「チェンソーマン レゼ篇」が初登場1位! 「鬼滅の刃」に続き北米でアニメ映画が好調【全米映画ランキング】
2025年10月27日 19:00

10月第4週の北米映画市場、週末3日間(10月24~26日)の興行収入ランキングでは、テレビアニメ「チェンソーマン」の続編となる劇場アニメ「チェンソーマン レゼ篇」が初登場1位を獲得しました。北米の3003館で公開され、週末興行収入1725万ドルを記録。「劇場版『鬼滅の刃』無限城編 第一章 猗窩座再来」に続き、北米でのヒットアニメ作品の仲間入りを果たしました。
「チェンソーマン レゼ篇」は、藤本タツキ氏が「少年ジャンプ」で連載中の漫画「チェンソーマン」が原作。貧困にあえぐデビルハンターのデンジが、悪魔の心臓を持つチェンソーマンとなって悪魔たちと死闘を繰り広げます。22年放送のテレビアニメ版の続編となる「レゼ篇」では、デンジと謎の少女レゼの出会いからはじまる新たな物語が描かれています。
本作は、観客の満足度を出口調査するシネマスコアで10月第4週の興行収入ランキング上位5作品のなかで最高となる「A」の評価を獲得。アニメ映画は初動が好調でもその後週末ごとに大幅な落ち込みが見られる傾向がありますが、本作はすでに全世界の累計興収が1億800万ドルを突破しているため、今年のヒット作であることは間違いありません。
3位は、ベストセラー作家コリーン・フーバーの小説を、アリソン・ウィリアムズとマッケンナ・グレイス主演で映画化した「Regretting You(原題)」。公開初週末興収1285万ドルを記録しました。この母と娘の複雑な関係を描く物語は、シネマスコアで賛否両論がある「B」の評価を受けました。
20世紀を代表するロック・アイコンで、“The Boss”と称されるブルース・スプリングスティーンの若き日を描く音楽ドラマ「スプリングスティーン 孤独のハイウェイ」は、4位デビュー。予想を下回る週末興収910万ドルで着地しましたが、シネマスコアで「B+」を獲得し、米映画批評サイトロッテン・トマトでは61%の支持率を維持しており、観客からの評価はまずまずといえそうです。
フランチャイズ・エンターテインメント・リサーチのアナリスト、デビッド・A・グロス氏は、「ブルース・スプリングスティーンは物議を醸す人物ではなかった。彼の音楽は社会運動の一部でもなく、自滅的な行動で自らを傷つけることもなかった」「クイーンの『ボヘミアン・ラプソディ』やエルトン・ジョンの『ロケットマン』のような商業的ヒット作とは異なる」と分析し、本作は「アーティストが独自の表現を求めて葛藤する、より小規模な物語」であると語っています。
先週末の興行収入は、「ヴェノム ザ・ラストダンス」が公開初週末5100万ドルでデビューした2024年同時期比で、22%減となりました。25年の北米累計収益は前年比4%増で推移しているものの、米メディア調査会社Comscoreによれば、興行収入はパンデミック前の水準を約20%下回るペースとなっています。今後、「ウィキッド 永遠の約束」(11月21日北米公開)、「ズートピア2」(11月26日北米公開)、「アバター ファイヤー・アンド・アッシュ」(12月19日北米公開)が劇場公開されるまで、観客動員数は低調な状態が続くと予想されます。
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