三谷幸喜25年ぶり民放GP帯連ドラ脚本、菅田将暉主演で半自伝的ストーリー描く 共演は二階堂ふみ、神木隆之介、浜辺美波
2025年9月2日 12:00

三谷幸喜が25年ぶりに民放ゴールデンプライム帯連続ドラマの脚本を手掛ける「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」が、10月1日よりフジテレビで毎週水曜午後10時から放送されることが決定した。菅田将暉が主演を務め、二階堂ふみ、神木隆之介、浜辺美波が共演する。
本作は、1984年の渋谷を舞台にした青春群像劇で、三谷の半自伝的要素を含んだ完全オリジナルストーリー。経済の安定成長期からバブル経済期への移行期にあたる時代で、数年後、日本は未曽有の好景気に溺れていく。「明日はもっと良くなる」と信じてやまず、大人たちは夜な夜な繁華街で羽振りよくお金をばらまいた。流行の最先端をいく渋谷は若者文化の中心地として活気づき、「渋谷PARCO」や「SHIBUYA109」がカルチャーの発信地として多くの若者でにぎわった。
希望に満ち、好景気に浮き足立つ世相の一方で、渋谷の片隅にはまだ何者でもない若者たちの苦悩と挫折、時に恋模様もあった。栄光を追いかける者、恋に破れる者、迷惑で厄介な者、街を飛び出したい者……。一癖も二癖もあるがゆえ、不器用で生き方ベタ。端から見たら有象無象、でも本人たちは至って真面目で一生懸命。そんな“人間くさい”人たちが、目と目を合わせ、心と心を通わせ、時に激しく衝突しながらもエネルギッシュに生きた「1984年」という時代を、三谷ワールド全開で描いていく。
三谷は「今の若者の生態を描くなんて僕には無理な話。辿り着いたのが、自分の青春時代を描くということ。それなら僕以上に上手く書ける人はいないはず。当たり前ですが」と企画の始まりを明かし、「つまりはどこを取っても、僕にしか書けないドラマだということ。面白さは保証します」と自信をのぞかせた。

主演は、三谷が脚本を手掛けたNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(22)で源義経を熱演した菅田が担い、3年ぶり2度目となる“日本最高峰タッグ”が実現。菅田が演じるのは、成功を夢見る演劇青年・久部三成(くべ・みつなり)。熱気が立ち込める昭和後期の渋谷を舞台に、まだ何者でもない若者のくすぶり、情熱、苦悩、そして恋を、エネルギッシュに表現する。
菅田は「舞台は、80年代の渋谷。蜷川幸雄に憧れた演出家、クベを演じます。演者として、また一つ大きな試練を三谷さんより頂きました。震え上がっています」と語り、「演出家の役だからか、お芝居との向き合い方も新鮮な毎日でした。鼓舞されているような、怒られているような。ただ間違いなく言えることは、みんなのお芝居を見ていて、とても楽しかった。その一点に、演者としてご褒美をもらったような気持ちになりました」と撮影を振り返った。
さらに、二階堂、神木、浜辺が三谷脚本作品に初参加。二階堂はミステリアスなダンサー・倖田リカ(こうだ・りか)、神木は“三谷青年”をモチーフにした新人の放送作家・蓬莱省吾(ほうらい・しょうご)、浜辺は渋谷にひっそりとたたずむ八分神社の巫女・江頭樹里(えがしら・じゅり)をそれぞれ演じる。
メガホンをとるのは、「コード・ブルー ドクターヘリ救急救命」シリーズ(08他)をはじめ、「リッチマン、プアウーマン」(12)、「ブラックペアン シーズン2」(24)など数々のヒット作品を手がけてきた西浦正記。
プロデューサーは、「監察医 朝顔」シリーズ(19他)、「PICU 小児集中治療室」シリーズ(22他)などを手掛けた金城綾香と、「アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋」(20)、「新宿野戦病院」(24)の野田悠介が務める。
「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」は、10月1日より毎週水曜午後10時~10時54分にフジテレビで放送。初回は30分拡大放送となる。
キャスト陣と制作陣のコメントは以下の通り。
『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』
舞台は、80年代の渋谷。
蜷川幸雄に憧れた演出家、クベを演じます。
演者として、また一つ大きな試練を三谷さんより頂きました。震え上がっています。
ただ間違いなく言えることは、みんなのお芝居を見ていて、とても楽しかった。その一点に、演者としてご褒美をもらったような気持ちになりました。
作品と人の周りには、良くも悪くもアツい炎が沢山あります。その危うい情熱は、他人にとって光か闇か、はたまた身を焦がすだけなのか。
今、その情熱は、まだ存在しているのか。そもそも求められているのか。
僕はそんな絶滅危惧種のようなドラマに身を委ねられて、幸せです。
是非、お楽しみに。
長いタイトルです。シンプルなものが好まれる令和の時代に、とっても異色なドラマだと思いますが、ぜひ全ての世代の方に楽しんでいただきたいです。
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