福山雅治「実力がある」初共演の有村架純を絶賛【「ブラック・ショーマン」完成報告会見】
2025年8月11日 17:00

東野圭吾氏の小説を映画化した「ブラック・ショーマン」の完成報告会見が8月11日、都内で行われ、初共演を果たした福山雅治と有村架純、田中亮監督(「コンフィデンスマンJP」シリーズ、「イチケイのカラス」シリーズ)が出席した。福山は、初共演となる有村を「実力がある」と絶賛した。

原作は東野氏による「ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人」(光文社文庫刊)。活気を失った地方都市を舞台に、かつてラスベガスで名を馳せた元マジシャンの神尾武史(福山)が、自分の兄が殺された事件を、残された姪の真世(有村)とタッグを組んで解決していく。
福山と有村、田中監督は会見当日に、完成したばかりの本編を鑑賞したといい、福山は「ズバリ面白かったですね。スピード感があって、テンポ感も良く、隙がない仕上がり」と確かな手応えを示した。

また、有村が「迫力を感じましたし、トータルバランスが良く、各ピースがカチッとはまったミステリーエンターテインメント作品に仕上がっている」と語ると、田中監督は「おふたりから感想を聞けて、ホッとしている。撮影段階から、皆さんに楽しんでいただけるエンターテインメント作品になる手応えは感じていたし、力を合わせて良い作品になった」と安どの表情だった。
福山が演じる神尾武史は、巧みな人間観察能力を持ちながら、金にシビアで、息を吐くように嘘をつくという超個性的な主人公。自身初のダークヒーロー挑戦について、同じ東野原作の「ガリレオ」シリーズで演じた湯川学を引き合いに、「湯川さんは幸い正義の人だったが、もしもダークサイドの人間だったらどうなるのか。実際、湯川さんにはダークヒーローっぽい側面もあるので」と、演じる上で両者の共通点と違いを意識したと語った。

クランクインの数カ月前からマジックの特訓をこなし、「何か別のことをやりながら、セリフを言ったり、芝居をするのはカロリーが高い」と回想。「雨の日も風の日も、コインを持ってずっと練習していた。とにかくしみ込ませることが大事で、新しい発見、新しい学びになりました」と話していた。
有村は2カ月後に結婚を控えるなか、父で元中学校教師・神尾英一(仲村トオル)の突然の訃報を受け、実家のある町に戻る神尾真世を演じた。父を殺されながらも、叔父とともに事件の謎解きに挑む女性という難役で、「とにかく父の存在というものが、自分の中にしっかり記憶として残るように、ご本人にもお伝えして、仲村トオルさんを(スマートフォンの)待ち受け画面にさせていただいた」といい、「毎日、目に触れる場所にトオルさんのお顔があると、刷り込まれる感覚があって、撮影中はお写真に助けられた」と感謝を伝えた。

そんな福山と有村は、本作で初めて共演。福山は「有村さんは本当に実力がある」と絶賛し、「世界観や神尾武史というキャラクターは、非現実な部分も大きくそれが面白いが、有村さんがリアリティを与えてくれて、現実とつないでくれる。心で動いて、体が動く。ブレないお芝居への気持ちに甘えさせてもらって、神尾武史の自由度を高めてくれた」と賛辞を送った。
一方、有村は福山の言葉に対し「恐縮です」と返し、「福山さんにお会いして、これまで先頭を切って、時代を築き上げてきた歴史を感じました。プラスアルファで、こんなこともできる、あんなことも考えられるという武器を駆使してお芝居をされている。圧倒的でした」とこちらも最敬礼。これには福山も「恐縮です」と“恐縮返し”していた。

田中監督は「おふたりの見事な掛け合いは撮っているのが楽しかった」といい、「正反対だが、不思議に絶妙なバランスでかみ合っている。叔父と姪という関係性は、東野圭吾先生の発明で、お互いに会っていなかった時間がにじみ出ているのも、大きな見どころ」だと語る。そして、福山と有村に対して「ものすごいプレッシャーだったが、“スター”福山雅治さんが、製作チームのひとりとして頼ることができた」「真世という難しい役柄に説得力をもたらす有村さんが、大きな指針になった」とそれぞれ感謝していた。
「ブラック・ショーマン」は、9月12日から全国公開。福山が書き下ろした「幻界」が、テーマソングに決定している。
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