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「愚か者の身分」闇と希望をとらえたキャラクター映像 岩井俊二、磯村勇斗、糸井重里ら著名人のコメントも披露

2025年10月17日 15:00

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岩井俊二、磯村勇斗、糸井重里、宇梶剛士、染井為人、細田佳央太ら著名人からの推薦コメントも
岩井俊二、磯村勇斗、糸井重里、宇梶剛士、染井為人、細田佳央太ら著名人からの推薦コメントも
(C)2025 映画「愚か者の身分」製作委員会

逃亡サスペンス「愚か者の身分」から、北村匠海林裕太綾野剛山下美月のキャラクター映像(https://youtu.be/ZXjC5GqLS_4)がお披露目。さらに、岩井俊二磯村勇斗糸井重里宇梶剛士染井為人細田佳央太ら著名人からの推薦コメントも公開された。

本作は、永田琴監督と、Netflixドラマ「今際の国のアリス」シリーズや「幽☆遊☆白書」などを手がけたプロデューサー集団「THE SEVEN」が、「マルチの子」の西尾潤氏のデビュー作で、第2回大藪春彦新人賞を受賞した同名小説(徳間文庫刊)を映画化するもの。貧しさから闇ビジネスの世界に足を踏み入れ、抜け出せなくなった3人の若者たちの運命と、友との絆を描く。

SNSで女性を装い、言葉巧みに身寄りのない男性たち相手に個人情報を引き出し、戸籍売買を日々行うタクヤ(北村)とマモル(林)。彼らは劣悪な環境で育ち、気付けば闇バイトを行う組織の手先になっていた。闇ビジネスに手を染めているとはいえ、時にはバカ騒ぎもするふたりは、ごく普通の若者であり、いつも一緒だった。タクヤは、闇ビジネスの世界に入るきっかけとなった兄貴的存在の梶谷(綾野)の手を借り、マモルとともにこの世界から抜け出そうとする。


キャラクター映像では、「拭えない過去を持ち、闇バイトで生計を立てる」タクヤ、「愛情を知らずに育った、タクヤの弟分」マモル、「淡々と闇を生きる、裏社会の運び屋」梶谷、「闇ビジネスに加担するパパ活女子」希沙良(山下)が、それぞれ抱える闇と希望をとらえている。

タクヤ編は、「過去を捨てたかったのはお前だろ」という一言からスタート。“客”に対して冷酷な表情を見せる一方、弟のようにかわいがるマモルには「一緒に抜けさせてあげなきゃダメだと思って」と語りかける優しさも。闇のなかでしか生きられなかった彼が抱える悲しみの記憶と、わずかに信じる未来やマモルへの希望が交錯する。マモル編では、他人を極端に恐れていた彼が「カラオケ行きたい!」と甘えるほど、タクヤに心を許すようになっていく。しかし、そんなマモルの希望を打ち砕くように、不穏な空気が流れ、マモルが号泣する姿も確認できる。

梶谷編では、全てを達観し、闇の世界を飄々と生きていた男が、再び“熱”を取り戻していく。「めんどくせえ……」と吐き捨てながらも、タクヤを思いやり、全力で戦う梶谷の姿からにじむ優しさと覚悟が、胸を打つ仕上がりだ。希沙良編は、一見軽やかに闇ビジネスに加担する彼女の姿を通して、内に抱える葛藤を映し出す。「無理なんだけど、ああいう人だますの」と罪悪感に揺れながらも、タクヤの「他人の人生より自分だろ」という言葉を胸に、泣き顔から一転、「自分を守るため」の強い決意を宿した彼女の視線が、切なさすら感じさせる。

愚か者の身分」は、10月24日に全国公開。著名人のコメント(※五十音順、敬称略)は、以下の通り。


■あんこ(映画大好き芸人)
震えた…起こることも出てくる人もガチでコワすぎる…
闇バイトに一歩でも足を踏み入れたら終わりだということが身に染みる、今観るべき一本。
闇から抜け出したい若者たちの絆に、もう感情かき乱されちゃった…!
闇堕ちする北村匠海氏の映画にハズレなし!

安藤紘平(早稲田大学名誉教授)
闇の世界でしか生きることが出来ない三人の若者が、それでも絆や温もりを求めてもがき生きる姿が愛おしい。三人の視点で物語が進行する構成も見事。永田琴監督の優れた手腕、観て損はない。

石川佳純(元プロ卓球選手)
三人の若者が居場所を求めて葛藤する孤独と希望――
交差する友情と光と闇の物語。現代社会の抱える問題が胸に迫り、深く考えさせられる作品

■ISO(ライター)
人を騙して金を稼ぐ。そんな連中が楽しそうに生活している。愚か者だと思った。彼らがどうなろうと自業自得だと。彼らがその状況に陥らざるを得なかった不均衡と悪道から抜け出せない悪循環、そこに目を向けようともしなかった自分の愚かさに気付くまでは。

磯村勇斗(俳優)
彼らは本当に愚か者なのか。それとも時代に翻弄された等身大の若者なのか。スクリーンの向こうは、僕らのすぐ隣だ。想い、想われ、もがく彼らの「生」は、痛いほど胸に突き刺さってくる。

