3年の修行が70分の新作映画に 豊田利晃「そういうものに、わたしはなりたい。」予告が完成【コメントあり】
2025年9月3日 12:00

7年ぶりの長編映画「次元を超える」(10月17日公開)を控える豊田利晃監督が、近年の短編映画を再編集した最新作「そういうものに、わたしはなりたい。」の予告映像(https://youtu.be/ZB6IxwZjTNI)が完成した。併せて豊田監督と主演の渋川清彦のコメントが寄せられた。
本作は、2019年から豊田監督が製作を続けてきた「狼蘇山」シリーズのなかで、渋川が主演を務めた短編3部作を再編集した70分の長編作品。狼信仰を背景に、渋川演じる修験者・鉄平が神社で大暴れする姿を描く「生きている。」(22)、山の奥深くで滝に打たれて修行をする鉄平と、彼を救助しに来た村人たちの物語「ここにいる。」(23)、鉄平が五体投地を繰り返しながら飛騨高山の狼神社を目指す様子をとらえたロードムービー「すぐにゆく。」(24)という、ライブハウスで上映された幻の3編に加え、ラストには豊田監督の新たなマニフェスト「雨にも負けず」をフィーチャー。今の時代にネット社会から離れ、精神的な修行を行うことの豊かさについて問う新たな修行映画として完成させた。

主演は、豊田組常連かつ盟友の渋川。音楽は、豊田監督作には欠かせない「切腹ピストルズ」、「ZAZEN BOYS」「NUMBER GIRL」の向井秀徳、飛騨高山アンビエントの鬼才「飛騨音響派」、豊田監督率いる「狼蘇らせ隊♡」が担当。仏のような微笑みを浮かべる鉄平のイラストが印象的なポスターを書き下ろしたのは、作品集「火星のパリ」を出版したばかりの画家・花堂達之助。躍動感ある題字は飯田団紅(切腹ピストルズ)が書をしたためている。

予告映像は、修験者・鉄平が臨む火祭り、滝行、五体投地などの修行の断片が切り取られている。なお、全国配給に向けて支援を募るクラウドファンディング「そういうものの製作支援クラファン」を豊田組ショップ(https://toyodafilms.stores.jp)で9月20日まで実施中。支援者には未発売の「狼蘇山シリーズ」Blu-rayやオリジナルTシャツなどが準備されている。


18の時、生まれ故郷の渋川から上京したが、どうやら上京とは「首府に行くこと。都に上ること。」と AI が言っているが、自分が都の方に出てきて住んだのは千葉県だったので「上京」じゃなく「上県」じゃね? と昔、友達に言われた。
はじめてまもなく、初めての映画の現場が「ポルノスター」だった。
監督は豊田利晃。豊田さんも初めての監督作品だった。
23くらいの俺は当時「KEE」なんて名前をつけチャラチャラとやっていたが、30を機に国定忠治なんかをきどって、生まれ故郷渋川を名のり今に至る。
「アンチェイン」だけは参加できてないが。
この30年、豊田さんには光を見させてもらったり、闇のようなものを垣間みさせてもらったりしながら、今も一緒に歩ませてもらってる。
「狼煙が呼ぶ」以降の豊田利晃監督の怒りと祈りと修行。
というか、豊田利晃の人生の修行。
その修行の映画というか映画の修行は、火の粉をかぶったり、階段を全力で駆けあがったり、冷たい滝にうたれたり、地面を這いつくばったり、足を踏みはずしたら死んでしまうようなとこにいたり。
涅槃。感謝。
いくら考えても答えが出ないので映画を撮って答えを探した。
答えはいつまでも現れず、修行に終わりがないことを悟った。
僕たちは4年間に渡り、映画の修行を続けていた。
そして、それが僕たちの望む姿なのだと気がついた。
そういう者に、なりたかったのだと。
映画と映画館を愛する人たちに捧げます。

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