元阪神・横田慎太郎さんの“感動のラストプレー”を再現 ゆず「栄光の架橋」が響く「栄光のバックホーム」予告完成
2025年9月9日 07:00

28歳の若さで逝去した元阪神タイガースの横田慎太郎さんの人生を描いたノンフィクションを映画化する「栄光のバックホーム」の予告編と本ポスタービジュアルがお披露目。あわせて、10月27日~11月5日に開催される第38回東京国際映画祭のガラ・セレクション部門に公式出品されることも決定した。
2013年に阪神タイガースにドラフト2位で指名された横田さんは、将来を嘱望されるが、21歳で脳腫瘍を発症。引退を余儀なくされた彼が最後の試合で魅せた感動のラストプレーは、多くの人々の心にいまなお深く刻まれている。
本作は、その一球に込められたドラマを描いた横田さんの自著「奇跡のバックホーム」と、彼が23年に28歳で生涯を閉じるまで、母・まなみさんら家族とともに闘い続けた人生の軌跡を描いたノンフィクション「栄光のバックホーム 横田慎太郎、永遠の背番号24」を原作に、「栄光のバックホーム」として映画化するもの。「20歳のソウル」の秋山純が企画・監督・プロデュース、「栄光のバックホーム 横田慎太郎、永遠の背番号24」の著者・中井由梨子が脚本を担う。
主人公・横田慎太郎を演じるのは、元高校球児でもある新人・松谷鷹也。そして、慎太郎の母・まなみ役を演じる鈴木京香がともに主演を務める。阪神タイガースの先輩選手・北條史也役に前田拳太郎、慎太郎の思い人・小笠原千沙役に伊原六花、慎太郎の姉・真子役に山崎紘菜、スポーツ紙の野球担当記者・遠藤礼役に草川拓弥を配した。
さらに、阪神タイガースのスカウト・田中秀太役を萩原聖人、慎太郎のトレーナー・土屋明洋役を上地雄輔、掛布雅之役を古田新太、金本知憲役を加藤雅也、大阪の大学病院の主治医・鍵山博久役を小澤征悦、鹿児島の隣人・澤居修役を平泉成、神戸の大学病院の主治医・沼田徹役を田中健、神戸のホスピスでの担当医師・門倉勉役を佐藤浩市、阪神タイガース二軍監督・平田勝男役を大森南朋、慎太郎と交流の深かった川藤幸三役を柄本明、そして、慎太郎に多大な影響を与えた元プロ野球選手の父・真之役を高橋克典が務める。
予告編は、「慎太郎、あんたの人生、奇跡だったよ……!」と、慎太郎の生涯を称える母・まなみのセリフから始まる。若きホープとして活躍を期待されるも、突如、脳腫瘍に襲われる慎太郎。突然の出来事にもがき苦しみ、「野球してぇよ……!」と痛烈な心の叫びが溢れ出す慎太郎を、まなみが優しく抱きしめる。
懸命に病気に立ち向かう彼の背中をそっと押すかのようにエモーショナルに響き渡るのは、実際に横田さんの登場曲であり、闘病中の心の支えとなった、ゆずの「栄光の架橋」。阪神が18年ぶりのリーグ優勝を決めた23年9月、甲子園球場で4万人の観客が横田さんに向けて大合唱した名曲だ。映像の最後は慎太郎が最後の試合で見せた、“奇跡のバックホーム”で締めくくられている。
劇中で慎太郎を演じる松谷が使っているグローブは、横田さん本人から譲り受けたもの。横田さと松谷は元高校球児で、ともにプロ野球選手の父親をもつ共通点があった。親交を深めていた松谷だからこそ体現でき、横田さんの思いをのせた“奇跡のバックホーム”の完全再現シーンに、期待が膨らむ。
ポスターは、闘病生活を送る慎太郎と、寄り添うまなみの姿が印象的。母の表情からは、悲しみのなかでも笑顔を絶やさない、息子を信じる強さと優しさがにじむ。そして、「全ての横田慎太郎に捧ぐ。」という力強いキャッチコピーが目を引くビジュアルに仕上がった。
「栄光のバックホーム」は、11月28日から東京・TOHOシネマズ日比谷ほか全国で公開。
(C)2025「栄光のバックホーム」製作委員会
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