糸井重里(ほぼ日代表)
観ている者の心臓をどくどく動かすサスペンス映画だし、
目から水を流させる友情映画だし、
いいも悪いもなく愚か者たちと過ごす夜を過ごした。

■伊藤さとり(映画評論家)
どんな人間であれ、その人を大切に思う人は存在する。
環境さえ違ったら、もっと違う生き方が出来たのかもしれない。
たわいのない会話から、表情から、優しさが顔を覗かせ
いつの間にか、3人のことが好きになっていた。
逃げて、生き延びて、絶対に幸せになって欲しい。
心からそう願う映画と出逢えた。

岩井俊二(映画監督)
プロメテウスのような、イカロスのような、オイディプスのような。男たちの逃走劇は神話のように残酷で美しかった。

宇梶剛士(俳優)
握りしめた掌を開き、切符を眺めてる。
寂しさ、悔しさ、恥ずかしさ…人生ってそんなもんか?
愚か者の身分」に命の行き先など描かれてはいない。
望もうと望むまいと観た者は人生の「切符」を渡される。嫌ならば神田川に捨ててしまえ。

川村元気(映画「8番出口」監督)
俳優たちが死の匂いを纏いながら色気を放っている。永田琴監督のフィルム・ノワールには、人への愛情が溢れていた。

こがけん(お笑い芸人)
未だかつて見たことのない姿の北村匠海がここに!
悪人である前に“人間”な男たちを描く、令和の傷だらけのブラザーフッド・ムービー!
彼らの姿は、次々産み出される残酷エンタメに慣れきった僕らにとって、あまりにもストレートすぎる癒し。
映画における、僕的“食を大切にする人間あるある”が裏付けられたことにも、僕は歓喜している!

■佐々木チワワ(文筆家)
SNSで見る、簡単に稼げる仕事。「最低限稼げればいい」と思って手を出してしまうこうした仕事は、稼げすぎてしまう。そうしてドツボにハマり、泡銭で買った高い衣服を身に纏う。愚かに見える青年たちの逃避行。歌舞伎町に彼らのような若者が、今この時も生まれ続けている。

染井為人(小説家)
彼らにどうか救いを――そう願わずにいられなかった。
彼らはたしかに愚か者かもしれないが、ぼくには切り捨てられない。
説教をして、ぶん殴って、抱きしめてあげたい。

■修一朗(TikTokクリエイター)
人の弱さに共感できる作品。
貧困ゆえになってしまった犯罪者という身分でも、「希望」を信じた3人の姿には励まされました。
さらに逃亡がテーマのサスペンスでありながら、若者の友情と葛藤という人間ドラマが絡み合う緊張感ある2時間でした。

■しんのすけ(映画感想TikTokクリエイター)
北村匠海林裕太綾野剛の運命的な共演! 恐怖と暴力の闇社会で、唯一の安らぎはちゃぶ台のご飯。僕はこの温もりに涙した。もっともっと、3人で幸せそうにお腹いっぱいご飯を食べてほしかった。

■ジャガモンド斉藤(映画紹介人/お笑いコンビ)
ジャパニーズ・ノワールの新たな傑作!
スプーンの人とか金歯のアイツなどのキャラクター、画面の異様な生々しさ。映画じゃなくて本物なんじゃないの?と疑ってしまうほど怖い。唯一、映画なんだと安心できるのは主演のスターの皆様のおかげなのだけど……いやぁまさかでした。あっぱれ!

■鈴木傾城(作家)
入ると抜けられないのがアンダーグラウンドの世界。この世界は何も持たない若者にも容赦がない。カネと、裏切りと、組織と、友情。大切なのは何だったのか? 痛烈だが目を離せない。社会の裏側を見たければ、まずこの映画を観よ!

羽田圭介(小説家)
無知なのか、愚か者なのか。その線引きは難しいが、闇の世界の中ですら、誰かのためになりたいという刹那の衝動が、時に希望の実を結ぼうとすることに感動する。その人なりの迷路にはまってしまうことは、誰にでもあるのだから。

■廣末登(ノンフィクション作家・社会学者)
痛み、悲しみ、寂しさ、無力感に苛まれながら、
社会の底辺を彷徨い、懊悩煩悶する若者たち。
裏社会をリアルに描いた本作品が、
友情という糸で紡がれていなければ、
正視することができなかったかもしれない。

細田佳央太(俳優)
たった一歩踏み入れただけで、一瞬にして違う世界へと入り込んでしまう。それが善悪だけで区別しきれないのは、ただ美しさを求めて生きた3人の姿を観たからだろう。いつだって他人事ではないテーマが多くの方に届きますように。

■高木瑞穂(ノンフィクションライター)
貧しさとは何か。幸福とは何か。
カネに翻弄され生きていく上での選択肢が閉ざされていく様はいわば、
その問いに対する回答のようなものだ。

■高野麻衣(作家)
殺伐とした世界の中で、
料理するタクヤの所作だけは美しい。
それは誰かに愛され、誰かを愛した証。
愚かでも、戸籍がなくても、
その絆があるかぎり人生は続いていく。
彼らが明日も、おいしい鯵の煮付けを食べられますように。

出口保行(東京未来大学副学長 犯罪心理学者)
アタッチメント
アタッチメントとは「愛着」のこと。親との間に形成され、それが精神的な健康につながる。
本作はアンダーグラウンドでもがき苦しむ若者を如実に描写しているが、その底流を流れるのはまさに「愛着」探し。

松林麗(映画監督)
居場所を失い、傷を抱えた若者たちの姿を描きながらも、彼らの中にある微かな希望や光を感じさせる力強い作品。社会の目には加害者として映る彼らのどうしようもなさや愚かさに寄り添いながら、それでも人間の可能性を信じることを問いかけてくれました。

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