柏のミニシアター「キネマ旬報シアター」が劇場の存続に向けて大型クラウドファンディングを実施中
2025年9月30日 15:00

千葉県柏市のミニシアター「キネマ旬報シアター」(3スクリーン、444席)が、劇場の存続に向けて「シネファ」で大型クラウドファンディング(https://cinefa.terraceside.jp/projects/3)を実施している。
同館は、老舗映画専門誌「キネマ旬報」を発刊するキネマ旬報社が、2012年3月に閉館した柏ステーションシアターを改装し、同社の理念である「良質な映画を未来へ届ける」を具現化する場として、13年に2月に開業したミニシアター。
(C)キネマ旬報シアター上映作品は、旧作から新作まで、国内外の名作・話題作・インディペンデント作品・ドキュメンタリーなどを厳選して編成。通常の上映だけに留まらず、「キネマ旬報」編集部と連携した特集上映や、バリアフリー上映、活動映画弁士による上映会、近隣の小中学生を無料で招待する上映会など、地域に根ざしたイベントを開催してきた。また、来場客が1日中楽しめる映画館を標ぼうしており、2階には「キネマ旬報」バックナンバーや、映画書を取りそろえた「KINEJUN図書館」を併設している。
(C)キネマ旬報シアター今回、クラウドファンディングに至ったのは、前身となる映画館の開館(1992年)以来使用されてきた空調設備や配管など、建物の基幹部分の老朽化による深刻な機能不全が背景にある。修理用部品も既に廃番となっているため、全面リニューアルが不可欠な状態であるのに加え、デジタル映写機の入れ替え時期とも重なってしまったため、高額な費用必要となった。
クラウドファンディングの目標額は7000万円で、プロジェクト終了日は2025年11月3日。ファンディングはAll-in方式で行われ、目標額に未達の場合であっても、可能な限り営業を継続する方針だという。リターンは、同館の鑑賞チケットやオリジナルトートバッグ、オリジナルTシャツ、劇場スクリーンの貸し切り、支援者しか座れない席の年間確保など、幅広く用意されている。詳細は「シネファ」(https://cinefa.terraceside.jp/projects/3)で確認できる。
(C)キネマ旬報シアター
(C)キネマ旬報シアター9月30日時点での支援者数は960名、支援額は約1794万円となっている。なお、現在、劇場窓口での寄付金受け付け(リターン品はなし)や募金箱も設置されている。街の映画館を残すためのプロジェクトの行方に注目したい。
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