤独のハイウェイ」あらすじ】

1982年。キャリアの岐路に立つブルース・スプリングスティーンは、名声の影で深い孤独と葛藤に揺れていた。ロックスターとしての喧騒を離れ、彼が向かったのは、誰もいない荒野のような“どこでもない場所”。4トラックのレコーダー1台、手元にあるのは曲になりかけた断片だけ。恋人との時間、幼き日の母との思い出、そして父との確執に苛まれながら、彼は静かに魂を刻み始める。その時、彼に何が起こっていたのか――。伝説の名盤「ネブラスカ」創作の舞台裏と心の旅を描き出す。