原爆投下直後の長崎を舞台にした映画「長崎 閃光の影で」 バチカンで上映決定
2025年8月15日 08:00

1945年、原爆投下直後の長崎を舞台に、被爆者救護にあたった若き看護学生の少女たちの“青春”を描いた「長崎 閃光の影で」が、10月31日(現地時間)にバチカン市国で上映されることが決定した。
本作は、1945年夏、原爆投下直後の長崎を舞台に、被爆者救護にあたった若き看護学生の少女たちの姿を描いたドラマ。原爆被爆者の救護にあたった日本赤十字社の看護師たちが被爆から35年後にまとめた手記をもとに脚本が執筆された。「パーフェクト・レボリューション」「桜色の風が咲く」などの松本准平がメガホンをとった。
太平洋戦争下、看護学生の同級生で幼なじみの田中スミ(菊池日菜子)、大野アツ子(小野花梨)、岩永ミサヲ(川床明日香)は、空襲による休校のため長崎に帰郷する。それぞれ家族や恋人との幸せな時間を過ごすが、1945年8月9日、原子爆弾が長崎に落とされたことで日常は一変する。一瞬にして廃墟となってしまった長崎の町で、彼女たちは未熟ながらも看護学生としての使命をまっとうしようと奔走する。

バチカン市国は、2017年に国連総会で採択された核兵器禁止条約に最初に批准した国のひとつ。今年4月に逝去した前教皇フランシスコは、原爆投下後の長崎で撮影された写真「焼き場に立つ少年」をカードにし、「戦争がもたらすもの」という言葉を添えて取材記者たちに配布するなど、一貫して核兵器を非難してきた人物としても知られる。今作では「焼き場に立つ少年」をモチーフにしたエピソードも描かれており、カトリック信者である松本監督と親交のあるカトリック大阪高松大司教区の酒井俊弘補佐司教が、今年1月下旬、作品資料とともにフランシスコに挨拶したという。
長崎出身で被爆三世でもある松本監督は今回の決定を受け、「誠に光栄に思います。暴力の絶えない現代世界の中で、被爆者であった祖父の思いに端を発したこの小さな映画が、特別な使命を帯び、『平和の道具』となり、ヒロシマ・ナガサキを伝えるきっかけのひとつとして、広く世界中の人々の心に届くことを切に願います」とコメント。上映に合わせて現地を訪れる予定だ。
「長崎 閃光の影で」は公開中。
(C)2025「長崎 閃光の影で」製作委員会
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