長澤まさみ、初の時代劇主演で知られざる天才絵師に「おーい、応為」場面写真9点公開
2025年8月11日 12:00
本作の監督・脚本を務めるのは、「日日是好日」「星の子」などで人間の奥行きを繊細に描いてきた大森立嗣。長澤とは「MOTHER マザー」以来の再タッグとなる。天才画家・葛飾北斎の弟子で娘でもある葛飾応為を長澤が演じ、北斎役を永瀬、北斎の門下生で、美人画を描く渓斎英泉(善次郎)を髙橋が演じる。その脇を、大谷亮平、篠井英介、奥野瑛太、寺島しのぶら実力派キャストが固める。
「美人画では父を凌ぐ」と言われた才を持ち、北斎の右腕として、数少ない女性の絵師として、人生を描きぬいた応為。夫と喧嘩し離縁、北斎のもとに出戻ったお栄(のちの応為)は、すでに有名な絵師だったがより高みを目指し、絵のことしか頭にない父・北斎と再び暮らし始める。絵筆を握る父の背中を見つめながら、お栄もいつしか絵を描き始め、絵師として生きる覚悟を決めたお栄に北斎は「葛飾応為」の名前を送る。それは、いつも北斎が「おーい、飯! おーい、筆!」と、何かにつけて、お栄に用を頼むことから付けられた、師匠から弟子へ、父から娘へと渡された名前だった。

公開された場面写真は、北斎の娘であり、浮世絵師として江戸の芸術界を駆け抜けた謎多き応為の、本作で描かれる素顔が垣間見える、そして応為の人生を彩る登場人物たちの魅力が光るシーンの数々だ。
愛犬・さくらを大事そうに抱く姿や、飴を片手に屈託のない笑みを浮かべる応為の姿を写し出したカットでは、彼女の飾らない人柄や愛さずにはいられない魅力が感じられる。一方で、寝転びどこか一点を見つめる物憂げな雰囲気を放つ応為の姿は、見ているだけで吸い込まれそうになるような深い眼差しで、決して世間に媚びることなく自分の意志を大切に力強く生き抜いた彼女の信念や生きざまが感じられる。

さらに北斎の門弟で応為の友人・善次郎(=渓斎英泉/髙橋海人)と、同じく北斎の門弟で売れっ子の絵師・初五郎(=魚屋北渓/大谷亮平)の間に挟まれながら、無邪気な笑顔を見せる応為の姿も。友人であり兄弟でもあるような、良き理解者となっていく善次郎と、誠実で穏やかな佇まいで応為にとって自然と心惹かれる存在となっていく初五郎。また、凄まじい集中力と迫力で絵を描き上げていく父であり絵師・葛飾北斎(永瀬正敏)の横顔や、画材や絵で散らかり放題の長屋で過ごした、父との何気ない生活を切り取ったカットも。
応為とは、一体どのような人物だったのか――。素顔が垣間見える場面写真から、まだまだ底知れない魅力を持つ彼女の生き様に期待が高まる。長澤は「知れば知るほど味わい深い人物で、実際に彼女に会ってみたい、見てみたいと思いました。絵や北斎に対しては、まるで人生そのものをかけているようで、勇ましく神々しい。その全てに、私は憧れを抱きながら演じました」と回顧している。「おーい、応為」は10月17日からTOHOシネマズ日比谷ほかで全国公開。
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