高橋一生×青木崇高、ドラマ「1972 渚の螢火」沖縄ロケで意気投合【完成報告会レポート】
2025年10月7日 19:00

高橋一生主演で、坂上泉氏のクライムサスペンス「渚の螢火」(双葉文庫刊)をWOWOWがドラマ化した「連続ドラマW 1972 渚の螢火」の完成報告会が、10月6日に東京・WOWOW Labで行われ、高橋と共演の青木崇高、メガホンを取った平山秀幸監督が出席した。
本作の舞台は、1972年の沖縄。本土復帰が目前に迫る中、現金を輸送していた銀行の車両が何者かに襲撃され、100万ドルが強奪される事件が発生する。当時沖縄では復帰に際し円ドル交換(アメリカ占領下ではドル紙幣を使用していたが、復帰に伴い円紙幣への交換が必要だった)が県政の重要事業と位置付けられており、琉球警察はこの件が日本政府やアメリカ政府に知られると、重大な外交問題に発展しかねないと、秘密裏に解決する特別対策室を編成する。復帰までの期限は18日。迫り来るタイムリミットと予測不能な展開。強奪事件は地元ギャングの犯行と目されたが、その背後にはアメリカ政府の思惑が見え隠れする……。

高橋が、琉球警察の刑事で、東京の大学に進学した後、当時珍しかった大卒として琉球警察に入署したエリートの真栄田太一役を演じ、青木は特別対策室のメンバーで、真栄田と高校の同級生でありながら彼をライバル視する捜査一課班長の与那覇清徳役に扮している。
主演を務めた高橋は、「原作と脚本には当時の社会的背景が緻密に描かれていて、それをどう映像に変換するのか考えなければいけませんでした。演じる上では真栄田太一が1972年の沖縄で生活していた事をいかに落とし込めるのか、そこを意識して現場に入りました」と回想。青木は、役作りについて「この顔なので8割くらいは仕上がっているのかな……」と笑わせつつ「沖縄の時代背景をセリフで言うので、様々な事件を調べて自分の言葉として言えるようにしなければいけませんでした。与那覇清徳はキャラクター的に熱量の高い人間なので、熱を持って突っ走って時に空回りしながら演じました」と語った。

平山監督は、「沖縄が舞台の作品は、それがホームドラマでもコメディであっても意識せずとも社会的問題が描かれるもの。今回は娯楽要素が沢山詰まっている原作だったので、問題作というよりもエンターテインメントとしてアクションを作ろうという気持ちがありました」と演出の狙いを明かした。
高橋は沖縄が好きで、よく旅行で訪れていることを明かしつつ、「今回の作品のフィルターを通して見る沖縄は、今までとは違う景色に映りました。当時を知る現地の方にお話しを聞くと物語が身近になっていきましたし、当時の情勢や当時に思う事はそれぞれ千差万別。当時をどのように捉えて生きていかれたのかを色々な人に聞くことで、リアリティを持って伝わってきました。それが役に活かせたと思います」と沖縄での撮影を振り返った。

ふたりは沖縄ロケを通じてすっかり仲良くなれたそうで、高橋が「僕は常に青木さんと一緒にいました。撮影後も沖縄をまわっていました」と懐かしがると、青木も「美味しいしゃぶしゃぶにも足しげく通いましたし、ステーキも行きましたね! 楽しい時間を過ごさせていただきました」と息の合ったところを見せた。
ここで、沖縄出身で、オーディションで琉球警察・特別対策室の新里愛子役に選出された清島千楓(きよしまちか)から、本作出演と高橋、青木と共演した喜びを語るビデオメッセージが披露された。これを受けて、高橋は「真面目に作品に取り組まれている方で、緊張しているように見えなかった。本当に緊張していた?と思う」、青木も「純度の高さが、まさに愛子ちゃんだった。堂々としたお芝居を見せてくれて素晴らしかった」と清島を称えた。

最後に、青木は「個人的な事になりますが、祖父が1972年当時の沖縄にいました。そう考えると自分も縁があったのかなと思いつつ、本作に携われて嬉しいです」と本作との運命的な出合いについて語り、高橋は「1972年当時の沖縄の背景が描き出される物語ですが、作品としては娯楽です。楽しんで観ていただければそれが何よりです」とファンにメッセージを送り締めくくった。
「連続ドラマW 1972 渚の螢火」は、10月19日から放送・配信スタート(全5回、毎週日曜よる10時から放送・配信。第1話無料放送)。なお、YouTube WOWOWオフィシャルチャンネルでも第1話の無料配信が決定したことが併せて発表された。
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