柄本佑&渡辺謙の江戸ミステリー「木挽町のあだ討ち」“謎解き”の入口となる特報映像公開
2025年10月10日 07:00
第169回直木賞、そして第36回山本周五郎賞をダブル受賞した永井紗耶子氏の傑作時代小説が原作。江戸の芝居町で語り草となった大事件をめぐる物語。ある雪の降る夜、芝居小屋のすぐそばで美しい若衆・菊之助による仇討ちが見事に成し遂げられた。その事件は多くの人々の目撃により美談として語られることとなる。1年半後、菊之助の縁者と名乗る侍・総一郎が「仇討ちの顛末を知りたい」と芝居小屋を訪れるが…。菊之助に関わった人々から事件の経緯を聞く中で徐々に明らかになっていく事実。果たして仇討ちの裏に隠されたその「秘密」とは。そこには、想像を超える展開が待ち受けていた――。
柄本が、仇討ちに隠された真実に迫る田舎侍・加瀬総一郎。渡辺が、今作では総一郎が訪れる芝居小屋「森田座」の中心人物であり、仇討ちを成し遂げたその裏で密かに謀略を巡らせていた黒幕の立作者・篠田金治を演じる(*立作者 = 江戸時代の歌舞伎における、企画から脚本執筆の総指揮を執る人物)。
特報映像では、「一年半前、そこで仇討ちがあったとか…」という総一郎のセリフと共に、雪が舞う中で艶やかな真紅の着物で傘を差し佇む何者かの後ろ姿が映し出される。続いて何かを斬りつけるような効果音と共に、返り血を浴びながら生首を手にした白装束の男が――。物語の発端となる“仇討ち”を示唆する衝撃的なカットで幕を開ける。
そこから典雅な音楽に乗せ、柄本演じる加瀬総一郎と、渡辺演じる篠田金治による、仇討ちの真相を巡る濃密な掛け合いが繰り広げられる。意味深な台詞とともに、飄々としながらも真相究明に向け鋭い眼差しを見せる加瀬と、真相を隠そうと画策する篠田の不敵な高笑いが印象深く映し出され、柄本と渡辺が魅せる、軽快で華麗な演技の応酬に期待が高まる。映画は2月27日公開。
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