悪夢のような結末に向かう兄弟――「ピアス 刺心」台湾の新星が日本に向けコメント【予告編映像あり】
2025年10月30日 12:00
(C)Potocol_Flash Forward Entertainment_Harine Films_Elysiüm Cinéフェンシングを題材に、ある兄弟の愛と疑念が対立するさまを描く心理スリラー「ピアス 刺心」の日本公開にあわせ、ダブル主演を務めた台湾の新星リウ・シウフーと、「KANO 1931海の向こうの甲子園」のツァオ・ヨウニンがコメントを寄せた。あわせて、予告編と場面カットが公開された。
監督・脚本を務めたのは、本作が長編デビュー作となる俊英ネリシア・ロウ。シンガポールのフェンシング代表として活躍した経験を持つロウ監督が、台湾で実際にあった事件と自身の兄との家族関係に着想を得て手がけた。
フェンシングの試合中に対戦相手を刺殺してしまった兄のジーハン(ツァオ)が、少年刑務所から7年ぶりに出所し、弟ジージエ(リウ)と再会する。相手を刺したのは「事故だ」と語る兄の言葉を信じ、ジージエはジーハンからフェンシングを教わることにする。疎遠だった時間を取り戻す兄弟だったが、ジージエは幼い頃に溺れた際、兄がすぐに手を差し伸べてくれなかった記憶を思い出す。それは何故だったのか。疑念が深まる中、悪夢のような事件が起こる。
(C)Potocol_Flash Forward Entertainment_Harine Films_Elysiüm Ciné日本公開を12月5日に控え、健気で純粋なジージエを瑞々しく演じたリウは、「日本で公開されることを嬉しく思います。愛にはさまざまな可能性があるということを見つめた映画です。“愛とは何か?”という問いには、いろんな解釈の仕方があります。1つの方法で世界を理解することに慣れてしまっては、少しもったいない。いろいろな愛の形を知ってほしいです」とコメントを寄せている。
(C)Potocol_Flash Forward Entertainment_Harine Films_Elysiüm Ciné傲慢な兄ジーハンを演じたツァオは、「愛には余白が必要です。正解も間違いもない。だから柔軟に、相手を理解しようとする姿勢が大切です」「人は誰でも自分を中心に考えがちですが、少し距離を置いて客観的に見ることで、親しい人に対しても、何か物事に向き合う時も、新しい理解が生まれると思います」と語っている。
あわせて公開された予告編は、離れていた時間を取り戻すように打ち解けていく兄弟のあたたかな姿から始まるが、ジージエに「あなたは利用されている」と訴える母の怯えた様子で雰囲気が一変する。「あれは事故だ」という兄の言葉を信じるジージエだったが、自分が幼い頃に川で溺れたとき、手を差し伸べず見下ろしていた兄の姿を思い出し……。悪夢のような結末へ向かってゆく兄弟を、幻想的な映像で紡ぐ悲哀に満ちた予告編となっている。
(C)Potocol_Flash Forward Entertainment_Harine Films_Elysiüm Ciné場面カットは、試合会場で慌てふためく人々の中で何かを見据えたジージエ、壊れたひとつの傘を寄り添ってさす兄弟、食卓で強張った表情のジーハンを見つめるジージエと母、心を許した友人と見つめ合うジージエなどを捉えたもの。本作に漂う不穏な雰囲気が伝わる9枚となっている。
「ピアス 刺心」は、12月5日から東京・新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開。リウとツァオのコメント全文は以下の通り。
日本にはこれまで三度、旅行で行ったことがあります。東京と京都に行きました。そんな日本で公開されることを嬉しく思います。愛にはさまざまな可能性があるということを見つめた映画です。“愛とは何か?”という問いには、いろんな解釈の仕方があります。1つの方法で世界を理解することに慣れてしまっては、少しもったいない。いろいろな愛の形を知ってほしいです。
私は最近、自分で運転して四国を一周する旅をしました。愛媛県の道後温泉にも行きました。「KANO 1931海の向こうの甲子園」の宣伝で行ったことがあったので、再び戻ってきたという感じで感慨深かったです。温泉街を歩き、みかんジュースを飲みました。いろんな種類のみかんがあって、自分で蛇口をひねって少しずつ飲み比べができるんです。甘いのとか、苦いのとか、苦みの中に甘さのあるものとか。みかんにあんなにいろんな味があるとは思いませんでした。
(C)Potocol_Flash Forward Entertainment_Harine Films_Elysiüm Ciné
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